新車試乗レポート
更新日:2018.11.30 / 掲載日:2009.06.26
フォルクスワーゲン ゴルフ 試乗レポート
フォルクスワーゲン ゴルフ 試乗レポート
試乗
フルモデルチェンジ
発表・発売/2009年4月9日
フォルクスワーゲンジャパン
0120-993-199
■先代のプラットフォームを踏襲しつつ劇的な進化を実現
時の流れに伴う技術の進歩は凄まじい。5世代目ゴルフが出たのは2003年秋のこと。6年のライフスパンを守って誕生した6世代目は、5世代目と同じプラットフォームを継続使用したモデル。5世代目ほどドラスティックな変化はないと思われたが、いざ乗ってみるとその進化の大きさには驚かされる。
■ドライビング/ユーティリティ
TSIエンジンやDSGはそのまま継承されたから、少なくともドライブトレーンとプラットフォームは先代と同じなのだ。と言っても基本が同じだけで、そのチューニングなどは微妙に違う。とくに1.4Lのツインチャージャーは最高出力が、意識的に10ps引き下げられた。また、組み合わされるDSGも7速の乾式クラッチに替えられた。そして微妙だがクラッチを繋ぐタイミングが、5世代目よりも若干遅い。
これが意味するところは・・・よりスムーズでシームレスなシフトアップ&ダウンである。相変わらず瞬速であることに変わりはないのだが、ゴルフのGT TSIやGTIほどのダイナミズムは持たない。だから少しジャジャ馬な乗り味を求める層にはモノ足りなさが残るが、それはいずれ出るであろうGTIに譲る。とりあえず投入されたコンフォートラインとハイラインは、先代のGT TSIとTSIコンフォートラインの代わりである。だから、廉価なトレンドラインとGTIがあとから追加されると考えれば納得できる。
とにかくそのスムーズさと静粛性の高さ、それにハーシュネスの小ささは、先代から大きく進化した点。何より乗り心地が抜群だ。これまでフランス系のライバルと比較して乗り心地がいまひとつという印象を受けていたが、これで完全に追いついた。今回からはATは存在せず、DSGだけになったことも時の流れを感じさせる。DSGのほうがはるかに軽快だし燃費にも好結果を与えるのだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
先代と比べてその質感は再び進化した。ただし、グローブボックスにETCユニットを収める関係から、分厚い車検証入れがドアポケットに追いやられた。
座面の印象は従来よりもフラット。上下方向の調整幅が先代より大きくなり、より大柄な体型のドライバーにフィットする。
ハイラインのほうはスウェード調のアルカンターラが使われ、それが座面のフラットな印象に繋がっている。
■インテリア/エクステリア写真[2]
後席は従来どおり6対4分割可倒式。ラゲッジスペースの容量は先代と変わらず、シートを使った状態で350Lである。
こちらはシングルチャージャーのコンフォートライン用。どちらも1.4Lだが、そのパフォーマンスは2Lもしくは2.4L級である。
後ろからの眺めは先代とあまり変わらない。静粛性が高まった理由のひとつが、遮音フィルムをラミネートしたフロントウインドウの構造。まさに格上モデルに匹敵する。
フォルクスワーゲンゴルフTSIハイライン(7AT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4210×1790×1485mm |
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ホイールベース | 2575mm |
トレッド前/後 | 1525/1500mm |
車両重量 | 1290kg |
エンジン | 直4DOHCターボ+スーパーチャージャー |
総排気量 | 1389cc |
最高出力 | 160ps/5800rpm |
最大トルク | 24.5kg m/1500~4500rpm |
10・15モード燃費 | 16.2km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | 4リンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 225/45R17 |
バリエーション&価格
TSIコンフォートライン | 275万円 |
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TSIハイライン | 312万円 |
※価格は全国メーカー希望小売り価格。