新車試乗レポート
更新日:2018.07.02 / 掲載日:2016.01.21
フォード エクスプローラー 試乗レポート(2016.01.21)

ブラッシュアップが目覚ましいSUVの王道
アメリカはもちろん、日本でも人気のエクスプローラーがマイナーチェンジされた。目玉はなんといってもエコブーストエンジンのパワーアップ。搭載される2L直4ターボエンジンは300ccプラスされ、最高出力は261馬力となった。従来比でいうと15%のアップ。にもかかわらず燃費は5%改善したというのだから申し分ない。
このエンジンはマスタングと同じとなる。もちろん、あちらはFRでこちらはFFパッケージングだから自然とエンジンは横置きとなりデフの取り付け位置などは変わる。その点でまんま同じとはいえないが、汎用性のある直噴式ユニットであることは間違いない。アメリカでのセールスボリュームを鑑みれば信頼性の面でもバッチリだ。

実際走らせてみてもパワーの向上は感じられる。2Lでも十分!と言えなくもなかったが、パワーだけでなくトルクが太くなったことで運転のしやすさが際立ってきた。簡単な話、スタート時のアクセルを踏み込む量が少しばかり減ったほか、中間加速も反応が早くなっている。このほかでは3.5L V6に変化はないものの、来春にはハイパワーモデルが登場。Titaniumと称するそれは同じく3.5L V6エンジンをベースとしながらじつに370馬力を発揮するという。これは過去のV8エンジン車を含め、エクスプローラー史上最高のパワーとなる。
マイチェンの内容はエンジンだけではない。「Rugged(たくましい)」といったキーワードをもとにフロントまわりは意匠変更した。インテリアではエアコン、オーディオのスイッチがタッチ式からボタン式に変わった。このほうが手探りで操作できる。どうやらタッチ式は不評だったようだ。
といった新型エクスプローラー。3列シートであることを含め、このクルマの個性はこれでますます際立ったといえそうだ。
文●九島辰也 写真●GooWORLD
問い合わせ フォードお客様相談室 TEL:0120-125-175
Detail Check
コックピット
コックピット
大きな変更はないが、操作系でタッチ式がボタン式になっている。またシフトレバーにちょこんと付いていたギヤチェンジする“サムスイッチ”はなくなり、パドルシフトが新たに装備されることとなった。
インテリア
インテリア
これまで前席のみだったシートヒーターが後席にも装備されたのはニュース。これはありがたい。またフロントにはなんとマッサージ機能も装着された。
エンジン
エンジン
話題の2.3L直4ターボエンジンはXLTエコブーストというグレードに搭載される。組み合わされるのは6速ATだ。
ラゲッジスペース
ラゲッジスペース
2、3列目はご覧のようにフラットに畳むことができる。しかも3列目はワンタッチのパワーフォールディングシートを採用。
主要諸元:フォード エクスプローラー XLTエコブースト(6速AT)
全長×全幅×全高 | 5050×2000×1820mm |
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ホイールベース | 2860mm |
トレッド前/後 | 1710/1720mm |
車両重量 | 2040kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 2260cc |
最高出力 | 261ps/5500rpm |
最大トルク | 42.8kg m/3000rpm |
サスペンション前/後 | ストラット/マルチリンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤサイズ前後 | 245/60R18 |
全国メーカー希望小売価格(発売 2015年10月)
XLT | 489万円 |
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XLTエコブースト | 489万円 |
リミテッド | 575万円 |
Body Color
■ブルー ジェインズ ■マグネティック ■ブロンズファイヤー □オックスフォード ホワイト ■カリブ ■ルビーレッド ■ガード ■シャドウブラック ■インゴットシルバー □ホワイトプラチナム |