新車試乗レポート
更新日:2018.10.25 / 掲載日:2008.05.16
マツダ RX-8 試乗レポート
マツダ RX-8 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジ】
発表/2008年3月10日
文●諸星陽一 写真●犬塚直樹
■十分にパワフルなエンジン性能とトップクラスのハンドリングを披露
平成15年に登場した4ドア・4シータースポーツのRX-8。14年にラインアップからはずれたRX-7の跡を継ぎ、マツダのロータリーDNAを今に伝える唯一のモデルだ。じつは、今回のマイナーチェンジがデビュー初。もっとも大きな変更点はエンジンのレギュラー対応で、指定燃料は従来どおりプレミアムガソリンだが、レギュラーガソリン使用時における信頼性を高めるために、フルモデルチェンジ並みのリフレッシュをしている。
■ドライビング/ユーティリティ
カタログ上の最高出力は15馬力ダウンとなったが、走りはそれを感じさせない。いや、従来以上にパワフルな走りが可能だ。その源となっているのが、低速トルクの向上とギヤ比の変更。エンジンからミッション、そしてタイヤまでの動力系をひとつのユニットとして考えれば、従来型よりポテンシャルは高い。
フロントミッドに搭載されたロータリーエンジンが力強くトルクを発生させ、それをダイレクトに後輪に伝えている感覚。このセンタートンネル内にビシッとスジの通っている動力系の一体感は、ロータリーモデルならではだ。
今回、試乗をしたタイプRSは、タイプSをベースにビルシュタインダンパーや19インチ鍛造ホイールなどを組み込んだスペシャルモデル。ハンドリングはさらに洗練され、現行の後輪駆動モデルのなかでは、トップクラスと言える正確さとコントローラブルさを披露する。
ドライブするほどにリヤドアの存在などは忘れ、ピュアなスポーツカーを操っている感覚に支配される。この気持ちよさは病みつきになる危険性が・・・。それほどまでに新型RX-8は磨き上げられている。
■インテリア/エクステリア写真[1]
水温に合わせて3段階にレッドゾーンが変化する新メーターを採用。ナビは従来のポップアップ式から、インパネセンターに固定されるタイプに変更となった。
新型のウォーターポンプやオイルポンプを採用。レギュラーガソリン使用時も、エンジンに対する負担が起きないようになっている。
リヤコンビランプは、LEDの丸型4灯タイプに変更。リヤバンパーは全体がボディ同色となり、一体感が増している。
■インテリア/エクステリア写真[2]
レカロと共同で開発されたシート。しっかりとしたホールド性を確保しつつ、ステアリング操作に悪影響を与えない。
6MTはマツダ内製に変更。ギヤ比が見直されたほか、カーボンシンクロなども採用されている。
ローターをモチーフとしたデザインを採用する19インチ鍛造ホイール。走りを引き締めている重要なアイテム。
RX-8タイプRS(6MT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4470×1770×1340mm |
---|---|
ホイールベース | 2700mm |
トレッド前/後 | 1505/1510mm |
車両重量 | 1350kg |
エンジン | 2ローター |
総排気量 | 654×2cc |
最高出力 | 235ps/8200rpm |
最大トルク | 22.0kgm/5500rpm |
10・15モード燃費 | 9.4km/L |
サスペンション前 | ダブルウイッシュボーン |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 225/40R19 |
全国メーカー希望小売り価格
RX-8 5MT/6AT | 260万円/260万円 |
---|---|
RX-8タイプE 6AT | 300万円 |
RX-8タイプS 6MT | 294万円 |
RX-8タイプRS 6MT | 315万円 |