新車試乗レポート
更新日:2022.03.10 / 掲載日:2021.08.25
RENAULT カングー ディーゼルMT限定車 公道試乗

遊びゴコロあふれるデザインと、高い機能性の両立で人気を集めるルノー カングー。
先日、その第2世代モデルの最終版ともいえるクリーンディーゼルエンジン搭載車が400台限定で日本国内に導入された。
注目の走りを、まるも亜希子がチェック!
現行カングーの最終版! 注目のディーゼル導入
本国フランスのルノー関係者も驚くほど、日本におけるカングーの人気には特別なものがある。両側スライドドアでバンタイプという実用性の高さ、オシャレで癒し系の雰囲気が、ファミリーからデリバリーなどのビジネスユースまで幅広く支持されてきた。本国ではすでに次期型が発表され、現行モデルの販売もあとわずか……という最後の最後で、日本にやってきたのがファン垂涎となる400台限定車、カングー リミテッド ディーゼルMTだ。
これまで1.6L直4ガソリンから1.2L直4ガソリンターボに替わり、ミッションもEDCと6MTが設定されてきたが、ディーゼルの国内導入はルノーとして初。1.5L直4ディーゼルターボは最新のコモンレールシステムを備え、尿素SCRとDPFによる排ガス処理システムで日本の排ガス規制をクリアする。6速MTも専用にギヤ比が最適化され、最高出力116PS/最大トルク260Nmと必要十分なスペックだ。
発進すると1速は穏やかだが、2速にした途端に大きな波のようにトルクが湧き出し、たっぷりと余裕のある加速フィールが続いていく。市街地でのピックアップはガソリンよりも素早く感じるほどだ。EDCにはないアイドルストップが頻繁に入るので最初は戸惑ったが、慣れればストップ&ゴーも楽しいのがMTならでは。高速では追い越し加速も滑らかで、長距離を走りたくなる独特の世界観を堪能した。販売店在庫はすでに残り僅かとのことで、気になる人は急いでチェックしてほしい。
RENAULT KANGOO LIMITED DIESEL MT[限定車]
ルノー・カングー リミテッド ディーゼルMT
●発売日:’21年7月8日 ※限定400台
●価格:282万円
●輸入元:ルノー・ジャポン
●問い合わせ先:0120-676-365
主要諸元(カングー リミテッド ディーゼルMT)
●全長×全幅×全高(mm):4280×1830×1810●ホイールベース(mm):2700●車両重量(kg):1520●駆動方式:FF●パワートレーン:1460cc直列4気筒SOHC直噴ディーゼルターボ(116PS/26.5kg・m)●トランスミッション:6速MT●WLTCモード燃費(km/L):19.0●燃料タンク(L):60(軽油)●最小回転半径(m):5.4●タイヤサイズ:195/65R15●車両本体価格:282万円


コロンとした丸みを帯びた造形はカングーならではの癒しポイント。実用車ではあるのだが、機能一辺倒ではなく各所に遊びゴコロを感じられるのが人気のヒミツ。



ウインドウエリアが広く、ルーミーな車内空間が印象的だ。曲線的なデザインのインパネには、空調関連のダイヤルスイッチなどが使いやすく配置されている。


リヤゲートは特徴的な観音開きスタイル。ラゲッジボードは上下2段階に設定可。リヤシートを格納すれば、フラットで広大な荷室空間に。


日本国内導入モデルとして、ルノー初となるディーゼルエンジンを搭載したカングー。6MTを組み合わせ、トルクを活かした走りはスムーズかつなかなかにパワフルだ。



専用装備で目を引くのは、LEDデイタイムランプやブラックフロント&リヤバンパー、ブラックホイールセンターキャップやホイールボルトカバーなど。そのほか、バックソナーやバッジも専用となる。
●文:まるも亜希子 ●写真:澤田和久

ライタープロフィール
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。