新車試乗レポート
更新日:2018.11.03 / 掲載日:2016.04.01
BMW 1シリーズ 試乗レポート(2016年04月)
BMW 1シリーズ 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジモデル】
発表/2015年5月14日
BMWカスタマー・インタラクション・センター
0120-269-437
文●森野恭行 写真●澤田和久、北川 泉
■シャシーの進化がめざましいさらに洗練された走り味
BMWの新エンジン戦略は着々と進行中。「118i」のネーミングは変わらないが、1シリーズのベースモデルの心臓(言うまでもなく直噴ターボ)も、4気筒1.6Lから3気筒1.5Lに変更された。たぶん、「FRの伝統的BMWも3気筒の時代か!」と驚くファンもいるだろう。でも、重要なのは走り味。さっそく味わってみることにする。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
エンジン横置きの2シリーズ「ツアラー系」とは違って、FRの1シリーズは縦置き。218iが積むB38A15A型と比べると、118iが積むB38B15A型は、3気筒特有のゆすられ振動が抑えられていて、グッとスムーズに、気持ちよく回る点にまず好感を持った。もちろん、前の4気筒1.6Lと比べればネガな面はあるが、136馬力/22.4kg mの性能は同じで、燃費値は約9%も改善されている。自動車税が1ランク安くなるのも利点のひとつで、新エンジンには納得の要素が多い。
高速道路やちょっとした峠も走ってみたが、動力性能は満足のいくレベルにあり、新118iのバリュー度には感心させられた。あとは1500~2000回転ほどで耳につくこもり音の対策をよりしっかりとしてくれれば、より満足度が高まる。
そして、改めて「素晴らしい」と感じたのは、1シリーズのシャシーバランス。ナチュラルかつ上質なステアフィール、そしてランフラットのネガを感じさせないしっとりと快適な乗り心地は、「これぞプレミアムコンパクト」と絶賛したくなる美点だ。最後はハンドリング。前730kg/後700kgの適切な軸重配分から想像できるように、回頭から素直な反応を見せ、ハードな走りでも姿勢のバランスを崩さない。コンパクトFRの1シリーズの存在価値は、今後も高まり続けることだろう。
■インテリア/エクステリア写真[1]
「プレミアムコンパクト」を実感できるつくりのよさと、BMWらしいスポーティムードが魅力。試乗車は「コンフォートパッケージ」装着の118iスタイルで、充実した装備内容を持つ。
FFの「ツアラー系」とは違い、BMW伝統のFRレイアウトを採用。だが、キャビンは大人4人の乗車でも納得できる空間を確保する。Cセグメントハッチバックとしての実用性は合格レベル。
■インテリア/エクステリア写真[2]
直6も収められるエンジンルームに、3気筒1.5Lの直噴ターボユニットを積む眺めはこんな感じ。前方空間は樹脂カバーで覆っている。
容量は定員乗車時360L、6対4分割可倒式の後席を倒して1200L。家族ユースにも応える能力だ。
フェイスリフト後の1シリーズ(F20)は、デザインの洗練度を一段と高めた。Mスポーツでなくても十分にスポーティな印象だ。118iスタイルは、ランフラットの16インチ55タイヤを標準で履く。
BMW 118i スタイル(8速AT)
全長×全幅×全高 | 4340×1765×1440mm |
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ホイールベース | 2690mm |
トレッド前/後 | 1520/1555mm |
車両重量 | 1430kg |
エンジン | 直3DOHCターボ |
総排気量 | 1498cc |
最高出力 | 136ps/4400rpm |
最大トルク | 22.4kg m/1250-4300rpm |
JC08モード燃費 | 18.1km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | 5リンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 205/55R16 |
価格
BMW 1シリーズ | 298万円~566万円(全グレード) |
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