新型車比較・ライバル車対決
掲載日:2022.10.26 / 更新日:2022.10.26
新型CX-60登場でどうなる!? 上級ミドルSUV最新勢力図
マツダ・CXは既に3から8まで揃っている。
FRプラットフォームを新開発した狙いは大きさの補完などではなく、プレミアムな走りの追求なのだ。
強豪ひしめくプレミアムSUVワールドに、CX-60は会心の一撃を放てるか。
●文:川島茂夫
新型CX-60のインパクト判定 今&これからのプレミアム 上級ミドルSUV≪新≫勢力図

実用性&コスパではなく
付加価値で勝負を掛ける
CX-60の立ち位置を理解するにはマツダSUVラインナップの理解が前提になる。国内展開しているミドルクラス以上ではCX-60以外にCX-5とCX-8がある。CX-5はミドルSUVらしい車体サイズ、CX-8はCX-5をベースにホイールベースごとキャビンを延長したモデル。装備差はあるが同グレードでCX-5を基準としたディーゼル4WD車の価格差はCX-60が40万円高、CX-8が60万円高の見当。ただし、2.5ℓガソリン車ではCX-5と約20万円差。パワートレーンにもよるが、プレミアムSUVとすればCX-60は意外と買い得感が高い。
ミドルクラスのSUVの代表的なモデルとなるレクサスNXの4WD車はベーシック仕様となるNX250で482万円。他車の上級グレード並みに充実した装備や内外装もあってエントリーモデルも高価。ハイブリッドの4WD車は547万円からの設定だ。
プレミアム志向のミドルSUVとして人気のあるハリアーのハイブリッド4WDモデルは380万円からの設定で革張り仕様を除けば最上級グレード474万円。プレミアム系では手頃な価格も特徴のひとつとなっている。
また、詳細未発表だがCX-60にはPHEVもラインナップされる。前述のレクサスNXやRAV4にも設定され、SUVのPHV市場は拡大傾向。とくにCX-60のライバル車として存在感が高いのが、同カテゴリーをけん引してきたアウトランダーである。700万円以上のレクサスNXは別格としてRAV4とアウトランダーは500万円前後。CX-60は600万円前後が主な価格帯となり、PHEVでも実用志向のモデルとプレミアム志向のモデルの中間的な価格設定といえる。
前項で述べたように実用機能で評価するとCX-60はコスパが悪い。しかし、ファミリー&レジャー向け実用系ミドルSUVとの価格差は大差と言うほどではない。内外装の仕立ては嗜好的な差異はあってもCX-5と大差なく、FRプラットフォームや新型ディーゼルがもたらす燃費と走りのよさが付加価値の訴求点。ただし、圧倒的な高性能を売り物にするタイプではない。この辺りは高性能パワートレーンで価値を高めるレクサスNXと異なる点だ。
ファミリー&レジャー向けSUV市場へのCX-60の影響はあまりないと予想できるが、走りの質で付加価値を求めるなら中々競争力が高そう。SUVに対するプラスαの魅力を求めるユーザーにはCX-60の登場が嗜好や予算建での選択肢拡大に大きく寄与するだろう。
レジャーに色々な“プレミアム” 上級ミドルSUVキャラ分布
【クラス唯一 FRベース】MAZDA 新型CX-60

【手の届くプレミアムクロスオーバー】TOYOTA ハリアー

【400万円台からの新世代レクサス】LEXUS NX

【走り際立つPHEV】MITSUBISHI アウトランダー


ライタープロフィール
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。
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