新車試乗レポート
更新日:2018.11.26 / 掲載日:2010.12.17
ホンダ フィットハイブリッド 試乗レポート
ホンダ フィットハイブリッド 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジ】
発表・発売/2010年10月8日
本田技研工業/0120-112010
文●竹岡圭 写真●森山良雄
■フィットならではのユーティリティにハイブリッドのエコ性能をプラス
インサイト、CR-Zという専用モデルに続き、いよいよフィットHVが登場。現行車種のハイブリッド化ということで、コンセプト的にはシビックHVに近い。気になる価格は、「誰もが乗れるみんなのHV」のキャッチフレーズも納得の、159万円でのデビューとなった!
■ドライビング/ユーティリティ
ちょっと未来を感じさせ、パッと目を惹くスケルトングリルが新しさを演出しているフィットHV。インテリアは、専用メーターなどハイブリッドカーとして必要なもの以外はガソリン車のフィットと同じ。乗り替え組もまったく違和感を抱かずにすむハズだ。
ラゲッジもアンダーボックスこそかなり小さくなったというか、ほとんど消滅してしまったものの、ベースの広さはそのままなので、使い勝手もさほど差がないと言っていいだろう。これもスペース効率の高いセンタータンクレイアウトと、ホンダのハイブリッドシステムであるIMAがコンパクトなおかげなのだ。
ちなみにこのIMAシステム、基本的にはインサイトと同じものなので30.0km/Lという燃費がターゲットになったとのこと。フィットは背高なので燃費的には不利だが、そこは車重の軽さなどで補い、結果同じ数値を達成している。むしろ40km/h以下の領域では、インサイトと比べて積極的にEV走行モードに入るので、街なかメインの使い方ならばこちらのほうが燃費がよさそうなほど。軽さのおかげで出足も軽やか、チョコチョコ乗りにもピッタリなのだ。さらに、電池などでリヤが重いぶん走りの安定感もアップ。高速での落ちつきも増したし静粛性も高いので、ロングドライブにもピッタリだ。
事前予約でも全体の70%がHVだと言うし、すでに大ヒットの兆しが見える1台なのだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
走行状況を色が変わることで知らせてくれるアンビエントメーターを採用。EV走行中のお知らせマークも装備された。
内装はベージュとグレーの2色からチョイス可能。調整機構など、基本はガソリン車とまったく同じなので使いやすい。
アンダーボックスこそ犠牲になったものの、ワンアクションで座面がダイブダウンするシートなど、フィットらしいラゲッジの広さ、使いやすさは健在。
■インテリア/エクステリア写真[2]
青→緑でエコ運転度がわかるアンビエントメーター。葉っぱの育ち方でエコ運転を教えるティーチング機能も搭載。
パワートレインはインサイトと同じシステムだが、もともとフィットが搭載するのを考慮しつつ開発されたものなので、非常にコンパクト。
クリアタイプのテールランプが特徴的なリヤビュー。全車にクルーズコントロールを装備するほか、ナビプレミアムセレクションを選ぶと、横滑り防止装置とパドルシフトも装着される。
フィットハイブリッド スマートセレクション(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 3900×1695×1525mm |
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ホイールベース | 2500mm |
トレッド前/後 | 1490/1475mm |
車両重量 | 1130kg |
エンジン | 直4 SOHC+モーター |
総排気量 | 1339cc |
エンジン最高出力 | 88ps/5800rpm |
エンジン最大トルク | 12.3kg m/4500rpm |
モーター最高出力 | 14ps/1500rpm |
モーター最大トルク | 8.0kg m/1000rpm |
システム最高出力 | 98ps/5800rpm |
システム最大トルク | 17.0kg m/1000~1500rpm |
10・15モード燃費 | 30.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/L&Tドラム |
タイヤ前後 | 175/65R15 |
全国メーカー希望小売り価格
ホンダ フィットハイブリッド | 159万~210万円 |
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