新車試乗レポート
更新日:2018.11.10 / 掲載日:2014.11.20
ボルボ V60 ラグジュアリー・エディション 試乗レポート(2014年11月)

北欧の美意識が心地よい限定車

“スウェディッシュ・ラグジュアリー”、ボルボはそんな言葉を口にすることがある。彼ら流の贅沢さを表したものだ。簡単に言うと、それは豪華絢爛な世界とは少し違う。北欧ならではの自然と調和した時間の過ごし方のことだ。忙しい現代人において、サマーバケーションを長くゆっくり過ごしたり、自分のボートで気ままに釣りに出かけたりといった時間をとることはなかなか難しい。それを自然体で行えるのが彼らの言うところの“ラグジュアリー=贅沢”ということになる。
そんな意味合いも兼ね備えるのだろうか、ボルボはラグジュアリー・エディションというモデルをリリースした。人気モデルS60とV60をベースに装備を充実させた特別限定車である。
特徴は10種類の先進安全装備を搭載すること。目の前に当然飛び出てくる歩行者やサイクリストを検知し、自動ブレーキをかけてくれるヒューマンセーフティをはじめとするボルボ自慢の技術がはじめからついているのだ。
じつはこれら安全装備に対する日本人の意識はものすごく高い。オプションのヒューマンセーフティに関して言えば、これまで日本で売られたボルボの約90%がそれを装着してきた。本国スウェーデンでさえこの数字には到底及ばない。ボルボの開発陣も日本の装着率には驚いたほどだ。
ということで、このクルマにはそれらの安心、人気の機能がはじめから装着される。その意味では便利だし、プライスもお買い得だ。それにインテリアを覗くとわかるが、本革シートや8方向自動調整機能付き助手席側シートもつく。キーレスドライブも。つまり、世間一般的なラグジュアリーさも兼ね備える。なんとも好都合なクルマだ。こうなれば、ボルボのスポーティな走りがさらに際立つのも言わずもがな、である。
文●九島辰也 写真●GooWORLD
問い合わせ ボルボ・フリーダイヤルTEL:0120-55-8500
Detail Check
コックピット
コックピット
リモートコントロール付き12セグ地上デジタルTVなどが標準装備されるインパネまわり。特別仕様車だけに装備は充実する。フローティングセンタースタッグはまさに北欧デザインといった感じだ。
エンジン
エンジン
ベースになるのはT4。つまり、1.4L直4ターボということになる。最高出力は180馬力。スポーティな走りができる。
インテリア
インテリア
本革シートが標準装備となるのはうれしい。“ラグジュアリー”はここで発揮する。明るめのカラーを選ぶのがトレンド。
ラゲッジスペース
ラゲッジスペース
ボルボ自慢のカーゴスペースに妥協はない。開口部は広く奥行きもある。リヤタイヤの出っ張りがないところも秀逸だ。リヤシートはもちろん分割可倒式となる。
ヒューマンセーフティ
ヒューマンセーフティ
ヒューマンセーフティやシティセーフティはミリ波レーダーと単眼カメラで歩行者やサイクリストを検知する。
主要諸元:ボルボ V60 ラグジュアリー・エディション(6速AT)
全長×全幅×全高 | 4635×1865×1480mm |
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ホイールベース | 2775mm |
トレッド前/後 | 1590/1585mm |
車両重量 | 1560kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1595cc |
最高出力 | 180ps/5700rpm |
最大トルク | 24.5kg m/1600-5000rpm |
サスペンション前/後 | ストラット/マルチリンク |
ブレーキ前後 | ディスク |
タイヤサイズ前後 | 215/50R17 |
全国メーカー希望小売価格(発売 2014年5月23日)
S60 ラグジュアリー・エディション(6速AT) | 399万円 |
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V60 ラグジュアリー・エディション(6速AT) | 419万円 |
Body Color
□クリスタル ホワイト パール ■エレクトリック シルバー メタリック ■パワー ブルー メタリック ■エンバー ブラック メタリック ■ブラック サファイヤ □アイス ホワイト |