株式会社 秀勇自動車

作業実績
1107件
レビュー
  • 車検
  • 日産 NV200バネットワゴン
  • 費用総額:413,546

2026年03月08日 13:50エアバック警告灯が点灯した原因は?日野市の整備事例で3つの原因解説

症状・ご相談内容
今回は、ニッサン NV200バネット(型式:3BA-M20、走行距離101,030km)の車検整備でご入庫いただきました。車検の受付時に確認したところ、エアバック警告灯が点灯したままの状態でした。エアバック警告灯の点灯は車検不適合となるため、原因究明と修理が必要な状態です。

また、走行距離が10万kmを超えた過走行車であることから、スパークプラグ・ファンベルト・ブレーキ関係部品・CVTFなどの消耗品も各種交換が必要な時期に達していました。お客様と相談のうえ、車検整備と合わせて消耗品の一括交換・整備を実施することになりました。

注意:エアバック警告灯の点灯は車検不合格になります
エアバック警告灯(SRS警告灯)が点灯している状態は、保安基準不適合となり、車検に通りません。警告灯が点いたまま放置すると、万一の事故の際にエアバックが正常に作動しない危険性があります。警告灯を確認したら速やかにご相談ください。
原因・点検結果
まずOBD点検(スキャンツールによるDTC読み取り)を実施しました。その結果、「B1049:運転席インフレータ断線」の故障コードが検出されました。

この診断結果をもとに、エアバックモジュールおよびスパイラルケーブルの脱着・詳細点検を実施しました。スパイラルケーブルの状態を確認したところ、ステアリングがセンター位置(直進位置)では抵抗値に異常はないものの、約45度以上ハンドルを切ると抵抗値が上昇し、90度以上では抵抗値が無限大(断線状態)となることを確認しました。

エアバック警告灯が点灯した原因は?日野市の整備事例で3つの原因解説

画像1:ハンドル中央位置では抵抗値に問題なし

エアバック警告灯が点灯した原因は?日野市の整備事例で3つの原因解説

画像2:ハンドルを動かすと抵抗値が無限大(断線)を示す状態
技術解説:スパイラルケーブルとは
スパイラルケーブル(コンビネーション・スイッチ内蔵)は、ステアリングホイール内部に設置されたリボン状のケーブルで、ハンドルの回転に合わせて伸縮することで、エアバック・ホーン・クルーズコントロール等への電気信号を途切れなく供給する部品です。経年劣化や過度なハンドル操作による摩耗により断線が生じることがあります。今回のように走行距離が10万kmを超えた車両では交換のタイミングに達していることも多く、OBD点検での早期発見が重要です。
さらに念入りな確認として、スパイラルケーブル接続部(M32)の配線(23番・30番ピン)にエアバックキャンセル用の疑似抵抗(2Ω)を接続した状態でエアバック警告灯の動作を確認したところ、正常に点灯後消灯(正常作動)することを確認。これによりエアバックコントロールユニット・ハーネス自体には異常がないことが判明し、スパイラルケーブルの交換が必要と確定しました。

また、エアバックモジュール接続部カプラー(M56)の配線3番・4番のショートも確認しましたが、スパイラルケーブル交換で解消できる範囲と判断しました。

作業工程・技術的なポイント
以下の順番で作業を実施しました。

① スパイラルケーブル(コンビネーション・スイッチ)交換

センター及びフロントコンソールを脱着後、エアバックモジュールおよびスパイラルケーブルを脱着。コンビネーション・スイッチ(スパイラルケーブル内蔵、品番:B5567-CY79A)を新品に交換し、組み付けました。

② エンジンオイル交換

Wako’s EX-CRUISEスペシャル 5W-30(SN/GF-4)に交換。オイルパン・ドレン・ガスケットも同時交換しました。PETRA Engine Shieldも添加しています。

③ エンジン冷却液(クーラント)交換

Wako’sハイパー・ロングライフ・クーラントに全量交換しました。

④ Vベルト(ファンベルト)交換

ファン・ベルト(7PK1140)を新品に交換しました。

⑤ ワイパーブレード・ウォッシャー液補充

前後ワイパーブレードおよびリヤワイパーラバーを交換し、ウォッシャー液を補充しました。

⑥ 前後ブレーキ分解・清掃・部品交換

前後ブレーキを分解・清掃のうえ、以下の部品を交換・整備しました。

リヤ・ホイールシリンダーAssy(WC-N495)交換
フロント・ディスクパッド交換
フロント・ディスクローター研磨
リヤ・ブレーキシュー交換
リヤドラム研磨
ブレーキフルード(DOT4)交換

エアバック警告灯が点灯した原因は?日野市の整備事例で3つの原因解説

画像6:ブレーキローター研磨前 ー 偏摩耗が確認できる状態

エアバック警告灯が点灯した原因は?日野市の整備事例で3つの原因解説

画像7:ブレーキローター研磨後 ー 偏摩耗が解消され平滑に

エアバック警告灯が点灯した原因は?日野市の整備事例で3つの原因解説

画像8:ブレーキドラム研磨前 ー 偏摩耗が確認できる状態

エアバック警告灯が点灯した原因は?日野市の整備事例で3つの原因解説

画像9:ブレーキドラム研磨後 ー 偏摩耗が解消され平滑に

エアバック警告灯が点灯した原因は?日野市の整備事例で3つの原因解説

画像10:ブレーキシュー交換前 ー シューが摩耗している状態

エアバック警告灯が点灯した原因は?日野市の整備事例で3つの原因解説

画像11:ブレーキシュー交換後
ブレーキ残量についての点検結果
今回の車検時点検で、前輪ブレーキパッド残量3.8mm・後輪ブレーキシュー残量1/1mmと交換が必要な状態でした。タイヤ残量も前輪2.4mm・後輪2.0mmと、こちらも交換時期を迎えていました。ブレーキ・タイヤは走行安全に直結する重要部品です。定期的な点検をお勧めします。
⑦ タイヤ交換・バランス調整

165/80R14(グッドイヤー)4本に交換。エア・バルブも全数交換し、バランス調整を実施しました。

⑧ CVTF(CVTフルード)圧送交換

ALPHA’S ATF α を使用し、CVTF圧送交換を実施。PETRA TRANSMISSION SYSTEM CLEANER・PETRA UNIVERSAL SYNTHETIC SEALER&CONDITIONERも使用しました。

⑨ エアコンフィルター交換

クリーンフィルター(V9114-2010)に交換しました。

⑩ 発炎筒交換

有効期限切れの発炎筒を新品に交換しました。

⑪ スパークプラグ・イグニッションコイル・ヘッドカバーガスケット・インテークマニホールド脱着・スロットルボディ清掃

スパークプラグへのアクセスのため、インテークマニホールドを脱着。作業に合わせてヘッドカバーガスケット交換、PCV関連部品(PCVバルブ・グロメット・ホース・クリップ)も一式交換しました。スロットルボディはカーボンが堆積していたため清掃を実施。スキャンツールにて学習値リセットも行いました。エアクリーナーエレメントも交換しています。

エアバック警告灯が点灯した原因は?日野市の整備事例で3つの原因解説

オイル滲みも見られた為、パッキンも交換致しました。

画像3:スパークプラグ交換 ー インテークマニホールドを取り外した状態

エアバック警告灯が点灯した原因は?日野市の整備事例で3つの原因解説

画像4:スロットルボディ清掃前 ー カーボンが堆積している状態

エアバック警告灯が点灯した原因は?日野市の整備事例で3つの原因解説

画像5:スロットルボディ清掃後 ー カーボンが取り除かれ綺麗な状態に
技術解説:インテークマニホールド脱着を伴うスパークプラグ交換
NV200(HR16エンジン)はスパークプラグへのアクセスが狭く、インテークマニホールドを取り外す必要があります。この際、マニホールドガスケット・スロットルボディガスケットも新品に交換するのがベストプラクティスです。また、同時にヘッドカバーガスケットの状態確認や、PCVバルブの交換ができるため、まとめて作業することで工賃の節約にもつながります。スロットルボディのカーボン洗浄・スキャンツールによる学習値リセットもあわせて実施することで、エンジンのアイドリング安定性向上が期待できます。

エアバック警告灯が点灯した原因は?日野市の整備事例で3つの原因解説

画像12:今回交換した部品一式
作業結果
スパイラルケーブル(コンビネーション・スイッチ)の交換後、OBD点検にて故障コードのクリアおよび再現がないことを確認しました。エアバック警告灯は正常に消灯し、車検の保安基準に適合する状態となりました。

ブレーキ関係については、パッド・シュー交換、ホイールシリンダー交換、ローター・ドラム研磨を行い、制動力が回復しました。スパークプラグ・イグニッションコイル交換によりエンジンの点火性能も改善し、CVTFの圧送交換によりトランスミッションのコンディションも向上しました。バッテリーは充電状態100%・始動能力テスト43%(6.94V)・寿命テスト60%(測定値258CCA/基準値300CCA)という結果でしたが、今回は充電状態に問題なく走行可能と判断し、経過観察としました。

全ての作業完了後、試運転・最終点検を実施し、車検に合格した状態でお客様にお渡しすることができました。

対象車両情報

初年度登録年月令和2年メーカー・ブランド日産
車種NV200バネットワゴン型式3BA-M20

費用明細

項目 数量 単価 金額 消費税 区分 備考
車検整備基本工賃(24ヶ月点検) 1.0 27,000 27,000 課税 点検
検査機器による点検・調整 1.0 5,000 5,000 課税 点検
OBD点検実施(スキャンツールによるDTC読み取り) 1.0 2,000 2,000 課税 点検
エアバックモジュール、スパイラルケーブル脱着 1.0 6,300 6,300 課税 脱着
スパイラルケーブル及びエアバックハーネス点検 1.0 4,500 4,500 課税 点検
コンビネーション・スイッチ 1.0 15,100 15,100 課税 部品
ショートパーツ 1.0 5,000 5,000 課税 スモールパーツ
オイルパン・ドレン・ガスケット 1.0 100 100 課税 部品
Wako’s EX-CRUISEスペシャル 5W-30 SN 1.0 0 0 課税 部品 車検時サービス
PETRA Engine Shield 1.0 3,800 3,800 課税 部品
用品特別値引き 1.0 -500 -500 課税 値引き
Wako’s ハイパー・ロングライフ・クーラント 4.8 2,000 9,600 課税 部品
ファン・ベルト 1.0 4,830 4,830 課税 部品
NWB視界良好ワイパーブレード 1.0 1,400 1,400 課税 部品
NWB視界良好ワイパーブレード 1.0 1,200 1,200 課税 部品
リヤ・ワイパーラバー 1.0 900 900 課税 部品
ウインドウォッシャー液 1.0 100 100 課税 部品
パーツクリーナー 1.0 1,800 1,800 課税 部品
ブレーキフルード(DOT4) 1.0 1,800 1,800 課税 部品
リヤ・ホイールシリンダー取替 1.0 3,600 3,600 課税 交換
リヤ・ホイールシリンダーAssy 2.0 4,870 9,740 課税 部品
フロント・ディスクパッドキット 1.0 9,740 9,740 課税 部品
フロント・ディスクローター研磨 2.0 4,000 8,000 課税 修理
リヤ・ブレーキシュー 4.0 1,900 7,600 課税 部品
リヤドラム研磨 2.0 4,000 8,000 課税 修理
タイヤ組替及びバランス調整 4.0 1,000 4,000 課税 交換
タイヤ 165/80R14 91/90N グッドイヤー 4.0 12,000 48,000 課税 部品
タイヤバルブ 4.0 200 800 課税 部品
廃タイヤ処理料 4.0 500 2,000 課税 廃棄
ATF圧送交換 1.0 4,500 4,500 課税 交換
ALPHA’S ATF α 10.0 1,700 17,000 課税 部品
PETRA TRANSMISSION SYSTEM CLEA 1.0 2,500 2,500 課税 部品
PETRA UNIVERSAL SYNTHETIC SEAL 1.0 3,500 3,500 課税 部品
エアコンフィルター取替( 1.0 3,000 3,000 課税 交換
クリーンフィルター 1.0 1,980 1,980 課税 部品
発炎筒 1.0 700 700 課税 部品
スパーク・プラグ取替 1.0 13,500 13,500 課税 交換
スパークプラグ 4.0 2,850 11,400 課税 部品
イグニッションコイル 4.0 9,380 37,520 課税 部品
バルブカバー・ガスケット 1.0 1,150 1,150 課税 部品
パーツクリーナー 1.0 1,800 1,800 課税 部品
シールパッキン 1.0 3,110 3,110 課税 スモールパーツ
PCVバルブ 1.0 1,610 1,610 課税 部品
グロメット 1.0 220 220 課税 部品
ホース、PCVバルブ 1.0 1,410 1,410 課税 部品
クリップ 2.0 400 800 課税 部品
ホース、PCVバルブ 1.0 1,410 1,410 課税 部品
クリップ 2.0 360 720 課税 部品
オイルフィラーキャップ 1.0 2,910 2,910 課税 部品
マニホールド・ガスケット インテーク 1.0 2,570 2,570 課税 部品
スロットルボディ・ガスケット 1.0 400 400 課税 部品
エアークリーナ・エレメント 1.0 3,080 3,080 課税 部品
エンジン内部カーボン洗浄・スキャンツールにて学習値リセット 1.0 2,700 2,700 課税 修理
WAKOS スロットルバルブクリーナー 1.0 2,900 2,900 課税 部品
PETRA フュールシステムクリーナー 1.0 6,000 6,000 課税 部品
Wakos フュール1 1.0 2,160 2,160 課税 部品
法定費用一式 1.0 53,450 53,450 非課税 法定整備
センター及びフロントコンソール脱着 1.0 5,400 5,400 課税 脱着
小計(課税) (①) 327,360円
消費税 (②) 32,736円
小計(非課税) (③) 53,450円
値引き (④) - 円
総額(消費税込) (①+②+③) 413,546円

参考になったらイイね!とシェア!

店舗情報

株式会社 秀勇自動車
認証工場:第1-8272号

車の修理、板金、整備、車検を一貫して行っている地域密着型の自動車専門会社です。

作業実績:
1107件
レビュー:
61件
  • ★
  • ★
  • ★
  • ★
  • ★
  • 4.94
営業時間
月火水木金 9:00~19:00 / 土 10:00~18:00
定休日
日曜日 定休日:日曜日・祝日日野市・八王子市・府中市・多摩市・立川市のお客さま大歓迎です!
住所
〒191-0041 東京都日野市南平8-17-17
アクセス
お車にてご来店の方:下りの方は北野街道(173)沿い左手になります。
1級整備士
-
2級整備士
1人
創業年
昭和 45(1970)年
  • 無料電話お気軽にお電話下さい!
    0078-6057-6468
  • 無料でお問合せ・お見積り

株式会社 秀勇自動車

認証工場:第1-8272号

車の修理、板金、整備、車検を一貫して行っている地域密着型の自動車専門会社です。

レビュー
  • ★
  • ★
  • ★
  • ★
  • ★
  • 4.94
作業実績
1107
営業時間
月火水木金 9:00~19:00
10:00~18:00
定休日
日曜日

定休日:日曜日・祝日日野市・八王子市・府中市・多摩市・立川市のお客さま大歓迎です!
住所
〒191-0041
東京都日野市南平8-17-17
無料電話
0078-6057-6468

この店舗の新着作業実績

この店舗の作業実績を検索

車種

メニュー

この店舗の新着レビュー

スケジュールにあわせてかんたんネット予約