ホイール・タイヤ交換[2019.10.03 UP]
タイヤ交換(脱着)の工賃を業者別に比較!持ち込みタイヤの工賃は安い?

持ち込みタイヤであれば工賃は安くなるという話を耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか?しかし、結局どこでどのように依頼すれば最も安くタイヤ交換をしてくれるのか分からない…と悩んでいる方も多いはず。そこで本記事では、タイヤ交換を依頼できる業者と工賃の相場、所要時間をご紹介します。持ち込みタイヤでタイヤ交換した場合の工賃相場もご紹介。それぞれの工賃相場を表で一覧にしてご説明するので、簡単に比較できます。お得にタイヤ交換したい方は是非チェックしてみてください。
タイヤ交換の作業内容

そもそもタイヤ交換とは、一般的に組み換えと脱着の総称として用いられる事が多いです。しかし、「脱着」と「組み換え」の差が明確にはわからない、という方も多くいらっしゃるでしょう。そこでここでは、組み替えと脱着の作業内容についてご説明します。
タイヤの組み換えとは?
タイヤの組み換えとは、ホイールにタイヤを組み込むことです。一般的にはタイヤがついていない状態のホイールに、交換したいタイヤを組み込む作業のことを指します。つまり交換するのは、タイヤのゴム部分のみです。タイヤの摩耗や劣化、燃費やグリップ力などのタイヤの性能を向上させる目的でタイヤ交換をする際に用いられます。作業にはタイヤチェンジャーやタイヤレバーなどの専用機器が必要で、乗用車の場合はさらにホイールバランスを取る必要があります。素人には難しいため、カー用品店などのプロに依頼したほうが良いでしょう。
タイヤの脱着(履き替え)とは?
履き替えという言葉でも知られているタイヤの脱着。上でご紹介した組み換えとは異なり、ホイールごとタイヤを交換する作業です。つまり、ホイールに組み込み済みのタイヤを現在使用しているタイヤ(+ホイール)と交換するということ。主にノーマルタイヤとスタッドレスタイヤを交換する際に行われるので、1年で最低でも2回行う人も多いでしょう。もちろんお店に依頼しても良いのですが、必要となるのはジャッキやレンチなどの一般的な工具のみなので、自分で行うことも可能です。
タイヤ交換できる業者と工賃の相場、所要時間

タイヤ交換を請け負っている業者は数多くあるので、どこにしようか悩んでしまうことも多いでしょう。そこでここでは、タイヤ交換をしてくれる代表的な業者を5つご紹介。各業者の特徴やメリット、工賃の相場と所要時間を解説致します。
カーディーラー
車に何かあったとき、まず1番に考えつくのはディーラー、という方は多いはず。ディーラーは販売した車について詳しいので、車種に合ったタイヤをおすすめしてくるでしょう。また、純正指定銘柄のタイヤの在庫もあることでしょう。在庫切れで後日改めて、なんて事態になりにくいです。タイヤ交換と共に様々な点検を行ってくれるため、保証がしっかりしているのも特徴。スタッフの技術も高いレベルを誇っています。一般的な工賃はサイズにもよりますが、タイヤ1本当たり2,000-8,000円。所要時間は30分-1時間半程度です。価格に幅がありますが、高いのは主に輸入車のディーラーなので、国産車のディーラーであれば、平均的にタイヤ1本当たり3,000円程度に収まるでしょう。工賃が安いとは言いがたいですが、技術力の高さで安心・安全に任せられるのはディーラーならでは。都合の良い日時に車を取りに来てくれるので、ディーラーに持っていく暇がない方にもおすすめです。
タイヤ専門店
自分でタイヤを選びたい、という方におすすめなのが、タイヤ専門店。純正品以外にも様々なタイヤを取り揃えているのが特徴です。特に海外メーカーのタイヤや燃費向上などの機能に特化したタイヤなど、車の走りや機能性を自分でカスタムしたい、という方にはぴったりです。また、タイヤの品質が高いのも特徴。タイヤは管理次第で劣化が進んでしまいますが、タイヤ専門店であればその心配はありません。品質の高いタイヤは車の走行の安全性にも繋がるので、「安全なタイヤを買える」と考えても良いでしょう。一般的な工賃は、タイヤ1本当たり2,000-3,000円。所要時間は30分-1時間半程です。ただし、高性能なタイヤを選ぶと総額はディーラーなどよりも高くなってしまうケースが多々あります。
カー用品店
ドライブレコーダーや洗車用具など、様々なカー用品が販売されているカー用品店は、気軽に行くことができるのが最大のメリットです。独自のルートで仕入れていることが多く、タイヤ料金が安い傾向にあるのも特徴。カー用品店のプライベートブランドもあるので、安く抑えたい方におすすめです。一般的な工賃は、タイヤ1本当たり1,000-2,000円ほど。所要時間は空いていれば30分-1時間半です。他の業者よりも安い場合が多く、手頃な値段でタイヤ交換ができます。ただし、気軽に入れる分、他のお客さんが多く、予約が取れなかったり作業時間が長引いたりしてしまうことも。多くのお客さんをできるだけ短時間で捌こうとするあまり、作業が雑になりがちという面もあります。きめ細やかなサービスは期待できませんが、安さを求めるのならカー用品店が良いでしょう。
ガソリンスタンド
カー用品店と同じく、気軽に入れるのが魅力のガソリンスタンド。店舗数が多いため、近場で済ませることができるのがメリットの1つです。ガソリンスタンドによって異なりますが、場所によってはホイールのクリーニングやオイル類のチェックなどのサービスを無料で行ってくれることもあります。事前にどのようなサービスが含まれるのか確認しておくと良いでしょう。ただし、あくまでガソリンの補充がメインなので、在庫で取り扱っているタイヤは少なめ。大手メーカーのものしか取り扱っていなかったり、メジャーなサイズ以外は在庫が少ない場合があります。一般的な工賃は、タイヤ1本当たり1,000-5,000円。所要時間は空いていれば30分-1時間半です。基本的に価格は安めですが、選べるタイヤが大手メーカーのもののみで高くついてしまい、総額は高くなってしまうこともあるので注意しましょう。
自動車整備工場
民間の自動車整備工場でも、もちろんタイヤ交換は請け負っています。車の知識や経験が豊富なのが特徴で、ディーラーのような保証こそつかないものの、ディーラー同等の安心・安全感が得られるのがメリット。タイヤ交換と整備を同時に行ってくれるなど、お客さんの要望に柔軟に応えてくれる工場が多いのもポイントです。一般的な工賃は、タイヤ1本当たり2,000-3,000円。所要時間は30分-1時間半です。ただし、整備工場ごとにサービス内容や工賃は異なるので、必ず事前に確認しておきましょう。以上を踏まえて、タイヤ交換の工賃を表にまとめたものがこちらです。なお、ここではタイヤ組み替えで交換した場合の料金をまとめています。タイヤ脱着の場合の工賃については次の項でご説明するので、そちらをご覧ください。また、工賃は業者によって異なります。必ず事前に確認しておきましょう。
料金(タイヤ1本当たり) | 料金(タイヤ4本当たり) | |
---|---|---|
カーディーラー | 2,000~8,000円 | 8,000~32,000円 |
タイヤ専門店 | 2,000~3,000円 | 8,000~12,000円 |
カー用品店 | 1,000~2,000円 | 4,000~8,000円 |
ガソリンスタンド | 1,000~5,000円 | 4,000~20,000円 |
自動車整備工場 | 2,000~3,000円 | 8,000~12,000円 |
タイヤの脱着の工賃相場

それでは、タイヤの脱着の工賃相場はどれくらいなのでしょうか?ここでは相場と共に、スタッドレスタイヤとノーマルタイヤの交換におすすめの時期をご紹介します。
タイヤの脱着(履き替え)工賃の相場
上でご説明した通り、タイヤの脱着は素人でもできる比較的簡単な作業。専門的な器具も必要ないため、一般的に工賃はタイヤ組み替えの半額程度で済むことが多いです。上の表でご紹介した工賃の2分の1で計算してみてください。ただし、業者によって工賃は異なります。必ず事前に確認しておきましょう
スタッドレスタイヤとノーマルタイヤの交換時期
タイヤの脱着を依頼する代表的な理由が、スタッドレスタイヤとノーマルタイヤの履き替えです。雪道でも滑りにくい加工を施したスタッドレスタイヤは、雪が積もっているときや路面が凍結しているときに有用なタイヤ。一年中スタッドレスタイヤでも良いのでは、と思いがちですが、スタッドレスタイヤは雪面をしっかり掴めるようにゴムが柔らかくなっているため、春や夏などの温かい時期には不向きです。必ずシーンに合わせて脱着しましょう。脱着の最適な時期は以下の通り。混雑するのも以下の時期なので、交換する際は早めに予約をしておくのがおすすめです。
・ ノーマルタイヤ→スタッドレスタイヤ:雪が降り出す1ヶ月前(東京であれば12月初旬)
・ スタッドレスタイヤ→ノーマルタイヤ:雪が降り終わり、日中の気温が上がるようになったら(東京であれば3-4月中旬)
タイヤ交換の工賃の内訳

タイヤ交換には大きく分けて組み替えと脱着の2つの作業があると説明しましたが、細かい作業も多くあります。ここでは、タイヤ交換に伴う作業内容の解説と費用の相場をご紹介します。
バランス調整
バランス調整とは、タイヤの重心の位置を中心にする作業のことを指します。一見完全な円に見えるタイヤですが、タイヤもホイールも微妙にゆがんでいることがほとんどです。ゆがんでいる状態で高速回転させると上下左右にブレが生じてしまい、振動や騒音などが発生して安全な走行に支障をきたします。そこで、スチールやアルミ製のおもりを取り付けて上下左右のブレをなくし、安定した走行を可能にするのが「バランス調整」の役目です。一般的な工賃は、タイヤ1本当たり500-1,000円ほどです。自分で行うことも可能ではありますが、タイヤを高速回転させる専用機器が必要になるため、業者に依頼するのが一般的です。
バルブ交換
タイヤのバルブ交換とは、タイヤに空気を入れる際の注入口であるエアバルブを交換する作業のことです。タイヤには常に大きく圧力がかかった状態で空気が入っており、当然エアバルブにもその圧力が負荷としてかかっています。さらに、エアバルブは金属製もありますが、ゴム製ものが一般的。そのため、破損や劣化などが生じてしまうのです。エアバルブに不具合が生じると、空気が漏れてタイヤ内の空気圧が安定せず、安全な走行ができなくなってしまいます。どんなに適切な管理をしていても経年劣化は避けられないので、2-3年に1度交換しましょう。一般的な工賃は、タイヤ1本当たり300-500円。ただし、バルブを交換するためにはタイヤをホイールから取り外す必要があるので、結果的に数千円かかってしまうことを把握しておきましょう。
窒素ガスの充填
一般的にタイヤには空気を入れますが、空気の代わりに窒素ガスを入れるのがこの作業。タイヤ内の空気は使用していると自然と抜けてしまいます。これは空気中に含まれる酸素の影響によるものと言われます。空気中の成分は窒素が約80%、酸素が約20%となっているところ、窒素100%で充填するのがこの作業です。そんな窒素ガスの充填の一般的な工賃は、タイヤ1本当たり約500円。空気を入れる場合は無料で済むので、高いと感じるかもしれません。しかし、空気圧が下がりにくくなる窒素ガスの充填には、エアバルブが劣化しにくいというメリットもあります。空気圧が安定することによる安全な走行の実現だけでなく、タイヤの寿命を延ばすことにも繋がるので、決して高い金額ではないということが分かるでしょう。
タイヤ廃棄費用
交換した使用済みのタイヤを廃棄する費用も、通常、タイヤ交換に含まれます。タイヤにはワイヤーが含まれているので、自治体のゴミ収集では回収してくれません。節約しようと自分での廃棄を選択したとしても、無料で廃棄することはできないので、結局不要品回収業者などに有料で依頼することになります。不要品回収業者に依頼するとタイヤ1本当たり数千円かかってしまうこともあり、カー用品店やディーラー、ガソリンスタンドなどに依頼するよりも高額になることがほとんど。対して、タイヤ交換に含まれているタイヤの廃棄費用は、一般的にタイヤ1本当たり250-300円とリーズナブル。かかる手間やコストを考えると、タイヤ交換と一緒に依頼するのがおすすめです。以上を踏まえて、工賃を表でまとめると以下のようになります。なお、ここで表記しているのは、あくまでその作業単体で依頼した場合にかかる費用。単体で依頼しようとしても他の作業が必要になったりして、これよりも高額になるケースが多いので注意しましょう。また、工賃は業者によって異なります。必ず事前に確認してください。
料金(タイヤ1本当たり) | 料金(タイヤ4本当たり) | |
---|---|---|
バランス調整 | 500~1,000円 | 2,000~4,000円 |
バルブ交換 | 300~500円 | 1,200~2,000円 |
窒素ガスの充填 | 約500円 | 約2,000円 |
タイヤ廃棄費用 | 250~300円 | 1,000~1,200円 |
持ち込みタイヤの交換は可能?

「タイヤ交換の費用を安く済ませたいから、タイヤをネット通販などで安く買って持ち込んで交換しよう」と考える方もいるでしょう。しかし、タイヤを持ち込んでも安くならず、逆に高くなってしまうケースもあります。そこでここでは、持ち込みタイヤの交換費用や高くなってしまうケース、そもそも持ち込みタイヤを交換してくれないケースをご紹介します。
持ち込みタイヤの交換費用
持ち込みタイヤでタイヤ交換を依頼する場合、かかる費用は「タイヤ代+工賃」。工賃について詳しくは次の項でご説明しますが、工賃だけで見ると通常の2倍ほどかかることが多いようです。しかし、工賃が高くついたとしても、タイヤを安く入手できていれば総額はお得になるのでおすすめ。選ぶタイヤにもよりますが、業者で「タイヤ購入+タイヤ交換」を一貫して行うよりも1万円ほど安くなったというケースもあります。タイヤを安く購入できるのであれば、持ち込みタイヤで交換を依頼しましょう。
持ち込みタイヤの工賃が高くなるケースとは?
上述したように、一般的に持ち込みタイヤでの工賃は通常価格の2倍程度と高くなります。これは通常業者に入るはずの、タイヤを販売することにより得られる利益がなくなるため。タイヤ1本当たり1,000-2,000円、4本当たり4,000-8,000円ほど高くなるということを把握しておきましょう。
タイヤ持ち込み不可の業者もある
お得にタイヤ交換ができる持ち込みタイヤですが、業者によってはタイヤを持ち込んでも以下の理由で交換不可のところがあります。
・タイヤ購入の利益が得られない
・持ち込まれたタイヤに適した器具があるか、持ち込まれてみないと分からない
・出所不明や製造年が古いなど、品質を保証できない
さらに、同じチェーン店やメーカーであっても店舗によって許可されているところと不可のところが混在していることもあります。不思議に感じるかもしれませんが、店舗によって用意されている器具が異なることや大手チェーン店にはフランチャイズ店が数多く存在していることが主な理由です。必ず事前に持ち込んだタイヤでタイヤ交換を行ってくれるのか、店舗に電話するなどして確認しておきましょう。
まとめ
タイヤの摩耗や劣化、季節の変わり目でタイヤ交換をしなければならなくなった経験のある方は多いでしょう。特にスタッドレスタイヤとノーマルタイヤの履き替えは1年に最低2回は行うものなので、タイヤ交換の費用をできるだけ安く抑えたいと思うのは当然です。しかし、工賃が高いところには高い技術力や保証があり、どちらが良いとは一概に言うことはできません。今回ご紹介したタイヤ交換の工賃一覧や、持ち込みタイヤの工賃などを考慮して、自分に合ったタイヤ交換の方法を選んでみましょう。
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