新車試乗レポート
更新日:2018.11.12 / 掲載日:2016.03.11
メルセデス・ベンツ Aクラス 試乗レポート
メルセデス・ベンツ Aクラス 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジ】
発表/2015年11月26日
メルセデス・コール
0120-190-610
文●森野恭行 写真●澤田和久、北川 泉
■より洗練されたフットワークで走り味のレベルアップに成功
3代目にあたる現行Aクラスの最大の功績は、メルセデスユーザーの若返りを実現し、若者にも「現実的なあこがれ」を提供するブランドに変えたこと。そんなAクラスが、マイチェンを実施してよりスポーティに変身したのだから、またも話題となるのは必至だ。外観で注目を集めるのは、300万円を切るA180スタイル(受注生産)にも採用されたダイヤモンドグリルと迫力ある造形のバンパー。精悍さをより明確化しての登場だ。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
スポーティなフットワークは、メルセデスの若返りを強く印象づけるが、乗り心地は正直言ってハードめ。そこが従来型Aクラスの気になる点だったが、新型の印象は大きく変わった。ローダウンのスポーツサスに18インチ40タイヤを履くA180スポーツでも、突き上げ感や直接的なゴツつきを伝えることがなく、乗り味はグッと上質に仕立てられている。これはうれしい驚きだった。
要因として大きいのは、ランフラットだったタイヤを普通のタイプに変更したこと。だが、それに合わせたサス設定の変更も的を射たもので、操縦安定性と快適性を高いレベルでバランスさせている。4つのモードを選択でき、エンジン&DCT、ステアリングを統合制御できる「ダイナミックセレクト」の搭載も、商品力向上に結びつくものだ。ちなみに、上級のA250シュポルト、A45AMGは電制可変ダンパーも導入している。
そして心臓。スペックに変化はないが、回転フィールが滑らかになり、静粛性も向上した印象がある。DCTの変速やクラッチ操作もスムーズさを増した感じで、トータルの洗練度が確実に高められた。いずれにしても、動力性能は1.6LターボのA180で「十分」、と評価することができる。
■インテリア/エクステリア写真[1]
COMANDシステムのモニターを7から8インチに大型化。視認性と使い勝手を向上させた。写真はA180 スポーツだが、トリムの変更などで内装はよりスポーティな仕立てとなった。
シートは前後ともヘッドレスト一体型。スポーティイメージが色濃い。でも、居住性にももちろん配慮。大人4人でのドライブにも対応し、ファミリーもユーザー層の視野に入れる。
■インテリア/エクステリア写真[2]
4気筒直噴ガソリンターボ。A180は122馬力/20.4kg mの1.6Lを積む。ミッションは7速DCTだ。
ラゲッジ容量は341L。分割可倒式の後席を倒せば1157Lにまで拡大できる。Cセグ・ハッチバックの実用性の基準を満たしている。
A180 スポーツはAMGスタイリングパッケージ(前後エアロ)に加えて、ドリルドディスク採用のフロントブレーキや18インチ40タイヤも標準で装備する。スポーティな出で立ちが目を引く。
メルセデス・ベンツ A180 スポーツ(7速AT・DCT)
全長×全幅×全高 | 4355×1780×1420mm |
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ホイールベース | 2700mm |
トレッド前/後 | 1545/1545mm |
車両重量 | 1440kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1595cc |
最高出力 | 122ps/5000rpm |
最大トルク | 20.4kg m/1250-4000rpm |
JC08モード燃費 | 17.6km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 225/40R18 |
価格
メルセデス・ベンツ Aクラス | 296万円~529万円(AMG除く) |
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