新車試乗レポート
更新日:2018.11.10 / 掲載日:2014.11.20
ボルボ S60 T4 Rデザイン・プラス 試乗レポート

思わず「よくわかってるな」と頷く特別仕様

最近ボルボのラインアップのなかでひときわ輝いているのが「Rデザイン」。リファインメントの頭文字“R”を付けたモデルだ。つまり、スタンダードモデルをより洗練させ、かっこよくしている。
具体的には専用のスポーツサスペンションやオリジナルのアルミホイール、フロントバンパー、リヤディフューザー、デュアルテールパイプなどが装着される。つまり、見た目はもちろん、乗り味も異なるセッティングが行われている。
今回登場したS60、V60の「Rデザイン・プラス」は、そこにさらに装備を追加した仕様。彼ら自慢の10種類の先進的安全機能がはじめから搭載される。ヒューマンセーフティに代表される自動ブレーキや全速度域で前方車を追従するACC、車線逸脱をドライバーに知らせるレーンディパーチャーウォーニング云々が付いているのだから嬉しい。もちろん、オプションをひとつひとつ吟味しながら取捨選択していくのは楽しいが、安全装備については、付いているほうがやはり安心。あとから「付いてなかった・・・」という後悔はしたくないものだ。
ベースとなるのはT4。よってエンジンは1.6L直4ターボが搭載される。最高出力は180馬力だ。おもしろいのは、今回ボルボ・カー・ジャパンはそこに「ポールスター・パフォーマンスパッケージ」を追加したこと。正確に言うと、このクルマの成約者全員にそれをプレゼントする。
これはいわゆるロムチューンで、コンピューターでパワーアップを図るもの。結果、180馬力は200馬力に、24.5kgmのトルクは29.1kgmにスープアップされる。そもそもRデザインは乗り心地まで変えたモデル。よりスポーティに味付けしたのだからこのマッチングはかなりいい。ある意味いまのボルボを象徴する内容の1台となる。プライスの面でもお買い得なので、「はじめてのボルボ」にも打ってつけだ。
文●九島辰也 写真●GooWORLD
問い合わせ ボルボ・フリーダイヤルTEL:0120-55-8500
Detail Check
コックピット
コックピット
レザーで統一されたインテリア。ステアリングにもまたレザーが巻かれる。クラスを超えた高級感がある仕上がりだ。パワステのセッティングをハードにすることができるのもボルボの特徴。走りにもこだわれるのだ。
エンジン
エンジン
ベースとなるS60 T4 Rデザインに搭載されるのは180馬力の1.6Lユニット。それを200馬力にまでアップする。
インテリア
インテリア
サイドのサポート部が大きくカラダをしっかりホールドしてくれるバケットシート。そこにRデザインの刺繍が入る。
エクステリア
エクステリア
前方を検知するミリ波レーダー。天候の状況に関与なくシステムを効率よく動かせるのがこのレーダーの強味だ。
ディフューザーとデュアルテールパイプも「Rデザイン」の専売特許。スタンダードモデルとの違いを見極められる。
リヤエンドに付く「ポーラスター」のエンブレム。レーシングチームの名だ。
タイヤ
タイヤ
専用のアルミホイールがRデザインには装着される。ツートンは流行でもある。
主要諸元:ボルボ S60 T4 Rデザイン・プラス(6速AT)
全長×全幅×全高 | 4635×1865×1480mm |
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ホイールベース | 2775mm |
トレッド前/後 | 1580/1575mm |
車両重量 | 1560kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1595cc |
最高出力 | 180ps/5700rpm |
最大トルク | 24.5kg m/1600-5000rpm |
サスペンション前/後 | ストラット/マルチリンク |
ブレーキ前後 | ディスク |
タイヤサイズ前後 | 235/40R18 |
全国メーカー希望小売価格(発売 2014年8月19日)
S60 T4 Rデザイン・プラス(6速AT) | 459万円 |
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V60 T4 Rデザイン・プラス(6速AT) | 479万円 |
Body Color
■ブラック サファイヤ メタリック □アイス ホワイト ■クリスタル ホワイト パール ■パワー ブルー メタリック |