新車試乗レポート
更新日:2018.11.06 / 掲載日:2016.03.25
スズキ アルトワークス 試乗レポート
スズキ アルトワークス 試乗レポート
試乗
【追加モデル】
発表/2015年12月24日
スズキ(株)お客様相談室
0120-402-253
文●森野恭行 写真●編集部
■クラッチペダルの感触はクルマの楽しさの原点
開発の立ち上がりはターボRSを送り出したあと。「もっととんがったモデルがほしい」、「活きのいいターボ車なんだからMTで操りたい」というユーザーの要望にこたえるカタチで、3世代ぶりの復活となるアルトシリーズの新型アルトワークスが登場した。さて、その走りは期待どおりのものか?2ペダルの5速AGS車も用意するが、主役と言える5速MT車の試乗インプレをお届けすることにしよう。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
ワークスのこだわりを感じるのは、ホットハッチに必要な性能とフィーリングを求めて専用設計のMTを採用した点。1速から4速のギヤ比のクロス化や、シフト&クラッチ操作のダイレクト感追求が功を奏して、小気味いい加速を実現している。コーナーが続く峠ではシフトが忙しいが、それもまた「操る快感」につながる。あとは・・・3速から2速の変速がより滑らかになれば文句はない。
ターボRSに対するトルク強化やレスポンス向上は、正直な話、同条件で乗り比べなければわからないレベル。それよりも重要なのは、手動のシフト操作によりクルマと密な対話ができる点だ。
そんなワークスにあわせた専用チューンのシャシーもキマっている。初期ダンピングの強化により応答性を高め、ロールを低減したのがカギで、クルマとの一体感はターボRSのひとつ上の領域にある。手ごたえ感を増したステアリングもやる気を誘う。荒れた路面では少し暴れるそぶりも見せるが、挙動を乱すほどではなく、スポーツ走行を存分に楽しめる仕上がりだ。ものを言うのはやはり670kgの軽い車重。走りのキレは抜群に鋭い。
欲を言えば、攻めの走りでトラクション能力を稼ぐいいLSDの設定を望みたいが、それは今後の課題としておく。成長にも期待をしたい1台だ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
全体の眺めはターボRSとほぼ同じ。だが、5速MTが選べるのはワークスだけだ。革巻きステアリングのディンプル加工や、サテンメッキ調の空調グリル加飾もこだわりのポイント。
「WORKS」ロゴ入りのメーターパネルにはブーストインジケーターが備わる。前席はなんとレカロが標準。期待どおりのサポート性を提供してくれる。でも着座位置はより低いほうが望ましい。
■インテリア/エクステリア写真[2]
トルクを0.2kg m強化し、レスポンスをより鋭くしつけたR06A型ターボ。7000回転に設定したレッドゾーンまでパワフルに吹ける。
ターボRSとの違いはENKEI製アルミホイールのリム幅を4.5Jから5Jに拡大した点。剛性も向上。
ボディサイドのストライプはもちろんワークス専用のデザイン。ターボRSではレッドとなるドアミラーや前後エアロは、あえてボディ色やブラックで処理をした。派手さを抑えた演出が特徴だ。
スズキ アルトワークス 2WD(5速MT)
全長×全幅×全高 | 3395×1475×1500mm |
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ホイールベース | 2460mm |
トレッド前/後 | 1295/1300mm |
車両重量 | 670kg |
エンジン | 直3DOHCターボ |
総排気量 | 658cc |
最高出力 | 64ps/6000rpm |
最大トルク | 10.2kg m/3000rpm |
JC08モード燃費 | 23.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ドラム |
タイヤ前後 | 165/55R15 |
価格
スズキ アルトワークス | 150万9840円~161万7840円(全グレード) |
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