新車試乗レポート
更新日:2018.10.12 / 掲載日:2012.10.19
トヨタ ポルテ/スペイド(2012年~)試乗レポート
トヨタ ポルテ/スペイド(2012年~) 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表・発売/2012年7月23日
トヨタ/0800-700-7700
■パッケージングの進化はもちろん走りのバランスと乗り心地にも注目
平成16年のデビューから8年という長いスパンを経て、ポルテがフルモデルチェンジ。同時に兄弟車のスペイドも誕生した。助手席側はBピラーレスで大きく開くスライドドア、運転席側はスイングドアという左右非対称パッケージングが特徴のこのクルマ、新型ではスイングドアを2枚に増やし、子育てママの使い勝手を追求した初代の魅力に磨きをかけている。
■ドライビング/ユーティリティ
大開口スライドドアに加えて、フロア地上高も低いので、赤ちゃんをベビーカーに乗せたまま車内に入り込み、クルマのなかでゆっくり作業ができる。さらに、塾帰りの子供を自転車ごと乗せて帰ることができるなど、ママにとっての利便性が目立つポルテ&スペイド。もちろんこれだけの広さが便利なのはママだけじゃない。幅広いユーザーにとってよろこばしい魅力のはずだ。たとえば700mmもロングスライドする助手席を、前席と後席の間にセットすれば、3人乗りでもみんなの顔を見ながらドライブできる。気の置けない仲間と出掛けるクルマとしても高ポイントなのだ。
一方で気になるのが走りのバランス。左右のドア形状が違うこのクルマでは、なおのことだ。もっとも、じつは普通のクルマの場合、ドライバーの体重分も含めて通常は運転席側が重かったりする。なのでスペイドの場合は、助手席側がスライドドアで重い分、逆に左右のバランスが取れていることになるのだ。実際に試乗しても、まったく違和感なくスムーズに走る。ハンドリングもなかなかで、ねらったとおりにスッとクルマが動いてくれるのだ。それに加えて期待以上だったのが、乗り心地のよさ。正直「パッケージング重視のクルマだし」という思いがあったのだが、ロングドライブが苦にならないレベルか、楽しめるレベルと言える。
燃費とパワーのバランスを考えると、オススメは1.5L。もちろんエコカー減税対応だ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
写真のアイボリーカラーのほか、シックなプラムカラーも選べる。運転席まわりには500mlの紙パックも入るサイズの小物入れも装備。収納スペースは数、大きさともに圧巻だ。
写真のセパレートタイプのほか、ベンチシートタイプも選択可能。組み合わせの自由度が高いのもスペイドの特徴だ。
後部座席の座面は簡単な跳ね上げ式。シートとドアの間に自転車のタイヤが入るようなガイドが付けられている。
■インテリア/エクステリア写真[2]
純正のタイヤサイズは15インチで、オプションのアルミホイールも同径となる。乗り心地のバランスがちょうどいい。
エンジンは1.3Lと1.5Lをラインアップ。後者は新開発のエンジンなので、1.3Lより1.5Lのほうがスペック燃費がいいという逆転現象が起こっている。
デザインに凝ったスペイドでは、ライトまわりに「スペード」のモチーフが隠れているなんて遊び心も満載だ。
スペイドF(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 3995×1695×1690mm |
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ホイールベース | 2600mm |
トレッド前/後 | 1485/1475mm |
車両重量 | 1150kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 1496cc |
最高出力 | 109ps/6000rpm |
最大トルク | 13.9kg m/4800rpm |
JC08モード燃費 | 19.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/L&Tドラム |
タイヤ前後 | 175/65R15 |
全国メーカー希望小売り価格
トヨタ ポルテ/スペイド | 155万~191万円 |
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