新型車比較・ライバル車対決
掲載日:2022.11.29 / 更新日:2022.11.30
新型日産エクストレイルとRAV4などミドルSUV4車種を徹底比較
●文:川島茂夫
エクストレイルの登場で激戦ぶりが加速するのは必至!

【NISSAN 新型エクストレイル & ライバル】ミドルSUV選び ベストバイ
価格に見合う実力車が
選べる、注目のカテゴリー
ミドルSUVはタウンユースには大きめの車体ながらキャビン実用性やオン&オフロード性能のバランスとれたカテゴリーだ。それだけに実力車が揃っている。
SUV本来の「レジャービークル」のコンセプトをもっとも体現しているのがRAV4だ。ミドルSUVの中でもオフロード志向が強く、特にガソリン車が充実している。また、ハイブリッド車はガソリン燃料モデルではWLTC総合燃費で唯一20㎞/ℓを超える省燃費性能も見所。ガソリン車の充実もあり、価格レンジも広く、今回比較する5モデルの中では最も予算に合わせた選択がしやすいことも長所。ミドルSUVをリードするモデルにふさわしい存在だ。
ただ、エクストレイルもスペックを見る限り、悪路踏破性能はかなり期待できる。悪路踏破性の要点のひとつとなる後輪駆動出力はRAV4ハイブリッドのE-Fourの2.5倍。後輪を積極的に活用する駆動制御を採用しているので、性能と価格のコスパ面はもちろん、悪路性能においても好ライバルになりそうだ。
一方、エクストレイルのセールスポイントの一つにもなっているプレミアムキャラでは、CX-60とアウトバックが有力なライバルになる。車格設定やボディサイズはエクストレイルの上位クラスとなるが、エクストレイルの上級グレードが正面からぶつかる格好だ。
CX-60はFRプラットフォームに直6ディーゼルとマイルドハイブリッドを組み合わせたパワートレーン、アウトバックは実用域からトルクフルな1.8ℓターボを搭載することで、上級クラスらしい走行性能を発揮。エクストレイルのe-POWERとは異なるが、車格にふさわしい動力性能も与えられている。
また、CX-60のマイルドハイブリッド・ディーゼル車はWLTC総合モードで21.0㎞/ℓを達成。安価な軽油を燃料とすることもあり、スペックからの推定になるがミドルSUV以上では最も燃料代が安いモデルになるだろう。経済性という面でもハイブリッド勢と戦うことができる。
現行モデルでアウトドア志向を強化したアウトバックは突出した長所はないものの、オン&オフロードの走りやレジャー用途での使い勝手などバランスよく纏めている。外観や居心地を軸にプレミアムを求めるにはちょうどいい。アイサイトを軸とした安全運転支援機能が充実していることも心強い。
姉妹車アウトランダーが
ライバル筆頭モデル
そしてエクストレイルの最大のライバルになるのが、アウトランダーだ。プラットフォームや基本車体では姉妹車の関係にあり、ごく大雑把な言い方ならエクストレイルのPHEVモデルになる。パワーユニットは前輪駆動周りの構成やハイブリッドの方式が異なるが、ツインモーター4WDを利した走りの質感向上は共通している。ちなみにハイブリッドモードのWLTC総合燃費はエクストレイルより約2㎞/ℓ劣る。
走りのテイストはゆとりとしっとりとした落ち着きを旨とするエクストレイルに対して、アウトランダーは小気味よくスポーティな味わいが楽しめるタイプ。アウトランダーが走りの質感で劣っているわけではなく、運転感覚や乗り味の違いが差別点になるが、外部充電機構の有無だけでなく、走りの嗜好的な部分の違いや前述の燃費性能も加味して総合的に判断すべきだろう。なお、価格差はざっくり100万円。コスパならエクストレイルが有利だ。
キャビンまわりの質感や荷室の使い勝手もミドルSUV選びにおいて重要だが、上級モデルにふさわしい走りが楽しめることも、このクラスを選ぶ理由だろう。比較した4モデルの走りの方向性は、それぞれに独自の味付けで差別化されているが、走りの実力は価格に見合ったものを持っている。ミドルSUVは選び甲斐のあるカテゴリーだろう。
NISSAN 新型エクストレイル

最新e-POWERを全グレードに搭載
e-4ORCE車が看板モデル
先代に比べると大柄に見えるが、ボディサイズはほぼ同じ。先代はガソリン車も設定されていたが、新型はストロングハイブリッドのe-POWER車のみになる。駆動方式はFF車も選べるが、動力性能に優れるe-4ORCE車が主力だ。



TOYOTA RAV4

最新改良で機能装備を強化
PHEVを最上級グレードに設定
ガソリン車があるためスタート価格は割安だが、ハイブリッド車同士で比較すると価格面でも性能面でもエクストレイルとはガチにぶつかる。10月の一部改良で機能装備を強化したほか、PHEVもグレード「Z」として採用。



●ハイブリッド車 燃費と実用動力性能を高水準で両立した走りだ。走りの車格感はカテゴリー相応の水準。悪路踏破性はガソリン車の上級モデルに及ばないがツーリング&レジャーでバランスがよく、全方位のウェルバランス型だ。最上級のPHVEはより外部充電機能が追加されたほか、動力性能もよりパワフルな仕様になっている。
MITSUBISHI アウトランダー

エクストレイルとは
姉妹関係にある強力ライバル
エクストレイルとはシャシーや基本骨格を共有する姉妹車になるため、キャビン&荷室のサイズはほぼ同じ。ただ外部充電機能にも対応するPHEVということもあって価格は少し高めの設定になる。



MAZDA CX-60

走り自慢の最新マツダSUV
プレミアムキャラも売りの一つ
多彩なパワートレーンとFRベースの駆動に加えて、魂動デザインがもたらすプレミアムキャラも売りの一つ。ベーシック仕様はお値ごろな価格設定だが、本革内装の上級グレードは価格がかなり高くなってしまう。



SUBARU レガシィ アウトバック

オフロード性能にも優れる
スバルらしい上級SUV
スバルSUVのフラッグシップモデルだが、価格はかなりお得な設定。アウトドア志向のX-BREAKとプレミアム志向のリミテッドの2つのグレードを選ぶことができる。レジャービークルを求める向きには見逃せない選択だ。




ライタープロフィール
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。
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