新車試乗レポート
更新日:2020.06.23 / 掲載日:2019.02.26
TOYOTA マークX GRMN【試乗インプレッション】

●注文期間:2019年1月11日~2019年9月30日※全国350台限定 ●価格:513万円 ●販売店:GR Garage ●問い合わせ先:0800-700-7700
主要諸元(マークX GRMN)●全長×全幅×全高(mm):4795×1795×1420 ●ホイールベース(mm):2850 ●車両重量(kg):1560 ●専用サスペンション:(前)ダブルウィッシュボーン式/(後)マルチリンク式 ●エンジン:3456ccV6(318PS/38.7kg・m) ●タイヤ:(前)235/40R19/(後)255/35R19
卓越した走りのパフォーマンス!
愛知県豊田市の元町工場で生産されるマークX GRMN。全252カ所にもおよぶスポット溶接打点の追加を行いボディ剛性を大幅向上。
インパネには、カーボン調加飾とピアノブラック塗装を組み合わせた演出がなされ、走る気分を高める室内としている。
3.5L・V6エンジンは、トランスミッションとのマッチングを図るため、エンジンの出力制御特性などの専用チューニングが施された。
6速MTの快適なシフト操作を実現するため、リヤデファレンシャルギヤ比の変更や操作系のチューニングを実施している。
ホイールは19インチBBS製鍛造アルミホイール&前後異サイズタイヤを採用。ブレーキキャリパーはホワイト塗装が施されている。
バケットタイプの専用スポーツフロントシートには、ウルトラスエードを採用。ブラックを基調としたカラーリングで走る気分を高める。
すでに完売!? 平成最後の トヨタFRスポーツ完成形
2015年に限定100台が販売されたマークX GRMN。4年の歳月を経て第2弾が登場した。と言っても、単なる再販ではなくシッカリとアップデートが行なわれている。
まずエクステリアだが、初代は専用フロントマスクを採用していたが、2代目はマークX GRスポーツと同じフロントバンパー(ダークメッキ仕様)を採用。また、4本出しマフラーの形状変更(四角→丸)、ホワイト塗装のブレーキキャリパーなど細部も異なる。インテリアはステアリング変更(アルカンターラ巻→GR共通の本革巻き)、メーターの変更(文字盤シルバー→ブラック)、インテリアのステッチ変更(レッド→シルバー)と細部の変更がメインだ。
パワートレーンはノーマルにはないV6-3.5L-NA+6速MTの組み合わせに変更はないが、ファイナルのハイギヤード化(4.083→3.615)とそれに伴ってエンジン出力制御特性を最適化。シャシーはノーマルも2016年のMCでスポット打点追加や構造用接着剤によりボディ剛性を引き上げたが、更に252か所のスポット打点を追加。
驚いたのはハンドリングで、限界は決して高くないがインフォメーションはシッカリしているし、そこに至るまでのコントロール性も抜群。試乗時はヘビーウエットだったがクルマの動きが終始穏やかなので、グリップだろうがドリフトだろうが自分の手足のようにコントロール可能。初代もよかったが2代目はより繊細なコントロールが可能。さらに足の動きにしなやかさとシットリ感が漂う。
新型スープラは新時代のFRスポーツに対し、マークX GRMNは「平成最後のトヨタFRスポーツ」の完成形と言っていいだろう。ただ、残念なのは限定350台がすでに売り切れてしまったらしいということだ……。