新車試乗レポート
更新日:2018.11.17 / 掲載日:2010.07.23
トヨタ ウィッシュ 試乗レポート
トヨタ ウィッシュ 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ 】
発表・発売/2009年4月2日
トヨタ自動車 0800-700-7700
文●竹岡 圭 写真●小宮岩男
■走りの洗練度がグッとアップ実用性と機能性も併せ持つ
ワゴン型ミニバンの代表選手ウィッシュが、2代目へとモデルチェンジ!一見ひと回り大きくなったように見えるが、サイズはほぼそのまま。基本は日本専用5ナンバーサイズなのだ。
■ドライビング/ユーティリティ
大きくなったように見えるのは、デザインの工夫。それも結構凝っていて、フロントフェンダーは、グレードに合わせて3つも用意されているくらい。しかし、ドアミラーより後ろはまったく同じなのでコストは抑えられている。しかも、いちばん売れセンとなるであろう1.8Sの最小回転半径を、先代よりタイヤをインチアップしつつも5.3→5.2mへ縮小するなど、見た目と機能を両立させているのだ。
今回のモデルチェンジ、プラットフォームはキャリーオーバーだが、パワートレーンには1.8Lバルブマチックエンジン+7速CVT(MTモード&ステアリングパドル付き)という、新設定装備も搭載されている。ちなみにグレードは4つ。ワゴン型ミニバンに欠かせないスポーティ度が高い順に並べると、2.0Z→1.8S→2.0G→1.8Xとなる。驚いたのは、グレードにより印象が大きく違うことだ。
とくに2.0Zは、ダイナミックスポーツモードが搭載されており、スポーティ度がかなり高い。これはペダルレスポンスを繊細にし、エンジンを高回転域に保つCVTのスポーツモード(1.8Sにも搭載)に加え、通常より早めに作動しトレース性を向上させるTRC制御と、パワーアシストを抑えダイレクトな操舵フィーリングを提供するEPS制御が加わったもの。簡単に言うと、勢いよくコーナーに入っても、アンダーステア制御などをしてくれるものだ。かなり安定感が高くスパルタンに攻められるので、走り好きのお父さんでも満足できるハズだ。
しかし、個人的にはスポーティ性能とエコな走りを高バランスさせた1.8Sがオススメ!
■インテリア/エクステリア写真[1]
個性的なインパネ。メーター上部のエアコン吹き出し口が目立つが、エコモードにするとエアコンも省燃費モードに制御されるので、顔へのエアコン風は気にならない。
シートサイズは十分で、ウエストラインも高いので、座った感じはコンパクトセダンのような落ち着いた雰囲気。
チルト&テレスコピックも装備されているので、小柄な女性でもきちんとドライビングポジションが取れるのはうれしい。
■インテリア/エクステリア写真[2]
ボディサイズは変わっていないが、3列目のシートもきちんと使えるパッケージを持っているのが美点。だが、3列目シートは、操作性が重く、女性には少々大変。
自然に手が届く位置にあるインパネシフト。スポーティ度の高い2.0Z&1.8Sはパドルシフト付きなので、より使いやすい。
1.8Lのバルブマチックエンジンは新登場。スポーツモードにすると、街なかではペダルレスポンスがよすぎて、ドタバタしてしまう場面もあるくらい。
ウィッシュ1.8S(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4590×1720×1590mm |
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ホイールベース | 2750mm |
トレッド前/後 | 1505/1470mm |
車両重量 | 1360kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 1797cc |
最高出力 | 144ps/6400rpm |
最大トルク | 17.9kg m/4400rpm |
10・15モード燃費 | 16.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 195/60R16 |
全国メーカー希望小売り価格
トヨタ ウィッシュ | 184万~248万円 |
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※北海道・沖縄地区は価格が異なる。