新車試乗レポート
更新日:2020.04.21 / 掲載日:2017.05.17
トヨタ ヴィッツ 試乗レポート(2017年05月)
トヨタ ヴィッツ 試乗レポート
試乗
[マイナーチェンジ]
発表:2017年1月12日
トヨタ自動車 お客様相談センター
TEL:0800-700-7700
文と写真●編集部
注目のハイブリッドに加えてクルマの基本性能もしっかり向上
ついに来たか、と待ち望んでいたひともいるだろう。ヴィッツがマイナーチェンジを受けると同時にハイブリッドグレードが設定された。トヨタによれば、コンパクト2BOX市場においてハイブリッドカーの市場規模は、2011年で約8万台だったのに対して2015年では約31万台に急成長しているという。ヴィッツそのものへの注目を再び集めるためにも、ハイブリッド投入は必然だったわけだ。
今回のマイナーチェンジにおいてハイブリッドの追加や存在感を増したルックスも見どころではあるが、走行性能の強化も見逃せないポイント。聞けば、ドア開口部を中心に行なったというスポット溶接の打点増とフロントウインドウへの新しい接着剤の採用によってボディ剛性を高め、合わせてサスペンションセッティングを見直したという。経済性にスポットライトが集まるコンパクトカーではあるが、クルマの基本性能が高まることは、安心と楽しさに直結するため歓迎できる。
走らせてみると、クルマから伝わる安心感、しっかり感が大幅に改善していることが確認できた。段差を乗り越えた際にもサスペンションがしなやかに動いて衝撃を吸収し、揺れの収まりも自然だ。そこにモーターアシストによる力強く、静かさを保ったまま加速するフィーリングが重なることで、まるでひとクラス上のクルマに乗っているかのような気持ちになってくる。基本性能が磨かれたガソリンモデルもいいが、ハイブリッド化の恩恵は見た目の変化以上に大きく、インパクトがあった。
■インテリア/エクステリア写真[1]

パネル類を艶のあるブラックで統一し、洗練された印象となったインテリア。「U」に茶系の内装色を新規設定。「Jewela」にはより上質感のあるマルサラを用意。
■インテリア/エクステリア写真[2]
マイナーチェンジで追加されたハイブリッド。1.5Lエンジンにモーターを組み合わせて34.4km/L(JC08モード)の燃費性能を実現。
リヤシートは6対4の分割可倒式で、長尺物を含めた幅広い使い勝手を提供。トランク容量は278L~768L(2WD)。
テールライトが大型化されてバックドアまでつながる形状に変更。WRCで培った技術を活用しタイヤハウス内は空気の流れをコントロールする形状とした。
トヨタ ヴィッツ ハイブリッドU 2WD(CVT)
全長×全幅×全高 | 3945×1695×1500mm |
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ホイールベース | 2510mm |
トレッド前/後 | 1475/1460mm |
車両重量 | 1110kg |
エンジン | 直4DOHC+モーター |
総排気量 | 1496cc |
エンジン最高出力 | 74ps/4800rpm |
エンジン最大トルク | 11.3kg m/3600-4400rpm |
モーター最高出力 | 61ps |
モーター最大トルク | 17.2kg m |
JC08モード燃費 | 34.4km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 185/60R15 |
価格
トヨタ ヴィッツ | 118万1520円~223万7760円(全グレード) |
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