新車試乗レポート
更新日:2018.10.04 / 掲載日:2018.03.15
ランドローバー レンジローバー ヴェラール 試乗レポート(2018年03月)

本命ディーゼルモデルが語るヴェラールの魅力
2017年7月に受注を開始したレンジローバーヴェラールは、レンジローバー スポーツとレンジローバー イヴォークの中間に位置づけられ、優雅さと躍動感が融合した独特のデザインで、ブランドのなかでも異彩を放っている。
今回はガソリンモデルに遅れて納車が開始されたという注目のディーゼルモデルを試乗した。43.8kg mという大トルクを誇る2L直4のディーゼルターボは、低速域での力強さはもちろんだが、通常、ディーゼルのパワーが頭打ちとなりはじめる3000回転付近からも、気持ちよく伸びていくスポーティな性格だ。その際、若干の振動やノイズを感じるものの、不快なレベルではない。改めてひと昔前のディーゼルエンジンと比べると隔世の感があるが、これは大トルクで燃費を抑えるというのはもちろん、アクティブに走りたくなるタイプだ。
SUVボディに重たいディーゼルという組み合わせだが、ホワイトボディの8割以上をアルミニウムにする大幅な軽量化によって、挙動は小気味いい。またSUVボディを軽快に走らせて、14.4km/L(JC08モード)という良好な燃費を見せる。

今回は、自慢のオフロードの走破性を試すことができなかったが、オンロードでのフィーリング、使い勝手のよさは申し分ない。魅力的なフォルムに質の高い走りと効率性を伴うのだから、ヴェラールのディーゼルモデルが好調な販売を記録しているというのもうなずける。
ヴェラールのグレードラインアップは、エクステリアやディテールが異なる「ヴェラール」と「ヴェラールRダイナミック」の2タイプに分けられ、「スタンダード」に加え「S」、「SE」、「HSE」と4つのグレードが存在する。そこに3つのガソリンエンジンとディーゼルエンジンが選べる合計33グレードという膨大なラインアップからは、力の入りようが伝わる。
文●グーワールド 写真●川崎泰輝
問い合わせ ランドローバーコール TEL:0120-18-5568
Detail Check
コックピット
コックピット
センターコンソールに設置された上下2つの10.2インチタッチスクリーンが、ボタンの数を大幅に減らし、シンプルで質感の高いコクピットを構成している。上でナビ画面を表示しながら下でオーディオ操作が可能だ。
インテリア
インテリア
レザーは、色合いや柄の違いで4種類から選べる。試乗車はライトオイスターとエボニーの組み合わせが、落ち着いた高級感を醸す「パーフォレイテドウィンザーレザー」。
エンジン
エンジン
低回転域からの頼もしいトルク感に加え、中回転域からのレスポンスのよさが魅力の2Lのディーゼルエンジン。
ラゲッジスペース
ラゲッジスペース
簡単に展開するラゲッジスペースは、さまざまなレジャーにも対応する。通常673L、最大1731Lの大容量はさすがだ。
ランドローバー レンジローバー ヴェラール HSE 180PS(8速AT)
全長×全幅×全高 | 4820×1930×1685mm |
---|---|
ホイールベース | 2875mm |
トレッド前/後 | 1640/1655mm |
車両重量 | 2020kg |
エンジン | 直4DOHCディーゼルターボ |
総排気量 | 1999cc |
最高出力 | 180ps/4000rpm |
最大トルク | 43.8kg m/1750rpm |
サスペンション前/後 | ダブルウィッシュボーン/インテグラルリンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤサイズ前後 | 265/45R21 |
全国メーカー希望小売価格(発売 2017年7月)
ヴェラール(8速AT) | 699万円 |
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ヴェラール S(8速AT) | 800万円 |
ヴェラール SE(8速AT) | 872万円 |
ヴェラール HSE(8速AT) | 1005万円 |
ヴェラール Rダイナミック(8速AT) | 747万円 |
ヴェラール Rダイナミック S(8速AT) | 848万円 |
ヴェラール Rダイナミック SE(8速AT) | 920万円 |
ヴェラール Rダイナミック HSE(8速AT) | 1053万円 |
※ディーゼルモデルのみ。
Body Color
■ナルヴィックブラック ■バイロンブルー □フジホワイト ■アルバ ■フィレンツェレッド ■シリコンシルバー |
※ほか7色。