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更新日:2021.09.22 / 掲載日:2021.09.22
「アウトバック」欧州仕様車 安全性能評価5つ星獲得

スバルは9月21日、新型「アウトバック」(欧州仕様車)が、ユーロNCAP*1の2021年安全性能テストで、最高評価である「ファイブスター」を獲得したと発表した。SUBARUがユーロNCAPで「ファイブスター」を獲得するのは、2019年のフォレスターに続いて9度目となる。
「アウトバック」全項目で基準点を上回る点数を獲得
2021年安全性能テストでは、「成人乗員保護」「子供乗員保護」「歩行者および自転車保護」「安全運転支援」の4項目において安全性能が評価され、新型「アウトバック」は全項目で「ファイブスター」認定の要件となる基準点を上回る点数を獲得。中でも、「安全運転支援」および「歩行者および自転車保護」の項目では、2020年安全性能テストから適用された最新基準での評価を受けた全車種のうち、最も高い点数23を獲得した。
今回「ファイブスター」を獲得した新型「アウトバック」(欧州仕様車)は、2021年に発売。ステレオカメラを広角化し機能を向上させた「新世代アイサイト」を搭載している。また、万が一の衝突時に、自車乗員の保護に加え相手車両へのダメージも軽減することを目的に、「セカンドロードパス構造*4」を取り入れ衝撃吸収性能を強化。さらに、衝突時に自動でブレーキをかけ減速することで多重事故の危険を低減する「ポストコリジョンブレーキコントロール」をSUBARUで初めて採用するなど、衝突安全性も向上している。
なお、2021年9月2日に日本で先行予約を開始した日本仕様の新型「レガシィ アウトバック」にも、欧州仕様「アウトバック」と同様に、セカンドロードパス構造およびポストコリジョンブレーキコントロールが採用されている。
スバルは、今後も安全性能を総合安全5の考え方のもとに進化させ、2030年死亡交通事故ゼロ6を目指すとしている。
*1: 欧州各国の交通関連当局などで構成された独立機関が1997年より実施している安全性能評価プログラム
*2: ユーロNCAP最新評価基準(2020-2022)におけるアウトバックの「安全運転支援」項目得点率は95%
*3: ユーロNCAP最新評価基準(2020-2022)におけるアウトバックの「歩行者および自転車保護」項目得点率は84%
*4: 荷重伝達経路を増やすことで、衝撃を分散させる車体構造
*5: 0次安全、走行安全、予防安全、衝突安全+つながる安全
*6: SUBARU乗車中の死亡事故およびSUBARUとの衝突による歩行者・自転車等の死亡事故をゼロ
スバル レガシィアウトバック(2020年10月 発売モデル)
6代目となるレガシィ(LEGACY)シリーズは、スポーティな走行性能やEyeSightをはじめとする安全性能などを装備したセダン「B4」、SUV「アウトバック」の2タイプをラインアップ。「アウトバック」は、最高出力129kW(175馬力)/5800rpm、最大トルク235Nm(24.0kgm)/4000rpmを発生する2.5L 水平対向4気筒 DOHCのFB25型エンジン+リニアトロニックCVTに1本化にした「B‐スポーツ」、「リミテッド」、ダークメタリックの18インチアルミホイールやブラックのドアミラーカバーと組み合わせるとともに、可動式クロスバーを内蔵した大型ブラックルーフレールを採用することで、SUVらしいスタイリングと機能性を両立させた「X‐ブレイク」を用意。
全グレードでアイサイトのプリクラッシュブレーキ制御を装備。アイサイトの認識対象が、車両と同一方向に進行する歩行者や自転車であった場合、減速制御の作動タイミングを早期化することで、衝突回避の可能性を向上させた。また、低速走行中、前方に障害物がある状態で誤ってアクセルを踏み込んだと判断した場合には、プリクラッシュブレーキを作動させることで、衝突回避をアシストする機能を追加した。今回、WLTCモード燃費表記に対応し、走行環境にあわせて実態に近い燃費を確認することが可能となった。