新車試乗レポート
                    
          更新日:2018.10.11  /  掲載日:2016.01.22      
レクサス LX 試乗レポート
レクサス LX 試乗レポート
            試乗
【ニューモデル】
発表/2015年8月20日
レクサスインフォメーションデスク
0800-500-5577
文●森野恭行 写真●編集部
            
■本格的なクロカン性能を持つレクサス最上級のSUV
活況なラグジュアリーSUV市場を攻略するため、フェイスリフトのタイミングに合わせて日本にも導入されたのがレクサスLX570。母体はランクル200だがインテリアは専用で、ルックスもきっちりと差別化されている。加えて、心臓は日本のランクルには設定のない5.7L V8。レクサスの最上級SUVにふさわしい陣容を誇る。
■ドライビング/ユーティリティ
            Report 森野 恭行
どっしりと落ち着いた走り味は、車重2.7トンを超える大型のSUVにふさわしいもの。路地では持て余すサイズだが、高速道路や幹線道路では巨体と豪華な内装がもたらす贅沢な走りのテイストを満喫することができる。レクサスらしくクルージングの静粛性もハイレベルなものだ。
377馬力/54.5kg mを誇るV8は能力をひけらかすのではなく、底力を感じさせるタイプ。スロットルの応答はあえて鈍めにしつけられていて、リニアな加速フィールを特徴とする。踏み込んだときに響く野太い排気サウンドが、走りの重厚感や力感をより強く印象づける要素になっている。
LXは伝統的なフレーム式ボディを採用するモデルだが、同時に電子制御エアサスや可変ギヤ比ステアリングに代表されるハイテクを積極的に採用するのも見逃せない点。高速安定性は優れたもので、その気になればワインディングをハイペースで駆け抜けることも可能な能力を持つ。
ただし、オプションの21インチタイヤとのマッチングには疑問もある。轍に取られやすいクセと、荒れた路面でのタイヤのブルブル振動が気になるところだ。バランスを考えれば、標準の20インチのままとするのが良策だろう。ちなみに、海外のライバルたちに差をつけるのは悪路走破性。伝統に裏打ちされたタフなメカは伊達じゃない。
■インテリア/エクステリア写真[1]
            水平基調デザインのインパネがキャビンの広さをより強調。高い目線がもたらす見下ろし感覚の視界も大きな魅力だ。レクサスの最上級SUVだけに、内装の仕立てはきわめてゴージャス。
            実用になるサードシートを備える7人乗り。上質なセミアニリン本革シートは、写真のサンフレアブラウンを含む計5色の設定。2列目にもパワーシートを採用するのが高級車らしい。
■インテリア/エクステリア写真[2]
            自然吸気5.7LのV8に8速ATを組み合わせる。4駆メカは副変速機付きのフルタイム式で、デフロック機構も採用する本格派だ。
            テールゲートは上下2分割式。上側は電動開閉だ。3列目シートは左右に格納するタイプで、加えて2列目のタンブル格納もできる。
            堂々とした巨体に加えて、最新のレクサスデザインも目を引く要素。どのアングルから見ても、ステイタス性は申し分のないもの。
レクサス LX570(8速AT)
| 全長×全幅×全高 | 5065×1980×1910mm | 
|---|---|
| ホイールベース | 2850mm | 
| トレッド前/後 | 1645/1640mm | 
| 車両重量 | 2720kg | 
| エンジン | V8DOHC | 
| 総排気量 | 5662cc | 
| 最高出力 | 377ps/5600rpm | 
| 最大トルク | 54.5kg m/3200rpm | 
| JC08モード燃費 | 6.5km/L | 
| サスペンション前 | ダブルウィッシュボーン | 
| サスペンション後 | トレーリングリンク | 
| ブレーキ前後 | Vディスク | 
| タイヤ前後 | 285/50R20 |