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更新日:2021.04.23 / 掲載日:2021.04.23
フォルクスワーゲン初の電動SUV「ID.4」がワールド カー オブ ザイヤー受賞

新型フォルクスワーゲン「ID.4」
フォルクスワーゲンは現地時間4月22日、「ID.4(アイディ.4)」が「2021ワールド カー オブ ザイヤー」に選出されたと発表した。
「ワールド カー アワード」は、世界24か国の90人以上のモータージャーナリストによる投票で、世界市場における最も革新的なクルマを選出するコンテスト。
「“ID.4”が“ワールド カー オブ ザ イヤー”に選出され、大変嬉しく思う。このアワードが世界で最も重要な自動車賞の1つであるというだけでなく、選考委員の方々に素晴らしいアイデアやチームを評価していただいたため」と、フォルクスワーゲン ブランド最高経営責任者(CEO)のラルフ ブラントシュテッターは述べた。
「ワールド カー オブ ザ イヤー」の対象となる車両は、少なくとも年間1万台が生産され、少なくとも2つの大陸で販売されている必要がある。
「“ワールド カー オブ ザ イヤー”の受賞は、私たちの“ID.”チーム全体が、大きな成功を収めたことを意味している」と、フォルクスワーゲン ブランド開発担当取締役のトーマスウルブリッヒは述べた。「私たちは、コンパクトSUVセグメントでe-モビリティへの移行を開始し、日常走行における優れた使い勝手を提供するクルマを開発することに成功した。私たちは、“ID.3(アイディ.3)”2および今後登場する“ID.”モデルとともに、量販マーケットにおけるe-モビリティを、誰もが体験できるものにしていきたい」
今後、フォルクスワーゲンは毎年少なくとも1車種の新しい電気自動車を市場に導入する予定だという。

「ID.4」のインテリア
選考委員は、ゼロエミッション走行による環境への配慮と、「ID.4」の革新的な機能を評価した。例えば、オプションで装備することが可能な拡張現実ヘッドアップディスプレイだ。この機能は、ナビゲーション システムの進行方向を示す矢印をはじめとする重要な情報を、フロントウィンドウに投影してくれる。これらの情報は、車両前方の3~10メートルの位置に、3次元映像が浮かんでいるように表示される。これは、ディスプレイが実際の外界と完全に統合されていることを意味する。アダプティブクルーズ コントロール(ACC)またはトラベル アシスト(オプション)が作動している場合、ヘッドアップ ディスプレイは、一定の速度を超えると、「ID.4」の前を走る車両を明るく強調表示することにより、必要な車間距離を維持することができる。
「ID.4」は、新しいデジタル化の基準も設定している。車両の各種機能は、「OTA(over the air)」機能によって無線で定期的に更新・新しい機能がインストールされ、車両は常に最新の状態に保たれる。この機能を夏から提供するフォルクスワーゲンは、量販セグメントでOTA機能を提供する最初のメーカーとなる。
新型コロナウイルス感染症(COVID 19)の影響により、今年の「ワールド カー アワード」の授賞式はデジタルで開催された。授賞式の模様は、YouTube.com/worldcartvで視聴することが可能だ。