新車試乗レポート
更新日:2018.07.02 / 掲載日:2016.01.21
フォード フォーカス 試乗レポート(2016年01月)

実力は十二分、あとは知名度を上げるだけ
ブルーオーバルのバッジはマスタングやエクスプローラーのイメージが強い。が、旧ヨーロッパフォードのモデルがじつは頑張っている。フォーカスがその代表選手で、世界的には大ヒット作に数えられる。なんたって2年連続で単一車種世界ナンバーワンセラーになった実績を持っているのだ。
そのフォーカスがビッグマイナーチェンジして日本上陸を果たした。まずはご覧いただきたい、フロントマスクはシュッとして全体的に“二枚目”に仕上がっている。かなりクールだ。少しばかりアストンマーティンとかぶる。そういえばたしか以前は同じグループだったか・・・。

今回のニュースはエンジンもそう。これまでの2L自然吸気エンジンは1.5Lターボにダウンサイジングされた。もちろん、それでいて最高出力は10馬力増となる180馬力。しかも燃費がよくなったのは言わずもがなである。トランスミッションは6速AT。シフトチェンジはステアリング上のパドルシフトで行えるようになった。
で、走らせる。正直に言おう。かなりいい。軽快なハンドリングはメジャーなドイツ車にも引けを取らない。フットワークは軽く、とにかくキビキビと走り、ボディ剛性の高さが伝わる。ステアリングを少々乱暴に扱ってもしっかりとボディが追従するので、とにかく走りが楽しい。これまでもフォーカスの走りは一部で高く評価されてきたが、今回はそれをかなり上まわる。しかも乗り心地がいいのだ。ストロークが長く硬すぎないサスは懐の深さを感じさせる。これならロングドライブも満喫できそうだ。
そんな新型フォーカスのグレードは2つ。スポーツとスポーツ+(プラス)。パワートレーンはひとつなので装備の違いというわけだ。スタートプライス309万円というのもかなりお値打ち。すでに隠れた名車といえそうだ。
文●九島辰也 写真●GooWORLD
問い合わせ フォードお客様相談室 TEL:0120-125-175
Detail Check
コックピット
コックピット
センターモニターは触れて操作する「マイフォードタッチ」。オプションでナビゲーションシステムを組み込むことも可能となる。メーター画面ではアクティブクルーズコントロールなどの作動状況が映し出される。
インテリア
インテリア
キャビンは快適な空間に演出される。ソニーのオーディオシステム、アンビエントライト、デュアルゾーンの室温調整などなど。もちろん安全装備のデバイスも充実。
エンジン
エンジン
エコブーストはフォードが開発した直噴エンジン+ターボのこと。低回転からしっかりパワーを発生させる。
ラゲッジスペース
ラゲッジスペース
リヤシートを畳めばご覧の広さが生まれる。ハッチバックならではのサイズだろう。走って楽しくかつ実用性も高い。
主要諸元:フォード フォーカス スポーツ プラス エコブースト(6速AT)
全長×全幅×全高 | 4385×1810×1470mm |
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ホイールベース | 2650mm |
トレッド前/後 | 1555/1545mm |
車両重量 | 1420kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1497cc |
最高出力 | 180ps/6000rpm |
最大トルク | 24.5kg m/1600-5000rpm |
サスペンション前/後 | ストラット/マルチリンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤサイズ前後 | 215/50R17 |
全国メーカー希望小売価格(発売 2015年9月)
フォーカス スポーツ エコブースト | 309万円 |
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フォーカス スポーツ プラス エコブースト | 349万円 |
Body Color
■パンサーブラック ■キャンディーレッド ■ウイニングブルー □フローズンホワイト |