新車試乗レポート
更新日:2018.11.18 / 掲載日:2017.11.30
NISSAN セレナNISMO 試乗インプレッション

専用設計のフロントバンパー(エアダクト付)やグリルが目を引く。各クロスバーをはじめ専用のボディ補強が随所に施され、剛性がアップした結果、操安性と乗り心地が向上した。
2013年から展開がスタートした「NISMOロードカー」。多くのユーザーから望まれていたセレナにもこの度追加された。
エクステリアは他のNISMOロードカーと共通イメージの専用バンパーやエアロをプラス。これらはドレスアップだけでなく走行安定性にも寄与する機能部品だ。
インテリアは専用アイテムに加えて、スエード+ピアノブラック加飾でよりスポーティになっただけでなく質感も向上。何と専用レカロシートもOP設定される。
フットワーク系は効果的な箇所へのボディ補強に加え、専用セットアップのサスペンションとタイヤ&アルミホイールを変更。パワートレーン系は心地よい加速フィールのために専用ECMと専用スポーツマフラーが採用される。
内外装はライバルよりスタイリッシュで嫌味のないスマートなデザインなので、カッコで選ぶのもアリだが、注目は走り。誤解を恐れずに言えば、これがノーマルであってほしいという仕上がり。
パワートレーンは踏んでも反応の鈍いノーマルに対し、踏んだだけちゃんと反応する。一方、フットワークは快適だがどこか頼りない印象だったノーマルが、カチッとしたボディに、無駄な動きを抑えた操作に素直なハンドリングに進化。乗り心地は若干硬めだが、吸収性の良さと目線のブレなさで、むしろノーマルよりも快適に感じた。
ちなみに走る/曲がる/止まるがシッカリした結果、プロパイロットの制御感もノーマルに対し向上し、より一層「使える」装備となった。
価格は約342万円と若干高価に感じるかもしれないが、プロパイロット、LEDヘッドランプ、ハンズフリーオートスライドドアが標準装備になっており、実はNISMO化に対するコストパフォーマンスは高い。
NISSAN セレナ NISMO[グレード追加]
●発売日:’17年11月21日
●価格:341万9280円
●販売店:ニッサン全店
●問い合わせ先:0120-315232
■主要諸元
●全長×全幅×全高(mm): 4805×1740×1850●ホイールベース(mm):2860●車両重量(kg):1720●駆動方式:FF●パワートレーン:1997cc直4DOHC(150PS/20.4kg・m)+モーター(1.9kW/48N・m)●トランスミッション:CVT●JC08モード燃費(km/L):17.2●燃料タンク(L):55(レギュラー)●最小回転半径(m):5.7●タイヤサイズ:205/50R17●価格:341万9280円(OP含まず)

リヤも専用スポイラー&バンパーを備え空力性能向上とデザイン性向上に寄与。専用スポーツチューンドマフラーによって音圧も変化した。

エンジンパワー/トルクはノーマルと変更はないものの、専用チューニングされたコンピューターによってリニアなレスポンスと心地よい加速Gを実現した。

専用の17インチタイヤ(BS製・POTENZA Adrenalin)&ホイール、そしてサスを装備。ドライバビリティと乗り心地の向上を両立させた。

インパネは専用の本革・アルカンターラ巻ステアリングやスエード調インストパッドなどを採用。シートも専用スエード調(レッドステッチ付/右)を標準とし、オプションでレカロ製(27万5400円)も用意する。