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更新日:2022.03.16 / 掲載日:2022.02.18
日産 米ミシシッピ州工場で新型EV 2モデル生産へ5億ドル投資

日産は2月17日、同社のキャントン工場(所在地:米ミシシッピ州)を米国におけるEV生産の中心拠点とするための詳細な計画を発表した。同社は、キャントン工場に最新のEV生産技術を導入し、2車種の新型電気自動車(EV)を生産する。
2025年から新型EV2車種生産へ 米国の生産拠点への投資は総計135億ドルに
キャントン工場は2003年に操業開始した工場で、これまでに累計約500万台の自動車を製造しており、現在も「アルティマ」「フロンティア」「タイタン」「タイタンXD」の4モデルの生産を担っている。今回、同社はEV生産に向けて総額5億ドルの投資を行う。この投資により同工場は米国におけるEV製造と技術を担う中心的役割を果たすこととなり、その従業員約2,000名については雇用を維持しつつ再教育とスキルアップを図り、2025年に予定する生産開始へ体制を整える。なお、今回の投資で、同社が米国の製造拠点へ行った投資額は135億ドルに達した。
電動化へ積極的投資 地域との強いパートナーシップ示す
同社によると今回の投資は、今後5年間に米国で行われるEVへの投資の一つとしており、2030年には米国の自動車販売の40%がEVとなり、さらに多くの車両を電動化することを目指す。同社COOのアシュワニ・グプタ氏は「今回の発表は、米国でEVシフトを加速させるために行う投資の第一弾となるものです。日産はキャントン工場の将来のために積極的な投資を行い、最新の技術を投入し、従業員にトレーニングの機会を提供することで、トップレベルのEVを生産します」と述べている。
また、この投資は州政府、郡政府、地方自治体との強力なパートナーシップが基盤となっているとし、ミシシッピ州のテイト・リーブス知事は「日産は、ミシシッピ州の自動車産業の礎です。同州の人々は、キャントン工場を開設してから約20年にわたり、グローバルな自動車メーカーである日産のクルマを生産し続けています。今回、日産が同工場でEVとバッテリーパックを生産すると決定したことで、ミシシッピ州は再びグローバルな注目を集めることになります。そして、同工場で働く従業員は誇りを持って仕事に取り組み、永続的な成功を目指すことができます。ミシシッピ州のチームは、最高レベルの品質のEVを生産する準備ができています」と話している。
2030年までに日産・インフィニティの両ブランドで23車種の電動車投入目指す

今回発表された2モデルの新型EVは、2030年までにグローバルで日産・インフィニティの両ブランドから15車種のEVを含む23車種の電動車を投入することを目指すことを示した事業戦略「Nissan Ambition 2030」の一環。同社では電動化と生産技術のさらなる革新を追求し、2050年までにグローバルな事業活動と製品のライフサイクル全体でカーボンニュートラルを達成するという目標を掲げている。
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日産 EV15車種含む23車種を2030年度までに投入予定

ライタープロフィール
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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