新車試乗レポート
更新日:2018.07.02 / 掲載日:2009.10.30
スバル インプレッサ 試乗レポート(2009年10月)
スバル インプレッサ 試乗レポート
試乗
マイナーチェンジ
発表・発売/2009年9月2日
富士重工業
0120-052215
文●森口将之
■GTの名にふさわしい引き締まった乗り味を獲得
インプレッサが現行型になって初めてマイナーチェンジを受けた。5ドアに新しいグリルが採用され、内装では一部グレードのシート素材を変更。メカニズムではサスペンションやステアリングのチューニングの見直しを行なったことが注目だ。1.5L、2L、2Lターボの3タイプのエンジンは、売れ筋である1.5Lモデルのエコカー減税適合車を増やし、5ドアにスポーティグレードの1.5i-Sを追加している。
■ドライビング/ユーティリティ
試乗したのは5ドアに用意されるターボエンジン搭載の2.0GTで、旧型S-GTの発展形。5MTと4ATがあるトランスミッションは、後者だった。これらのパワートレーンは改良前と同じ。同時期にマイナーチェンジされたエクシーガはターボに5ATを、自然吸気に新たにCVTを導入しており、それと比べると物足りない感じはするが、加速そのものは以前と同じで、ボディの軽いインプレッサにとって不足はない。
旧型と大きく異なるのは足まわりだ。従来はたとえターボエンジンを積んだS-GTであっても、ホイールがゆったり上下にストロークし、おだやかな乗り心地を生み出していた。それが新型ではGTの名前にふさわしい、引き締まった乗り味に変貌していた。
ステアリングの反応が鋭くなったことも旧型との違いだ。その後の身のこなしも、サスペンションが固められたこともあり、軽快になった。それでいて長い経験を持つ4WDのおかげで、グリップレベルはかなり高い。自然吸気モデルに乗っていないのでシリーズ全体の評価はできないが、GTに限っては高性能モデルにふさわしい走りを手に入れたようだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
翼を広げたようなインパネは旧型と同じ。GTは赤ステッチのステアリング、赤いレタリングのメーター、アルミペダルが特徴だ。
2.0GTのフロントシートはWRX STIシリーズを除けばインプレッサで唯一のバケットタイプ。ステッチは赤になる。
リヤシートは6:4分割で、折りたたみは背もたれを前に倒す方式。フロアに4個、左右の壁に2個のフックを内蔵する。
■インテリア/エクステリア写真[2]
グリルとヘッドランプの間のシルバーのモールが消滅したおかげで、WRX STIに似たスポーティな顔つきになった。
エンジンはもちろんスバル伝統の水平対向4気筒。最高出力250ps、最大トルク34.0kg mという数字は旧型と変わらず。
リヤビューは基本的にいままでと同じ。2.0GTのアルミホイールは形状こそ旧型S-GTと共通だが、色がガンメタに変わった。
インプレッサ2.0GT(4AT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4415×1740×1475mm |
---|---|
ホイールベース | 2620mm |
トレッド前/後 | 1495/1500mm |
車両重量 | 1410kg |
エンジン | 水平対向4DOHCターボ |
総排気量 | 1994cc |
最高出力 | 250ps/6000rpm |
最大トルク | 34.0kg m/2400rpm |
10・15モード燃費 | 13.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | ダブルウイッシュボーン |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 205/50R17 |
バリエーション&価格
1.5i | 149万1000~170万1000円 |
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1.5i-L | 161万7000~183万7500円 |
1.5i-S | 174万3000~196万3500円 |
2.0i | 181万6500~198万4500円 |
2.0i-S | 202万6500~219万4500円 |
2.0GT | 259万3500~264万6500円 |
※価格は全国メーカー希望小売り価格。