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更新日:2021.05.26 / 掲載日:2021.05.26
三菱 「人とくるまのテクノロジー展2021 オンライン」で新型エクリプスクロス搭載技術紹介

新型『エクリプス クロス』(PHEVモデル)システムイメージ
三菱自動車工業は5月26日、同日から7月30日(金)までオンラインで開催される自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展2021 オンライン」(主催:公益社団法人自動車技術会)に出展、会期中の展示内容を発表した。
同展では、新型エクリプス クロスに搭載されたプラグインハイブリッド(PHEV)システムと、車両運動統合制御システム「S-AWC」、さらに両者を融合した“理想前後駆動力配分”を紹介する。
“理想前後駆動力配分”の特長や開発への想いが語られる

三菱 新型エクリプスクロスPHEV(イメージ)
今回の「人とくるまのテクノロジー展2021」はオンライン展示会として、「地球にやさしく豊かな社会を築く自動車技術」をテーマに開催。
三菱ではそのテーマを踏まえ、新型エクリプス クロスPHEVに搭載した2つの独自技術と、それらの融合により期待される利点を紹介。
新型「エクリプス クロス」に搭載した両技術の特長を、開発者の想いを交えて発信する。
「PHEVシステム」については、車両前後にモーターを配置したツインモーター4WDを採用。インバーターやジェネレーター、駆動用バッテリーなどPHEV専用コンポーネントを最適にレイアウトすることで、SUVとして十分な車内・荷室空間を確保しながら、低重心で優れた前後重量配分を両立させた。また、大容量のリチウムイオン電池を搭載し、充電電力使用時走行距離(EV航続距離)は57.3km(WLTC値)と、日常生活のほとんどをEVとして使用でき、またエンジンで発電することで充電せずに長距離移動も可能としている。
車両運動統合制御システム「S-AWC」は、4WDを軸に、AYC(Active Yaw Control)、ASC(Active Stability Control)、ABSを統合制御し、タイヤ能力をバランスよく最大限に発揮させることで、走破性のみならず、安定性と操縦性も向上。さらに人の認知・判断・操作の特性を制御に反映することによって、ドライバーの“意のまま”の走りを実現した。また、前後駆動力配分、左右輪間トルク移動、四輪ブレーキ配分の3要素を連続的制御することにより、リニアリティ(正確性)とレスポンス(応答性、俊敏性)に優れ、ドライバーの感覚に合うシームレスな車両挙動を実現している。
そして三菱では、「PHEVシステム」「S-AWC」を融合することで“理想前後駆動力配分”が実現すると提唱。
モーターの優れたレスポンスにより走行状況やドライバー操作に合わせ瞬時に前後輪のトルク配分を変えることで、様々な路面状況において、より安心で快適な運転を提供するとしている。
自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展2021 オンライン」について
国内最大級の自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展2021 オンライン」は、2021年5月26日(水)~7月30日(金)の会期で、同イベント史上初のオンライン開催。
入場無料だが、公式サイトにて来場登録が必須となっている。
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