新車試乗レポート
更新日:2018.11.29 / 掲載日:2017.05.17
スズキ ワゴンR 試乗レポート(2017年05月)
スズキ ワゴンR 試乗レポート
ハイブリッドFX
試乗
[フルモデルチェンジ]
発表:2017年2月1日
スズキ(株)お客様相談室
TEL:0120-402-253
文●工藤貴宏 写真●編集部ハイブリッドFX
室内スペースがさらに広く燃費は軽ワゴンNo.1の33.4km/L
REPORT 工藤貴宏
最大の見どころは広くなった室内だ。頭上のゆとりや後席足もとの広さでは「スペーシア」など超ハイト系と呼ばれる背の高い車種にはかなわないものの、室内幅は先代比60mm増で軽自動車最大となる1355mmまで拡大。運転席と助手席の間隔が開いているから、これまで「軽自動車は隣に座るひとが近すぎて狭く感じる」と考えていたひとにとっても魅力的な選択肢となるに違いない。
そして注目は、「ハイブリッド」を大々的にアピールしてきたこと。小型のリチウムイオンバッテリーとモーターを組み合わせて従来「Sエネチャージ」と呼んでいた機構が進化し、新型ではハイブリッドと呼ぶことになったのだ。おかげで主要グレードのJC08モード燃費は33.4km/Lを達成。軽ワゴンでは低燃費ナンバーワンに躍り出た。
また上限を100km/hとする自動ブレーキ機能や軽自動車初採用となるHUD(ヘッドアップディスプレイ)など軽自動車最高水準となる安全装備の充実も特筆すべきポイント。使ってみるとこのHUDがじつに便利で、前方から目を離さずに速度やナビの簡易案内を確認できるのがいい。
バリエーションは従来同様に標準車と上級仕様の「スティングレー」の二本立てだが、標準車の上位グレードとして水平基調のフロント部が特徴の「ハイブリッドFZ」も設定。計3タイプの外観となり、選ぶ楽しみも増した。
■インテリア/エクステリア写真[1]
インパネは水平基調とし、センターメーターを組み合わせることで解放感が高い。先代に比べて後席足元スペース(前後席間距離)も35mm拡大した。
ハイブリッドシステムは簡易的なものだが、クリープ走行は状況によりエンジンを止めてモーターだけでおこなえる。
■インテリア/エクステリア写真[2]
太いBピラーが横から見た時の新型の特徴だ。バンパー脇に組み込んだテールランプは、荷室開口幅が広がるなど実用性の向上にも貢献。
ハイブリッドFZ標準仕様は最上級グレード「ハイブリッドFZ」のみ顔が異なる。その他のグレードは右上の写真のような縦型ヘッドライトを装備する。
スティングレー上級仕様の「スティングレー」は縦長ライトで、ターボエンジンも選択できる。標準車に対し車内の静粛性を高めるなど快適性もアップ。
スズキ ワゴンR ハイブリッドFX 2WD(CVT)
全長×全幅×全高 | 3395×1475×1650mm |
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ホイールベース | 2460mm |
トレッド前/後 | 1295/1300mm |
車両重量 | 770kg |
エンジン | 直3DOHC+モーター |
総排気量 | 658cc |
エンジン最高出力 | 52ps/6500rpm |
エンジン最大トルク | 6.1kg m/4000rpm |
モーター最高出力 | 3.1ps |
モーター最大トルク | 5.1kg m |
JC08モード燃費 | 33.4km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | ディスク/ドラム |
タイヤ前後 | 155/65R14 |
価格
スズキ ワゴンR | 107万8920円~177万9840円(全グレード) |
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