新車試乗レポート
更新日:2020.11.30 / 掲載日:2020.11.30

【月刊電気自動車】ホンダ e 公道試乗!

発売前に予約が殺到してしまい、受注を一時的に停止しているホンダのピュアEV、ホンダe。今回は遂にリアルワールドでその走りをチェックすることができた。その味付け、やはり相当スポーティ!?

●発売日:10月30日
●価格:451万~495万円
●販売店:ホンダカーズ店
●問い合わせ先:0120-112010

スポーティカーとしての選択もアリ!?

ドライバー心がうずく優れたフットワーク

450万円超のタウンカーなんて正気の沙汰とは思えな…くもないかな。というのが初試乗の印象。

満充電航続距離は標準仕様のJC08で308km。急速充電なら240km程だ。急速充電を30分程度で済ませるのは大きな長所だが、遠出をするには心許ない。実用守備レンジは半径50kmくらいと考えた方が無難。

なのだが、走らせるとドライバー心がうずくのだ。電動の切れ味のよさと伸びやかな加速感もときめく要素のひとつだが、惹き付けるのはフットワークである。後輪に荷重を掛けてトラクションで押し込むような回頭感覚はミッドシップを思わせる。実際のモーター配置ではRRになるのだが、運転感覚や挙動はS660やNSXと同じ根っ子を意識させるに十分。2BOX車の模式図みたいなスタイルのクルマをしてMRスポーツカーと比べるのもどうかと思うが、そのギャップもホンダeの魅力のひとつといえるのだ。

もちろん、2BOXデザインはキャビン実用性のため。RR故に荷室高は不足気味だが、成人男性の4名乗車に不足ない居住性を備える。左側の情報モニターや右サイドモニターの視認性に多少の難はあるが、左右に拡がるモニターが構成するグラスコックピットが未来感とカジュアルなIT感覚を表現。未消化な部分も含めて未来への期待を感じさせる。

一般的なユーザーには勧めにくいモデルだが、スポーティ系のクルマ趣味の選択としては「アリ」。ファン・トゥ・ドライブを求める、とくにホンダらしさにこだわった走りを求めるなら価格も含めて現実的と言ってもいいくらいだ。

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主要諸元(アドバンス)
●全長×全幅×全高:3895×1750×1510mm●ホイールベース:2530mm●車両重量:1540kg●駆動方式:RR●パワートレーン:モーター(113kW/315N・m)●トランスミッション:一段固定式●一充電走行距離:274km【JC08モード】/259km【WLTCモード】●最小回転半径:4.3m●乗車定員:4人●タイヤサイズ:205/45ZR17【前】、225/45ZR17【後】

プラットフォームは新設計。パワーユニットもコンパクト。充電・給電ポートはボンネット上に配置されている。急速充電は30分程度で約80%充電可能。

標準仕様とアドバンスの外観上の数少ない違いのひとつ、アルミホイール。スポークが白いのがアドバンスの17インチで、黒一色が標準仕様の16インチ。なおアドバンスが113kW/315N・mで標準仕様は100kW/315N・m。

スクエアボディのおかげで室内の高さは余裕がある。5個ものスクリーンが横に並ぶインパネは先進的でありつつ、親しみやすさも感じさせるデザイン。

ホイールハウスの張り出しが気になるが、短距離用途なら十分な容量の荷室。床下には普通充電のケーブルを格納できる(標準装備)。

●文:川島茂夫 ●写真:澤田和久

提供元:月刊自家用車

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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