新車試乗レポート
掲載日:2021.11.25 / 更新日:2022.04.01
仕事に遊びに! 新型キャラバン先行試乗
頼れる仕事の相棒として半世紀近くを歩んできたキャラバン。
今回、クローズドコースでの試乗会に参加して、その最新版を体験した。
●文:川島茂夫 ●写真:奥隅圭之

顔も名前も装備も新しく、信頼と使い勝手は変わりなく

新採用の多段ATが
走りの余力に貢献
小型キャブオーバーバンの市場は実質キャラバンとハイエースの2車で構成される。このキャラバンのMCは先行するハイエースの追撃を主眼とし、個人ユーザーや一人親方向けに内外装の変更や上級グレードの追加等のテコ入れを行っている。また、MCモデルから車名の「NV350」が外れ、キャラバンに変更。また、MC対象がガソリン車のみであり、ディーゼル車はNV350キャラバンの車名のままである。
内外装の主な変更点は運転席シートのサポート性やシート表皮の抗菌化、ひっかき傷低減車体塗装の設定くらいで、実用性に大きな影響はないが、注目はパワートレーンだ。エンジン本体も改良を受けているが、平成30年排ガス規制の対応が主であり、パワースペックの変更はない。
ミッションは従来の5速ATから7速ATに変更。変速比幅は従来型の1.4倍に拡大。加速性能と燃費の改善にはかなり有利だ。
試乗車は空荷の状態。最大積載は1000㎏なので、サスチューン本来の性能は出ない。上下動負荷でもロールでも硬すぎるのだが、動力性能には有利な状況だ。
走り出しはストレスなし、60㎞/hくらいまでは見た目によらず軽快に加速する。とはいえ、速度域が高まると非力感が強まるが、エンジン性能の不足を変速で補っているのがよく分かる。とくに5〜7速の変速が巧みで、再加速に備えながら多少の間を持たせてアップシフト。ダウンシフトも段階的であり、5速型よりも変速時の回転数ギャップが少なく、体感余力も上がっている。7速ATの導入は実用の道具としてのキャラバンの性能向上に大きく寄与していた。
NISSAN キャラバン(ガソリン車)【マイナーチェンジ】
●価格:241万2300〜409万7500円 ●発売日:10月20日










ライタープロフィール
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。
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