新車試乗レポート
更新日:2018.10.12 / 掲載日:2013.06.20
ランドローバー フリーランダー 2 試乗レポート
エンジン変更で環境性と運動性をアップ!
コンパクトSUVのボディに3.2L直6エンジンを横置きしてきたフリーランダー2。
ライバルよりも大きなエンジンで小さいカラダを軽快に飛ばすのがこのクルマの特徴でもあった。が、2013年モデルからそんなキャラクターが変わる。見た目は小変更にとどめながらも、心臓を入れ替えて生まれ変わったのだ。
新たにボンネットの下に納まるパワーユニットは2L直4+ターボ。そう、イヴォークに積まれるアレである。目的は二酸化炭素の軽減や燃費の向上。つまり、いま流行のエンジンのダウンサイジングで環境問題に応えようとしているのだ。もはや年季が入った直6よりも高効率で環境にやさしいのはいわずもがなとなる。
おもしろいのは最高出力や最大トルク。シリンダーの数が減り排気量をグッと下げながらも、これまでより数値を高めているのだ。従来232馬力であった最高出力は240馬力に上がっているのだから恐れ入る。エンジン自体がコンパクトになり軽量化されたことを鑑みると、メリットだらけの進化と言えるだろう。
では実際に走った印象はというと、これがいい感じのマッチングであった。すでに定評ある4気筒ユニットだけに全回転域で首を傾げるようなところはない。スタート時のレスポンスのよさ、中間加速の力強さ、さらには高速域の頼もしさは予想どおり。あまりにも自然なエンジンとボディのバランスは、今回から積まれたとは思えないほどよくできている。
それと同時に感じるのは鼻先の軽さ。高速道路でのダブルレーンチェンジではステアリングの動きに対し、スッとボンネットが向きを変える。この辺のフィーリングは明らかにこれまでとは違う。運動神経がよくなったようだ。こいつは省燃費も含めかなり期待できる仕上がりといえるだろう。
文●九島辰也 写真●GooWORLD
問い合わせ ランドローバーコール 0120-18-5568
Detail Check
コックピット
コックピット
インパネまわりに大きな意匠変更はない。よってイヴォークに代表される新世代レンジローバー系とは異なるものとなる。とはいえ、左右独立のフルオートエアコンなど豪華装備が整うのは嬉しい。
ギヤボックスは6速AT。シフトを倒せばシーケンシャルでマニュアル操作を行える。これを積極的に使えば、ダウンサイズした2Lターボエンジンも冴え渡る。
インテリア
インテリア
シート地はクロスが標準でレザーがオプションとなる。シートヒーターはオプションだが、できればこちらもほしいところ。リヤシートは60対40の分割可倒式だ。運転席が肘掛け付きなのはこれまでと同じ。
ラゲッジスペース
ラゲッジスペース
エクステリアではLEDランプを多用し、新しさが強調される。が、そのほかは従来からの路線を引き継ぐ。開口部が広く利便性が高いラゲッジも、ランドローバーにとっては常識的な実用性だ。
主要諸元:ランドローバー フリーランダー 2(6速AT)
全長×全幅×全高 | 4515×1910×1740mm |
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ホイールベース | 2660mm |
トレッド前/後 | 1600/1615mm |
車両重量 | 1820kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1998cc |
最高出力 | 240ps/5500rpm |
最大トルク | 34.7kg m/1750rpm |
サスペンション前後 | ストラット |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤサイズ前後 | 235/65R17 |
全国メーカー希望小売価格(発表・発売 2007年6月)
ランドローバー フリーランダー2(6速AT) | 399万円 |
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Body Color
□フジ・ホワイトーソリッド ■バローロ・ブラック・プレミアム・メタリック ■インダス・シルバー・メタリック ■モーリシャス・ブルー・メタリック ■エイントリー・グリーン・メタリック ■フィレンツェ・レッド・メタリック ■サントリーニ・ブラック・メタリック ※ほか6色あり。 |