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故障・修理
更新日:2023.06.30 / 掲載日:2023.06.30

【完全版】ブレーキパッドの残量確認方法と、寿命の目安・交換タイミング

ブレーキパッドは、ブレーキを構成するパーツの一種で、安全な運転を行うために重要な部品です。

この記事では、ブレーキパッドの基本的な知識から、ブレーキパッドの残量(どれくらい厚みが残っているか)の確認方法、寿命の目安、交換にかかる費用や時間などを解説します。

1.ブレーキパッドとは

ブレーキパッドとは、ディスクブレーキを構成する部品のひとつであり、摩擦の力によって車輪の回転を止めるパーツのことです。使い続けると厚みが減る消耗品なので、定期的にチェック・交換が必要になります。

ブレーキパッドの交換時期が過ぎているにもかかわらず使用し続けると、ブレーキが利かなくなったり、ディスクローター(車輪とともに回転している金属の円盤)が傷ついて修理費が発生したりする可能性があります。

(1)ブレーキの種類

ブレーキには、大きく分けてディスクブレーキとドラムブレーキの2種類がありますが、ディスクブレーキの方でブレーキパッドが用いられています。

概要メリットデメリット
ディスクブレーキ車輪とともに回転するディスクローター(金属の円盤)をブレーキパッドで挟み、制動力を発生させるブレーキシステムの総称
フロントブレーキに採用されることが多い
放熱性が高く、温度が下がりやすいため、ある程度の連続したブレーキでも安定した制動力を発揮する・構造が複雑であり、製造やメンテナンスにおけるコストが高い
・ブレーキ自体が、剥き出しのため、砂などが付着しブレーキ鳴きが発生することがある
ドラムブレーキ車輪の中心に設けたドラム(円筒形の部品)に対し、内側からブレーキシューという部品を接触させ、車輪の回転を制動するブレーキのこと
リアブレーキやパーキングブレーキに適している
・部品構成が少なく、コストが安い
・価格重視の車両に向いている
・部品が非常に軽量
・ディスクブレーキに比べ制動力が高い
・内側に設置するため、放熱性が悪い
・湿気に左右され、雨の日に制動力が低下する

※どちらのブレーキも、温度が上昇すると制動力が低下したり、部品の劣化につながったりする

ディスクブレーキは、ディスクローターをブレーキパッドで挟み込むことによって制動するブレーキです。そのためブレーキパッドの役割は、摩擦の力によってディスクローターの回転を止めることだといえます。

(2)ブレーキパッドの種類

ブレーキパッドにはさまざまな種類がありますが、「レジン系パッド」と「メタル系パッド」の2種類に分類できます。

概要メリットデメリット
レジン系パッド金属や樹脂を混ぜ合わせ樹脂で固めたブレーキパッドのこと・やわらかいブレーキングに適している
・街乗りする際はなじみやすい
・価格が安い
・強くブレーキングした際には、メタル系パッドよりも制動力が低い
・部品としての寿命が比較的短い
・湿気に弱く、雨の日には特に制動力が落ちる
メタル系パッド金属を高温で焼き固めてつくられたブレーキパッドのこと・強くブレーキングした際の制動力が安定している
・スポーツバイクなどに適している
・部品としての寿命が比較的長い
・ディスクローターをすり減らしやすい
※ハイパーシンダードパッドなど、素材の比率を変えてディスクの負担が少ない種類のものもある
・価格が高い
・ブレーキ鳴きしやすい

2. ブレーキパッドの寿命と交換時期

ブレーキパッドは、摩擦の力によってディスクローターの回転を制御するパーツであり、ブレーキする度に消耗します。

新品のブレーキパッドの厚みは10mm程度で、だいたい10,000km走るごとに1mmずつすり減っていきます。厚みが2~3mm程度になったら交換するタイミングです。

新品のブレーキパッドは、およそ30,000~50,000km走行したタイミングで点検するとよいでしょう。バイクのブレーキパッドの場合は5,000~10,000kmほど走行したときが交換の目安になります。

3.ブレーキパッドの残量確認方法

ブレーキパッドの残量(どれくらい厚みが残っているか)は、以下の方法によって確認できます。

1. 車検証ホルダーに入っている「点検整備記録簿」の控えを確認する
2. ブレーキをかけた際に異音が出てないか確認する
3. ブレーキ警告灯が点灯してないか確認する

(1)車検証ホルダーに入っている「点検整備記録簿」の控えを確認する

ブレーキパッドの残量を確認したい場合は、まず車の定期点検を受けたときに、その結果が記録される「点検整備記録簿」をチェックするとよいでしょう。

点検整備記録簿の例(赤枠で囲んだところにブレーキパッドの残量が記載されている)

10,000km走行するとブレーキパッドの残量が1mm減るという目安もありますが、車の乗り方などによって減り具合は変化するので、気になる人は整備工場で点検してもらいましょう。

(2)ブレーキをかけた際に異音が出てないか確認する

ブレーキパッドにはインジケーターと呼ばれる部品がついており、残量が減ってくると、ブレーキをかけた際に「キー」「シャー」といった音を発生させます。

そのほか、ブレーキをかけた際に「カラカラ」という音が鳴ったら、ブレーキパッドが割れている可能性があります。「ゴー」という音がなったら、ブレーキパッドとブレーキローターの金属部が触れ合っていたり、それらの間に異物が付着していたりする可能性があります。

いずれにせよ、走行中にブレーキを行った際、異音がしたらブレーキパッドを点検する必要があります。

なお、ブレーキパッドの交換直後に変な音が鳴っている場合、ブレーキパッドの取り付けやブレーキローターに問題が起きている可能性があるので、再度業者に連絡しましょう。

(3)ブレーキ警告灯が点灯してないか確認する

サイドブレーキをひきながら車で走行すると、以下のようにブレーキ警告灯が点灯します。

しかし、サイドブレーキをひいていないにもかかわらず、ブレーキ警告灯が点灯する場合、ブレーキパッドの残量がなくなっていることが考えられます。

ブレーキパッドが減ると、ブレーキフルード(ブレーキパッドに力を加える油圧を調整するためのオイル)がブレーキキャリパー(ブレーキパッドの動きを制御する部品)へ押し込まれる量が多くなります。すると、ブレーキフルードのタンク残量が減少し、その減少を伝えるためにブレーキ警告灯が点灯します。

したがって、ブレーキ警告灯の点灯は、ブレーキパッドの減少を伝えるサインである可能性があります。

なお、ブレーキフルードが漏れていて警告灯が点灯している可能性もあります。その場合は危険な状態で運転していることになるので、整備士などに見てもらいましょう。

4. ブレーキパッドの交換にかかる費用や時間

ブレーキパッドの確認や交換は、専門業者に頼むと安心です。

ブレーキパッドの本体価格は車のサイズによって異なります。左右の両輪1セットの費用の目安は以下のとおりです。

軽自動車10,000〜12,000円
普通車12,000〜15,000円
ミニバンや高級車15,000円以上

※前輪ディスクブレーキ、後輪ドラムブレーキ車両や対向ピストン車両の場合は追加料金が発生する場合があります。

ブレーキパッドを交換する際は、およそ30~40分ほどかかります。ブレーキフルードなど、他のパーツを交換したりするとさらに時間が必要になるでしょう。説明や支払いなど事務的な時間も合わせると1時間程度かかります。

店舗によってはガソリンスタンドでもブレーキパッドの交換を行うことができます。気になる人はスタッフに質問してみるとよいでしょう。

5.ブレーキパッドの交換ならグーネットピットにお問い合わせください

ブレーキは命の危険にかかわる重要なパーツなので、信頼できる専門業者に依頼することが重要です。

業者を選ぶ時間がない、信頼できる業者にお願いできるか不安……という人は、ぜひグーネットピットにお問い合わせください。車のメンテナンスに関して知識豊富なスタッフが的確なアドバイスをいたします。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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