新車試乗レポート
更新日:2018.11.14 / 掲載日:2017.09.21
ジャガー XJR 試乗レポート(2017年09月)

ジャガーが誇る極上のエレガントスポーツ
ジャガーのフラッグシップに当たるXJシリーズは、さまざまなエンジンをラインアップする。コンパクトでパワフルな2L直4ターボと3L V6スーパーチャージャー、それと「R」の称号を得た5L V8スーパーチャージャーといった顔ぶれだ。
ここで紹介するXJRは、そのV8搭載モデルで、最高出力はなんと550馬力を発揮する。もはやここまでの数字となれば、スーパーカーといっても過言ではないだろう。実際にステアリングを握るとわかるが、有り余るパワーとトルクに、ただただ底知れぬパフォーマンスを感じさせられる。

2017年モデルのトピックスは、インターフェイスで、12.3インチのTFTインストルメントディスプレイがドライバー専用のナビ画面として使えたり、8インチの静電式タッチスクリーンを直感的に操作できたりする。「InControl Touch Pro」と呼ばれるのがそれで、XJ全シリーズで標準装備された。さらにオプションの通信機能を追加すると、緊急時のサポートやスマートフォンを使っての車内のエアコン調整が可能となる。この辺はまさに日進月歩の進化なので、日ごろから注意してチェックしておきたいところでもある。
そんな2017年モデルのキャビンはというと、ご覧のようにかなり凝っている。レザーシートやトリム、ウッドパネルなどを使ったデコレーション系は種類が多く、高級感を漂わせる。またスイッチ類の形状は独特で、汎用的な雰囲気を感じさせないのがいい。そして走りはウルトラ級。とくに運転モードをダイナミックにすると強烈で、アクセルレスポンスはよくなり、高回転までギヤを引っ張る。まんまスポーツカーのようにである。
と同時に、ここまでくるとプライスもウルトラ級。オプションをそれなりに希望すると、2000万円の壁を越えてしまうからさすがだ。
文●九島辰也 写真●GooWORLD
問い合わせ ジャガーコール TEL:0120-050-689
Detail Check
コックピット
コックピット
ジャガーのモデル全般にいえるのは太いセンターコンソールがコックピットを二分割しているところ。これはリヤ駆動のFRスポーツであることを意味し、鋭い走りを予感させるものだ。XJRはそこに高級感も同居する。
インテリア
インテリア
サポート性能を高めたスポーツシートを標準装備するXJR。しかもご覧のようにツートーンに色分けし、特別感が高められているのが特徴。赤とグレーのコンビもお薦め。
エンジン
エンジン
550馬力を発揮する心臓部。最大トルクは69.3kg mで、最高速度は280km/hに到達する。ギヤボックスは8速ATとなる。
トランクルーム
トランクルーム
ご覧のようにデザイン的な制限があり開口部はそれほど広くないが、奥行きはかなりあるトランクルーム。便利そうだ。
主要諸元:ジャガー XJR(8速AT)
全長×全幅×全高 | 5135×1905×1455mm |
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ホイールベース | 3030mm |
トレッド前/後 | 1630/1610mm |
車両重量 | 1960kg |
エンジン | V8DOHCスーパーチャージャー |
総排気量 | 4999cc |
最高出力 | 550ps/6500rpm |
最大トルク | 69.3kg m/3500rpm |
サスペンション前/後 | ダブルウィッシュボーン/マルチリンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤサイズ前・後 | 265/35 ZR20・295/30 ZR20 |
全国メーカー希望小売価格(発売 2016年9月)
XJR(8速AT) | 1856万円 |
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Body Color
■エボニー ■オデッセイレッド ■クォーツァイト ■ブリティッシュレーシンググリーン ■ダークサファイア ■インゴット ■アンモナイトグレー ■シージアムブルー ■ブラックベリー ■アルティメットブラック |