新車試乗レポート
更新日:2018.12.02 / 掲載日:2012.04.20
メルセデス・ベンツ Eクラス(2011年~) 試乗レポート
メルセデス・ベンツ Eクラス(2011年~) 試乗レポート
試乗
【一部改良】
発表・発売/2011年11月14日
メルセデス・ベンツ日本
0120-190-610 (2011年11月)
■Eクラス永遠のスタンダードモデルがエンジンの刷新で魅力度をアップ
メルセデスベンツの中核モデル、Eクラスがパワートレーンを大幅刷新。主力の3.5L V6エンジンを、「Blue DIRECT」と呼ばれる新世代直噴ユニットに換装。E350に加え、これまで3LだったE300にもこれが搭載された。また7ATも、最新の7G-TRONIC PLUSに進化。
4WDモデルにはE350に替わりE300 4マチックが新たに登場している。E550も5.5L V8から4.7L直噴ツインターボへの換装で、動力性能と燃費がともに向上。前方衝突を回避・軽減する自動ブレーキなどを備えた、レーダーセーフティパッケージの設定もトピックだ。
■ドライビング/ユーティリティ
試乗したのはステーションワゴンのE300 4マチック。新エンジン搭載で10・15モード燃費は12.8km/Lと、従来のE300(9.2km/L)から40%近くも向上している。E350 4マチック(8.5km/L)に対しては、じつに50%もアップ。今やクラウンシリーズのクラウン3.5アスリート(10.0km/L)を大幅に凌ぐ低燃費を実現しているのだ。
動力性能はE350より50psほどデチューンされている。が、旧3Lに対してはプラス500ccの優位性を示し、4マチックによる重量増を感じさせない力強いトルクを発揮する。運転状況に応じて直噴の燃焼モードが切り換えられているはずだが、それと気づかせる違和感は皆無だ。停車すれば、これも新搭載のECOスタートストップ機能(アイドリングストップ)が当たり前のようにスムーズかつ素早く作動する。
フルタイム式の4マチックは前45:後55のトルク配分によって、旋回性と4WDならではの安定性を両立。不満をあげるなら、構造上の理由で相変わらず左ハンドルしかないことか。
ガソリン車でクラストップレベルの低燃費と、走りのさらなるゆとりを獲得したE300系は、Eクラス永遠のスタンダードモデルとして、その魅力を大幅に高めたと言えるだろう。
■インテリア/エクステリア写真[1]
内装のブラックアッシュウッドインテリアトリムはE250を除く全車に共通、HDDナビを備えるCOMANDシステムは全車標準だ。4マチックは相変わらず左ハンドルのみ。
E300のシートは、ファブリックと人工皮革のコンビが標準。オプションの本革シートは前後席シートヒーター付きだ。
レーダーセーフティパッケージは、前方に3つのレーダーと1つのカメラ(写真)、後方に2つのカメラを搭載する。
■インテリア/エクステリア写真[2]
荷室容量は通常で655Lとクラス最大。タイヤハウスの張り出しがないのも見事だ。E350には格納式サードシートも設定。
搭載される3.5L V6は、最大2000barのピエゾインジェクター、成層・均質の燃焼モード切り換え、アイドリングストップなどを採用した最新型。
外観では、平成22年8月にLEDドライビングライトをフロントバンパーに内蔵するなどの改良を受けた。ステーションワゴンにはルーフレールが標準装備だ。
E300 4マチック ブルーエフィシェンシー ステーションワゴンアバンギャルド(7AT) 主要諸元
全長×全幅×全高 | 4900×1855×1500mm |
---|---|
ホイールベース | 2875mm |
トレッド前/後 | 1580mm/1600mm |
車両重量 | 1940kg |
エンジン | V6 DOHC |
総排気量 | 3497cc |
最高出力 | 252ps/6500rpm |
最大トルク | 34.7kg m/3500~4500rpm |
JC08モード燃費 | 12.0km/L |
サスペンション前/後 | 4リンク/マルチリンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 245/45ZR17 |
バリエーション&価格
Eクラス | 634万~1495万円 |
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Eクラス ステーションワゴン | 669万~1530万円 |
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