新車試乗レポート
更新日:2018.11.30 / 掲載日:2014.10.24
フォルクスワーゲン ゴルフR 試乗レポート
フォルクスワーゲン ゴルフR 試乗レポート
試乗
【追加モデル】
発表/2014年2月20日
フォルクスワーゲン カスタマーセンター 0120-993-199
文●森野恭行 写真●編集部(2014年2月)
■パフォーマンスと快適性を両立したシリーズ最速・最強のゴルフ
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野恭行
ゴルフVIIをベースとする新型ゴルフRが真価を発揮するのは、アダプティブシャシーコントロールのDCCを「レースモード」にセットしたとき。可変ダンパー採用のサスが引き締められ、操舵力が手ごたえ感を増すだけでなく、エンジンの応答性とパワー感を高めて、DSGの変速時間も電光石火とするようにプログラミングされている。
このモードでは重低音の排気サウンドもさらに刺激性を増し、期待通りの速さを発揮する。先代比で24馬力/5.1kgm、現行GTI比で60馬力/3.0kgmを加えた280馬力/38.7kgmの強心臓を積むのだから当然だ。FFでは持て余すほどの高性能だが、4モーションに加えて電制デフロックのXDSも搭載するゴルフRなら、強大なトルクをムダなく路面に伝達できる。シーンを選ばない速さは、新型となり一段と進化していた。天候や路面の条件が悪いほど、高速安定性や旋回の能力の高さを実感させてくれたことを報告しておく。
さらに、性能を進化させつつ、ゴルフRが持つ二面性をしっかりと継承した点も評価したい。「コンフォートモード」にセットすれば、十分快適といえる乗り心地をキープし、エンジンも乗り手を妙に急かすようなことはしないのだから、日常のパートナーとして無理なくつきあうことができる。
■インテリア/エクステリア写真[1]
カーボン調デコラティブパネルとブルー指針のメーターが、「R」のスポーティかつ上質なコクピットを演出するキーアイテムだ。夜間はアンビエントライトがムードを高める。
ハードコーナリングでもしっかり体をサポートするスポーツシートを標準装備。革張りのパワーシートと、仕立ても高級だ。ラゲッジは345~1235Lという十分な容量を持つ。
■インテリア/エクステリア写真[2]
レースでも活躍するEA888型を母体とする2L TSIの心臓は、シリンダーヘッドの改良などにより24馬力/5.1kgmをプラス。
DCC付きの専用ローダウンサスを採用し、225/40R18サイズのハイグリップタイヤを標準装着する。
GTIと比べて、フロントスタイルは大人っぽい演出となるが、リヤビューでは4本出しのエキゾーストパイプが存在感を主張。「やっぱりR!」とマニアも納得の迫力をアピールする。
フォルクスワーゲン ゴルフR(6速AT・DSG)
全長×全幅×全高 | 4275×1800×1465mm |
---|---|
ホイールベース | 2635mm |
トレッド前/後 | 1535/1510mm |
車両重量 | 1500kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1984cc |
最高出力 | 280ps/5100-6500rpm |
最大トルク | 38.7kg m/1800-5100rpm |
JC08モード燃費 | 14.4km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | 4リンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 225/40R18 |