新車試乗レポート
更新日:2021.09.22 / 掲載日:2021.09.22

注目国産車試乗 MAZDA 「マツダ2」【一部改良モデル】

●文:川島茂夫 ●写真:澤田和久

コンパクトカーの定番モデル、マツダ2がこのほど一部の1.5Lガソリンエンジンをリファイン。燃費と環境性能を向上させたほか、スマホのワイヤレス充電機能などを新たにオプション設定で選べるようになった。また、同時に追加された特別仕様車にも注目だ。
●発表(最新改良)日:’14年9月11日(’21年6月24日)
●価格:145万9150~271万1500円
●問い合わせ先:0120-386919(マツダコールセンター)

主要諸元(マツダ2 15S ブラックトーンエディション)
●全長×全幅×全高(mm):4065×1695×1525●ホイールベース(mm):2570●車両重量(kg):1060●パワートレーン:1496cc直列4気筒DOHC(110PS/14.5kg・m)●トランスミッション:6MT●WLTCモード燃費(km/L):20.2●燃料タンク(L):44(レギュラー)●サスペンション前/後:マクファーソンストラット/トーションビーム●タイヤサイズ:185/60R16●車両本体価格:179万8000円

クラストップの燃費性能!走りを楽しめる「マツダ2」

 現行型の登場は7年前。それを感じさせないのは魂動デザインと人馬一体のブレのなさだろう。

 今回の一部改良では15Sプロアクティブ以上のグレードのエンジンに斜渦吸気流等の新技術を導入し、圧縮比を高めて熱効率を改善。AT車におけるWLTC総合モード燃費は約6%向上して20.3km/Lとなった。ヤリスの1.5L車が21.6km/L、フィットが20.2km/Lなので、同クラスのガソリン車ではトップレベルの数値だ。

 試乗印象だが、操り心地という面では古さを感じさせないが、乗り味では粗さが気になる。クラス内相対ではスポーティなサスチューンを採用していることもあるが、荒れた路面や段差通過での突き上げが目立つ。車軸の揺動が少ないので剛性感と言い換えてもいいのだが、風景を楽しんで和みの一時を求めるにはちょっと無粋な感じも受けてしまう。

 そんな走りの嗜好に合わせてか、試乗車のミッションは6速MT。燃費を考えて2000回転前後を維持すると忙しく変速しなければならない。ならば燃費を諦めて心地よい変速感重視で、となる。

 この改良エンジン、2000回転台のドライバビリティもいいが、回しても軽やかで伸びのいい加速を示す。空吹かしレスポンスも悪くないのでヒール&トウも上手く決まる。とてもマツダ車らしい。

 パワートレーンもハンドリングも素直さが第一義の走り。乗り心地はちょっと粗いが、内装にはプレミアム感があるし、デザインの古臭さもなし。気負わないファントゥドライブ派にはお勧めだ。
今回の改良では一部のガソリンエンジンに、独自技術の「斜め渦燃焼」を加え、圧縮比を高めて環境性能と燃費を向上。eスカイアクティブXの開発で得た先進のエンジン制御技術を採用することで、アクセル操作に対する優れた応答性とコントロール性を実現している。

高級感溢れる特別仕様車「Sunlit Citrus」も登場

今回の改良と同時に追加された特別仕様車「Sunlit Citrus」。高級感溢れるプラチナクォーツメタリックのボディカラーをマツダ2で新たに選べるようになったのが魅力。

シートやダッシュボード、ドアトリムに手触りの良いグレージュ色のグランリュクスを使用。挿し色のシトラスが明るく開放的な室内空間を表現する。360度ビューモニターも標準装備。

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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