新車試乗レポート
更新日:2018.11.29 / 掲載日:2017.04.17
スズキ スイフト 試乗レポート
スズキ スイフト 試乗レポート
試乗
[フルモデルチェンジ]
発表:2016年12月27日
スズキ(株)お客様相談室
TEL:0120-402-253
文と写真●編集部
走りの楽しさはそのままに洗練度を高めた新型スイフト
ここ最近スズキの新型車ラッシュが続いている。イグニス、バレーノ、ワゴンR、そして今回の新型スイフトと、いずれも全長4m未満の軽またはコンパクトカーだ。それなのに、各々個性を際立たせ、きちんとユーザー層の差別化を図っているのだから、さすがは小型車メーカーの雄たるスズキである。
新型スイフトが目指したのは、ハンドリングを始めとする運動性能のさらなる向上。優雅な走りは昨年投入されたバレーノに任せ、こちらは欧州コンパクトのような走る楽しさを重要視したモデルとなっている。それを実現するため、新型はプラットフォームを全面的に一新したのが大きなみどころ。エンジンは、バレーノの1L 3気筒ターボと1.2L 4気筒、これに加えて後者にモーターを組み合わせた1.2L+ハイブリッドの3タイプを用意。さらに、足まわりに欧州チューニングを施したRS系のグレードを設定し、豊富な車種体系を構築する。
3気筒ターボの「RSt」は、ちょっとやんちゃな乗り味で、パンチのある加速が魅力的。しかし新型の旨味を存分に味わえるのは「ハイブリッドRS」の方だ。一新されたシャシーとしつけのよいエンジン特性のおかげで、雑味のない洗練された乗り味が特徴。それでいながら、新型ならではの軽快さも加わり、日々の運転に華を添えてくれる。また1.2L車(ハイブリッドを除く)はマニュアルミッションが選べることも魅力のひとつで、走りが好きなひとにはうれしいポイント。ホットな「スイスポ」を待ちたい気持ちもわかるが、燃費、実用性、走りのバランスはベーシックなスイフトでも高水準と言っていい。
■インテリア/エクステリア写真[1]

ドライバー主体のデザインで、質感は先代からさらにアップ。衝突被害軽減システムなどの安全装備をまとめた「セーフティパッケージ」もオプション設定。
■インテリア/エクステリア写真[2]
エンジンは全部で3タイプ。写真の「ハイブリッドRS」は91馬力の1.2Lに3.1馬力のモーター+CVTを組み合わせている。
荷室容量はフル乗員時で265Lだが、分割可倒式の後席をたためば579Lに拡大可能。ゴルフバッグなどの長尺物だって積載できる。
先代よりもわずかに短く、低くなった新型スイフト。スペース重視の小型車が多いなか、この寸法はいまや貴重な存在。RS系は専用のエアロパーツが付く。
スズキ スイフト ハイブリッドRS 2WD(CVT)
全長×全幅×全高 | 3840×1695×1500mm |
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ホイールベース | 2450mm |
トレッド前/後 | 1480/1485mm |
車両重量 | 910kg |
エンジン | 直4DOHC+モーター |
総排気量 | 1242cc |
エンジン最高出力 | 91ps/6000rpm |
エンジン最大トルク | 12.0kg m/4400rpm |
モーター最高出力 | 3.1ps |
モーター最大トルク | 5.1kg m |
JC08モード燃費 | 27.4km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 185/55R16 |
価格
スイフト | 134万3520円~184万5720円(全グレード) |
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