新車試乗レポート
更新日:2018.10.27 / 掲載日:2006.11.17
マツダ RX-8 試乗レポート
マツダ RX-8 試乗レポート
試乗
特別仕様
発表/2004年11月24日
文●横越光廣 写真●犬塚直樹
■パワフルかつ上質さに感極まれり!! ベストRX-8ここに誕生
マツダRX-8に、内外装ばかりか走りのクオリティを高めたスポーツ・プレステージ・リミテッドが特別仕様として追加発売された。上質感の追求は、大径ブレーキや専用サスペンション・チューン、ボディ剛性強化に及び、乗れば、けっして小手先の改良でないことがわかる。
■ドライビング/ユーティリティ
よりスポーティ&ハイクオリティを志向するユーザーに向けて開発されたとあって、この特別仕様車はひと味もふた味も違う。ことにハンドリングはクイックかつワンダフル。パワフルなロータリーパワーとの絶妙なバランスにホレボレだ。シャシー系とロータリーパワーが協調し、高めあって感極まるスポーツゾーンに導いてくれる。と、そんな熱きアピールに、久しぶりに胸躍らされた。
専用フロントサス・クロスメンバー&専用ダンパーを採用、全体にダイナミックな領域でのレスポンスを高めたというスポーツ・プレステージ・リミテッド。シャープな3回転のステアリングを切り込んだ瞬間から、ドラマが始まる。
連続するコーナーではレスポンス鋭く、まさに意のまま。ロールは小さく、終始安定したフォームを保つからこそ、自信を持って次なるコーナーへとチャレンジできる。スタビリティの高さは言うまでもないが、ここでもっとも注目できたのは走りのクオリティ。荒れた路面にもかかわらず、ステアリングに不快なキックバックはなく、乗り味はフラットでドタバタするでもない。ただ足腰をびしっと締めあげたのでなく、バンピーな路面をたくみにいなしていくのだ。スポーツ性が高いわりに、乗り心地が意外にマイルドで上質なところに感嘆させられた。
もちろんロータリーは、レッドゾーンの始まる8500回転まで一気。100km/hにすれば、6速3200、5速3600、4速4400、3速5600回転と、クロスレシオ6MTの小気味よさと相まって、存分に走りを楽しむことができる。
■インテリア/エクステリア写真[1]
ベージュのドアトリムに黒で統一されたインパネまわりが、独特の硬質感をもたらす。専用の黒革のステアリング、左手もとの6MTの操作フィールにはぞっこん。
ベージュ色のWステッチ専用レザーシートは、体をしっかりサポートしてくれる。運転席は8ウェイ電動式で、ポジションは上々。
RX-8の特徴のひとつは、観音開きの4ドアで、後席は大人2名が普通に座れるスペースを持つことだ。セミバケットで心地よい。
■インテリア/エクステリア写真[2]
前323/後302mmのベンチレーテッドディスクが標準。ダークシルバー高輝度塗装の18インチアルミホイールに225/45Rタイヤが壮観。
新世代ロータリーのレネシスは、燃費と低速トルク向上をはかりIN&EXともサイドポートを採用。かつ高性能。
リップタイプリヤスポイラー、フロントフォグを装備。ボディ色は専用の3色となる。タイプSとタイプEに用意された特別仕様だ。
RX-8 スポーツ・プレステージ・リミテッド タイプS(6MT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4435×1770×1340mm |
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ホイールベース | 2700mm |
トレッド前/後 | 1500/1505mm |
車両重量 | 1310kg |
エンジン | 直列2ローター |
総排気量 | 654×2cc |
最高出力 | 250ps/8500rpm |
最大トルク | 22.0kg m/5500rpm |
10・15モード燃費 | 9.4km/L |
サスペンション前 | ダブルウイッシュボーン |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 225/45R18 |
バリエーション&価格
RX-8 スポーツ・プレステージ・リミテッド タイプE(4AT) | 315万円 |
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RX-8 スポーツ・プレステージ・リミテッド タイプS(6MT) | 315万円 |
※価格は全国メーカー希望小売り価格。