X氏の値引き大作戦 新型ヴェゼルから30.1万円引き

新車値引き情報 [2021.09.25 UP]

X氏の値引き大作戦 新型ヴェゼルから30.1万円引き

押してもダメなら……さらに押せ。仮契約攻撃なら……ちょっと引け。必殺技の連発に……店長、大暴走

【プロローグ】 乗り過ぎた! 新車からたった3年で、なんと7万kmオーバー。
 CX-5の豪快な走りっぷりには大いに満足していますが、過走行による下取り価格の下落が心配だし、ディーゼル特有のメンテナンスの面倒臭さも気になってきました(最新のクリーンディーゼルはオイル交換がまめに必要なのです)。
 そんな折、新型ヴェゼルがデビュー♪ クールなデザインに、CX-5より広い室内を持ち、経済性に優れた1.5ℓハイブリッドを搭載。これを見たとたんに、私の慢性疾患であるクルマ欲しい病の発作が出てしまいました(笑)。
 妻とは「次回の買い替えは5年目の車検時」と、ゆるやかな合意をしていましたが、おそるおそる“前倒し”を相談したところ「室内が広くなって、維持費が安くなるなら……」の条件付きで許可してくれました。
 この“神対応”に深く感謝。この人と結婚してよかった。
 とは言っても3年ちょっとの買い替えに躊躇している自分もいるので踏ん切りをつけるため、再びX氏に応募したら、見事に採用! これで決定です。
 ターゲットは今回もSUV。
 本命はもちろん新型ヴェゼル。ただし、発売直後のため、あまりにも値引き条件が厳しいようなら、迷わず他の候補車を選ぶことにします。
 実は、住宅購入直後のタイミングなので、当然ながら金欠です。したがって、値切って、値切って、値切りまくるぞ!

【交渉1日目(水)】 松本さんとの作戦会議で「本命のヴェゼルはガードが堅いため、ライバル車を先行させてから交渉をしたほうがいい」とのアドバイスをもらったため、まずはホンダ以外との交渉に出向きました。
 なお、CX-5は今回の交渉が終わった時点で頃合いをみて買い取り専門店を集めたオークション形式で売却する予定です。我が家には妻のN-ONEがあるので、納車前にCX-5を売ってしまっても、数か月くらいならなんとかなります。
 トヨタで、ヤリスクロスに試乗。思ったより室内が狭い。
X「実はヴェゼルも考えているのですが、高くなりそうなのでトヨタさんに期待しています」
「ヤリスクロスはコスパ最強だと思います!」
 とは言うものの、ヤリスクロスは標準装備が貧弱でメーカーオプションが嵩む嵩む……。
 結果、値引きなしの総額は363万円をオーバー!
X「定価ベースだとトヨタさんに勝ち目はないですよ」
「ヴェゼルとは旧型からぶつかることが多かったので負けたくないんですよね」
 と言いつつ、20万円引き、支払い総額343万円を提示。
「ホンダさんの条件が出たら教えてください。私も男ですから向こうがどんな条件を出してきても頑張ります!」
 なんとも頼もしい。
 続いて日産へ。キックスに試乗。モーター感が強くて、いい感じの走りです。
 相手はいかにもベテランという感じのセールスさん。私が「新潟の豪雪地帯(祖父が在住)に行くことがあるので、キックスに4WDが設定されていないのがネック」と言うと「e-POWERは雪道に強い」と力説。ヴェゼルとの競合を伝えると、
「まだ上の許可を取っていませんけど、支払い総額を315万円にします」
 逆算すると車両本体と付属品の値引き合計は約33万円!
「ぜひ決めてください!」
X「確かに魅力的な条件ですけど、ホンダさんの話を聞かないで決めるわけにはいきません」
 日産を引き上げてマツダへ。現車でお付き合いのある店です。前回、他社と壮絶な戦いを繰り広げて勝利した担当セールス氏が待っていました。
 CX-30の値引きは10万円。さらに既納客特典として付属品クーポン10万円分が付いて合計20万円引きとのこと。
X「これで限界ですか?」
「最近のマツダ車は(値引きが)厳しいんですよぉ」
 本日はここまで。

「私も男です!」トヨタが徹底抗戦!!「上の許可なし」でも日産33万円!!!

【交渉2日目(木)】 仕事が早く終わったためホンダA店へ。
 この店は我が家からちょっと離れていますが、母親と妹がN-WGNを購入しています(もちろん交渉は私がやりました)。そのときのセールスさんは店長に出世したので、新しい担当者が応対してくれました。
 まずはヴェゼルに試乗。静かで滑らか、そして広い! 価格以外は文句がありません。
X「こちらの店長さんとは8年前から付き合いがあるのですが、なぜか自分のクルマではこれまでご縁がなくて、お世話になれていないんですよね」
「はい、Xさんのことは店長から伺っています。早速、お見積りさせていただきます」
 値引きは車両本体5万円、付属品から3万4000円で、合計8万4000円引き。支払い総額は約361万円です。
X「う~ん……本来の購入予定時期から1年以上も前倒しするので、この程度の数字では奥さんが納得してくれません」
「新型ヴェゼルは厳しいんです。どこの店も同じような値引きしか出せませんよ」
X「だとすると、こちらより我が家に近いホンダさんから購入しても同じってことですよね」
「いや、購入していただけるとなれば相談の余地はありますが……それでもかなり厳しいですね」
 ヴェゼルの壁は想像以上に高くて厚かった……。

【3日目(金)】 ルノーの販売店へ。キャプチャーに試乗してみると、乗り心地は良いのですが、室内が狭く、奥さんが納得してくれなそうです。
 提示してきた条件は車両本体と付属品から11万円引き。
 セールスさんによれば「キャプチャーはルノーのヒット商品なので値引きはあまりできません」とのことでした。
 候補車をひと通り試乗&商談してみましたが、やはり新型ヴェゼルの魅力には抗えません(笑)。
 ホンダA店によれば「注文が殺到しているため納期が刻一刻と遅れている」とのことなので「早く決めたい!」という気持ちが強くなってきました。そこで、この週末、勝負に出ることにしました。
 おっと、その前に“前振り”をしておきましょう。ホンダA店に電話しました。
X「奥さんから『うんと安くなるなら、今買ってもいいよ。』という了解をもらいました」
「Xさん、うんと安くって……ヴェゼルは新型だから厳しいですよ。いくらくらいなら買ってもらえるんですか?」
X「昨日の見積もりでは支払い総額361万円でしたね。これが340万円を切るレベルになりませんか?」
「それって……30万円引きを大きく超えちゃいますよ!」
X「そのくらいの数字になれば奥さんも納得だと思います」
「はあ……できるかどうかお約束はできませんけど店長に相談してみます」
X「期待していますよ!」
 松本さんから「勝負をかけるときは“ちょっと無理かな”くらいの数字をぶつけるのがコツ」とのアドバイスをもらっていたけれど、340万円の要求はちょっとやり過ぎたかも……。

妻よ、すまん……悪役になってくれ。半年待ちの新型……驚愕の30万円

【4日目(土)】 いよいよ佳境ということで、せっかくの休日なのに7時には目覚めてしまいました。妻は朝から仕事なので、今日も一人で交渉します。
 まずは近所のホンダB店へ。相手はまだ入社2~3年目という感じのイケメンです。
X「予定を前倒しして購入しようと思っているので、予算的に厳しいんですよね」
「いま、お乗りのCX-5からの買い替えですよね」
X「そうなんですが、買い取り店に売るつもりです」
「とりあえず、うちにも査定させてもらえませんか?」
 提示してきた下取り額は115万円。やはり思ったほどではない。買い取り専門店のほうが高値を付けてくれそうです。
X「実は、ホンダさんとは2店と付き合いがあるんですよね。実家がお世話になっているA店と、妻が乗っているN-ONEを購入したC店です。でも、奥さんは両店とも我が家からちょっと遠いので『近くのお店で買いたい』と言っています。なので、こちらのお店に寄りました」
「わかりました。見積もりを出してみましょう」
 見積もりには頼みもしないボディコーティングや防錆処理など約11万円が計上されているため、総額は377万円超。A店より8万円も高くなっていますが、とりあえずこのまま話を進めることにしました。
「これがどれくらいなら買ってもらえるんですか?」
X「支払い総額が350万円を大きく切らないと……」
「え~それは厳しいですね。宿題とさせてください」
 続いてホンダA店に向かいます。途中、先ほどのホンダB店から電話が入りました。
「Xさん、やりました! 店長に相談したら『なんとかうちで買ってもらいたい』とのことで、値引き20万円+ボディコーティング(9万円相当)を無料サービスにします!」
X「コーティングは専門店でやろうと思っているんですが……」
「これを外してしまうと、20万円引きになってしまいます」
X「とりあえず奥さんに相談してからご連絡します」
 ボディコーティングの件はちょっと気になりますが、約29万円引きは実に魅力的! この時点でヴェゼルに決定です。
 トヨタと日産にお断りの電話を入れると、どちらも「新型がそこまでやるなんて、ホンダさん、どうなっているんですか!? 」みたいな驚きに満ち満ちた反応でした。同時に勝ち目がないことも即座に悟ったようで、食い下がることなく退いてくれました。なお、トヨタの場合は「ヴェゼルと同じくらいの値引きは可能だが、それ以上は厳しい」とのことでした。
 続いて松本さんに連絡。
「ボディコーティングの9万円は車両本体値引きに換算すると半分くらいと考えたほうがいいでしょう。それにしても新型ヴェゼルとしては文句なしの特上クラスです」
X「たしかにボディコーティングの値段が高すぎますよね。ディーラーではなく専門店でやりたいと思っているんです」
「他のホンダにB店の条件をぶつけて競合に持ち込みましょう。とくに店長と付き合いのあるA店が狙い目ですね」
X「了解です。やってみます」
 ホンダA店に電話。
X「他のホンダで凄い条件が出たので買ってしまおうと思ったのですが、店長さんとの今までのお付き合いがあるので黙って他店で買うのは失礼だと思って、ご連絡しました」
「えっ、凄い条件とは?」
X「値引き20万円+約9万円のボディコーティングの無料サービスです」
「え~、そんなに出したんですか……厳しいなあ」
X「新型ですからね、無理しなくてもいいですよ」
「無理させてください! 店長と相談するので、ぜひお店までお越しください!」
X「わかりました」
 ホンダC店にも連絡すると、A店とまったく同じ反応で、こちらも訪問を約束しました。
 ここでマツダから電話。
「Xさんとは、いままでのお付き合いがあるので、店長と相談した上で頑張りました!」
 CX-30の条件は付属品のクーポンを含めて約35万円引き。マツダとしては凄い数字だと思いますが、すでに気持ちはヴェゼル一本。丁重にお断りしました。
 ホンダA店に到着。担当セールスさんが待ち構えていました。
試しにCX-5の査定をしてもらいましたが、下取り額は110万円。しかも「対象のグレードは納期が半年程度かかるため、納車が近づいた時点でもういちど査定して正式な金額を出す」とのこと。つまり、110万円より下がる可能性が高いというわけです。やはり下取りはなしでいきます。
 提示してきた条件は車両本体と付属品から27万円引き。
X「ボディコーティングが入っていないのでB店の値引き条件と同等もしくはそれ以上のレベルと評価しましょう。でも、奥さんからは『コーティングを後でするなら、最初からやってもらったほうがいいじゃん。B店のほうがうちに近いし……』と言われてしまいそうですね」
「やはりそうですよね。うちが勝ち残るためにはボディコーティング抜きで30万円引きが必要になりますよね。とりあえず相談してきます」
 しばらくして戻ってきました。
「店長から本社に相談してもらった結果、B店に負けない条件を出してもらうことができました。ただし、これをお伝えする前にこちらからも条件があります。これだけの数字を出しておいて、そのままXさんにお帰りいただくわけにはいかないので、仮契約でいいので注文書にサインしてくれませんか?」
X「気持ちは痛いほどわかるのですが、奥さんに相談しないままサインするわけにはいきません。なので、いまこの場で最終条件は聞かないでおきます」
「え~、それでいいんですか」
X「セールスさんと店長さんがタッグを組んで出してくれたなら、聞かなくても十分に凄い数字だって信頼していますよ」
(強い目力で)「それはお約束します! Xさんだからこそ出してもらった数字です。他店には絶対負けません!」
X「では、いったん戻ります」
「待ってください! 経過を店長に伝えてきます」
 店の奥でなにやら話し込んでいます。しばらくすると店長さんがやって来ました。
 ここで事件が発生!
店長「Xさん、今までたくさんお世話になってきたので、精一杯やらせてもらって本体から20万円引き、付属品から10万円引きさせてもらいます!」
 えーーーーーーっ! 「条件は聞かないで帰る」って言ったのに、なんと店長さんが暴露しちゃいました(笑)。
 どうやら話が終わらないうちに、私のところに飛んできたようです。でも、店長さんのそういう熱い人柄がいいんです。だから、家族共々お付き合いさせていただいているのです。
X「大事なこと、聞いちゃいました(笑)。奥さんに相談して、今日中に必ず連絡します」
 その足でホンダC店へ。A店の数字を伝えると「それは凄い!」と驚きながらも相談のため奥に引っ込む。待っている私はもうドッキドキです。
(晴れ晴れとした表情で)「Xさん、うちは無理です。A店で買っちゃってください!」
 というわけで、再度A店へ。
「先ほどの条件で見積もりを作成しておきました」
 見ると、車両本体値引き19万
9600円、付属品値引き10万円となっています。なんだか気に食わない。真の30万円引きじゃないじゃん(笑)。
 そこでサイドステップガーニッシュ(1万9800円)を追加し、端数カットによる真の30万円引きを企みます。
X「これって、端数はカットしてもらえるんですかね?」
「Xさんの条件はもう極限まできているので、百円単位の端数カットも許可が必要なんです」
 店の奥で相談したあと、提示してきた最終条件は車両本体値引き20万1460円、付属品(32万8350円)値引き10万円で、支払い総額は337万8000円。
 真の30万円引きを達成!
X「これで我が一族はこちらで3台目の購入になります。次は、親父の乗っているシエンタをホンダ車に買い替えさせればコンプリートですよ!」(笑)
店長「はい、お父様によろしくお伝えください!」
 これにて終了。なお、CX-5は買い取り専門店を集めてオークションを行った結果、175万円で売却できました。

購入データ

From埼玉県
HONDA ヴェゼル 
e-HEV Z(4WD)
トータル値引き 30.1万円

値引き採点 5
経営の違うホンダ3店と商談。ヴェゼル同士の争いに持ち込んだ結果、車両本体から20万1460円、付属品(32万8350円)から10万円引きを奪取。ここまで取れたら大成功。納期は半年。

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