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更新日:2022.04.06 / 掲載日:2022.04.06
スバルSUV2車種 米IIHSシートベルトリマインダーで最高評価

スバルは4月6日、米国IIHS(Insurance Institute for Highway Safety、道路安全保険協会)が自動車メーカーにシートベルトリマインダーの改良を促すため新設したシートベルトリマインダー評価プログラムにおいて、2022年モデルのアセントとフォレスター(米国仕様車)が最高評価を獲得したと発表した。
各車のシートベルトリマインダーを4段階で評価
米国では、シートベルトリマインダーは4秒~8秒間続く警告音に加え、運転席のシートベルトが装着されていない時は、60秒以上警告表示が点灯する必要があると規定されている。IIHSが行った調査によれば、より気付きやすく、かつ持続するリマインダーを用いることで、シートベルトの装着が習慣化されていない人の装着率は最大で34%増加し、年間推定1,500人の死亡を防げるという。
同プログラムでは、警告音の音量や継続時間、警告のタイミング等の指標に基づき、各車のシートベルトリマインダーを「Good」「Acceptable」「Marginal」「Poor」の4段階で評価。
最高評価の「Good」を獲得するためには、車が時速6マイル(時速約10km)以上で走行している際に、前席の乗員のシートベルトが装着されていない、もしくは2列目の乗員が装着していたシートベルトが外れたことをシステムが検知した場合、警告音に加え、メーターパネルや頭上パネル、もしくはセンターコンソールに配置された警告灯を用いて、ベルト非装着を知らせなければならない。
それらに加え、車内騒音の中でも十分に聞こえる警告音であることも必要とされており、前席に乗員が座っているにもかかわらずシートベルトが装着されない場合は、警告表示および90秒以上継続する警告音が求められる。また、2列目座席のシートベルトが一度装着された後に外された場合、リマインダーは30秒以上継続しなければならない。そのほか、2列目座席については、ドライバーが車両を始動した際の警告表示も求められている。
アセントとフォレスターの2車種が最高評価である「Good」を獲得
今回評価を受けた26車種のSUVモデルのうち、アセントとフォレスターの2車種のみが最高評価である「Good」を獲得。両モデルはテスト速度において、人間の耳が聞き取る車両周囲の騒音と比較して、約4倍聞き取れる警告音を備えている。また、シートベルトを装着するまで警告音が継続するだけでなく、前席と後席両方に求められるその他すべての要件も満たした。
アセント&フォレスターについて

アセントは、2017年に北米でデビューした3列シート採用の大型SUV。2.4LのBOXERターボエンジンを搭載し、最高出力260ps、最大トルク277lb.ft.を発生。これに8速マニュアルモード付リニアトロニックCVTとステアリングパドルシフトが組み合わされる。また、全車にシンメトリカルAWDとX-MODE(ヒル・ディセント・コントロール付)を標準装備し、全天候型ドライブとトレイルドライブに対応。安全面ではアイサイトやレーンセンタリング・アダプティブクルーズコントロール、ハイビームアシスト付ステアリングレスポンシブLEDヘッドライト、シートベルトリマインダーを全車標準装備する。
一方のフォレスターはコンパクトSUVとして米国でもその地位を確立するモデルで、現行型は5代目。米国では2022年モデルとして6グレードが展開されている。2.5L BOXERエンジン搭載、最高出力182ps、最大トルク176lb-ftを発生。こちらもリニアトロニックCVTとシンメトリカルAWDが組み合わされる。アイサイトを全車標準装備とするほか、3年連続(2019-2021)で米国道路安全保険協会の「TOP SAFETY PICK+」に選出されるなど、安全面でも高い評価を受けている。
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