輸入車
更新日:2026.10.05 / 掲載日:2026.10.05
【電気自動車ってどうなんですか?】買ってから後悔しないために知っておきたいこと

カーボンニュートラルへの注目が集まり、2010年代から急速に注目が高まってきた電気自動車。次世代モビリティの主役として各国の自動車メーカーが電気自動車に取り組み、ラインアップを拡充してきた。こうして時代の寵児となった電気自動車だが、販売需要が想定を下まわり、世界各地で計画の見直しが相次いだことで混乱も生まれている。しかし冷静に現状を見渡してみれば、現在は普及に向けた移行期であり、商品はレベルアップし、インフラも着実に整備されてきている。そこで今回は、電気自動車の現状を消費者目線でしっかりと確認、間違いのない愛車選びのための情報をお伝えする。

新車は性能向上、補助金増額、中古車は価格安【いま、電気自動車を購入してもいい、これだけの理由】

いま、電気自動車を購入してもいい理由。それは3つある。ひとつはクルマの進化。ふたつめは環境面の改善。そして3つめが経済性だ。新車も中古車も、これまでよりずっと買いやすい環境になりつつあるのだ。
まずはクルマの進化。搭載する駆動用バッテリーを大型化し、ますます航続距離が拡大している。
それは単に長距離を動けるというだけでなく、生まれる“心の余裕”が充電のストレスを軽減してくれるのだ。さらに、充電時に電力を受け入れる能力の進化により急速充電速度も速まっているし、バッテリーの制御や温度管理の高度化によって劣化しにくくもなっている。モーターやインバーターといったパワートレインも、世代を重ねるごとに効率が高まり電費が改善されてきた。
こうした総合的な性能向上が電気自動車の実用性を高め、電気自動車がどんどん身近になってきた。
ふたつめは環境。といっても「地球にやさしい云々」ではなく使う環境のこと。充電速度の速い急速充電器がどんどん増えているのだ。かつてよりも短時間充電で長い距離を走れるようになりつつあるから心強い。
そして最後は経済性。新車は一部のモデルで購入時に受けられる補助金が増額されたことで実質価格が下がった。中古車需要が追いついていないこともあり、リセールバリューはエンジン車よりも低い傾向にある。だが、電気代単価の安い夜間割引やEV向け電力プランを活用することで、移動コストはガソリン車よりも年間で5万〜6万円安くなる。また、自宅に太陽光やV2Hなどを導入することで、エネルギーコスト全体の節約にもつながる。
また、電気自動車の中古車はエンジン車よりも割安に買えることが多い。ランニングコストの低さを考えれば、挑戦する価値はあるだろう。
電気自動車購入に向けてクリアしたい3つの条件
1.基礎充電の用意ができる

自宅で充電すれば、日常的な移動の範囲は公共の充電器を利用する必要がない。しかも充電料金(電気料金)が公共の充電器より格段に安く済む。ただし、航続距離が長い車両で週末しか乗らないのなら、長距離移動をしない限りは月1回程度の充電で済むペースとなることも。それなら自宅に充電設備がなくても苦にならない。
2.実質航続距離とライフスタイルの合致

ひとくちに電気自動車といっても、航続距離は250km程度の短いものから、700kmを超えるような長いものまで千差万別。自宅での充電をベースに日常の近距離移動をまかなうためなら前者でピッタリだし、自宅に充電設備がない人や長距離移動を頻繁にこなす人、そしてすべてを1台でまかないたい人は後者を選べば安心だ。
3.経済的ハードルの理解

基本的に電気自動車の新車は同クラスのエンジン車よりも価格が高い。いっぽうで移動コストはガソリンや軽油よりも安いことが多く、またオイル交換が不要など維持費用も抑制できることが多い。ただ、手放すときのリセールバリューはエンジン搭載車に比べると安くなりがちなのは知っておきたいところ。逆にいえば中古車はねらい目。

乗って[満足できる人][後悔しそうな人]
満足できる人
・自宅充電ができる人
・日常での移動がメインの人
・車内での待ち時間が多い人
自宅充電ができて近距離の日常移動をメインと考えているなら、電気自動車とのマッチングは悪くない。エンジン搭載車と違い、停車中の車内で冷暖房を利かせていても罪悪感がないのも、電気自動車の隠れたメリットだ。
後悔しそうな人
・頻繁に長距離移動する人
・寒冷地に居住している人
・無計画に移動したい人
公共充電器での充電が必要なくらいの長距離移動を頻繁にするなら、電気自動車とのマッチングはあまりよくない。また寒くなるとバッテリーの効率が低下し、暖房使用による航続距離の減少も心配になる。
文●工藤貴宏 写真●内藤敬仁、ユニット・コンパス、メルセデス・ベンツ ※ナンバープレートは、はめ込み合成です。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2026年11月号「このタイミングだからこそ知りたい本当の話【電気自動車ってどうなんですか?】」記事の内容です)