新型車比較・ライバル車対決
更新日:2021.07.07 / 掲載日:2021.06.30

2021注目SUVバトル【7】ヤリスクロス vs キックス「売れ筋ハイブリッド対決」

SUV市場は、未だかってないほどの実力モデルが集う超激戦区。それゆえどれを選んでもハズレはないが、できれば大当たりを引きたいのは人情だろう。ここでは気になる対決の行方に迫ってみる。

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icon TOYOTA ヤリスクロス

価格帯:228万4000~281万5000円 ※ハイブリッド車の価格帯

ヤリスに比べるとボディサイズは拡大しているが、走りの良さはしっかりと受け継いでいる。ことさらスポーティではないが、幅広い速度域で良質な乗り味を実感できる。

icon NISSAN キックス

価格帯:275万9900~286万9900円

海外ではガソリン車の設定もあるが、国内向けはe-POWER車のみ。ピュアEVのリーフ譲りの電動走行感覚を、リーズナブルに楽しめることでも人気を集めている。

実用性に優れた2モデル、4WDの設定がカギ!?

 e-POWERを武器にコンパクトSUVに参入したキックス。FFのみという設定はSUVとしては片手落ちにも感じるが、キャビンの実用性に優れているため、実用車としてはなかなかの見所があるモデルだ。

 そのキックスを真っ向から迎え撃つのは、ヤリスクロスのハイブリッド車。価格帯も近く、こちらもキャビンの実用性を売りにしており、さらにハイブリッド車でも4WDが選べる。生活四駆型の4WDだが、有ると無いとでは実用性や適応用途の広がりが異なる。この2モデルを選ぶ際には、大きなポイントといえよう。

  • TOYOTA ヤリスクロス

  • NISSAN キックス

チェックポイント1/走行性能

電動の楽しさを味わうならキックスだが、総合性能はヤリスクロスがやや優位

 キックスに搭載されるe-POWERは現行ノートのシステムと比較すると一世代前のタイプになるが、改良が加えられており、純電動駆動の力強さはトップレベル。一方、ヤリスクロスに搭載されるTHS IIは、瞬発力こそキックスに及ばないものの、幅広い速度域での穏やかな力強さを発揮し、さらに燃費性能でも勝る。高速長距離用途適性ではヤリスクロスの方が分がある。悪路対応力は4WDを選べる分だけヤリスクロスが勝っている。

チェックポイント2/キャビン&ユーティリティ

共にボディサイズ以上の広々空間が確保されている

 キャビンは若干キックスが広いがほぼ同じと考えていい。ただ、内装の視覚的圧迫感やウインドウ越しの見晴らしの差により、寸法以上にキックスが広く感じられる。荷室容量もキックスのほうが勝っているが、後席格納はキックスが6:4の2分割格納に対して、ヤリスクロスは4:2:4の3分割可倒を採用。積載の融通が利くのはヤリスクロスだ。とはいえ、どちらもこのクラスとしてはトップクラスの実用性を持っている。

チェックポイント3/装備&機能

運転支援機能はほぼ互角。車載ITはヤリスクロスが一歩リード

 キックスのプロパイロットはレーダー併用式の最新型を搭載している。基本機能や性能はヤリスクロスのトヨタセーフティセンスと同等であり、クラス最高水準の実力を持つ。車載ITは、ヤリスクロスは全車にディスプレイオーディオとDCM通信機を標準装着。契約は必要になるがエアバッグ連動ヘルプネットも含むT-CONNECTも標準装着と考えていい。キックスはディーラーOPのナビになるが、NissanConnectのサービスにも対応している。

【最終ジャッジメント】ズバリ、ベストバイは?

TOYOTA ヤリスクロス

弱点らしい弱点がない2台
走りの好みで選んで問題なし


 キックスもヤリスクロスも、取り回し性能は優秀で使いやすさも武器にしている。個性の違いが出るのはハイブリッドの味付け。キックスは電気自動車同様のパワーフィールが特徴で先進的な走りの楽しさも味わえる。謂わば、ノートのキャビン実用性がさらに向上したモデルとして選んでも面白い。ヤリスクロスはキックスほどの派手さはないが、幅広い速度域で高い性能を実感できる優等生。特に高速走行時の余力感はこのクラスでは圧倒的だ。

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●文:川島茂夫/月刊自家用車編集部

提供元:月刊自家用車

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

内外出版/月刊自家用車

オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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