車のニュース
更新日:2021.06.07 / 掲載日:2021.06.07
トヨタ 福島発・水素/燃料電池車(FC)活用の新たなまちづくりへ いすゞ・日野も参画
燃料電池トラック
トヨタは6月4日、福島県と水素・技術を活用した新たな未来のまちづくりに向けた社会実装の検討を開始したと発表した。
今回の実装モデル構築へ向け、日野やいすゞなど配送用トラックメーカーや、スーパーマーケット・コンビニなどが参画パートナーとして加わる。
配送用に燃料電池(FC)トラックを導入、“水素のある暮らし”の実装モデルづくりへ
カーボンニュートラルのイメージ
福島県では「水素」という新たなエネルギーに着目、福島復興をさらに推し進めるため、未来の水素社会を先取りするモデル構築に取り組んでいる。
この取り組みにカーボンニュートラルを目指すトヨタ・日野・いすゞが賛同し、福島発の新たな未来のまちづくりの実現に向け、今回の発表に至った。
今回の取り組みについては、30万人規模の都市における、街の生活インフラ/災害時の避難拠点であるスーパーマーケット・コンビニエンスストアでの配送等を中心とした「水素のある暮らし」の実装モデルを創り、全国へ展開することを目指す。
具体案として、福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)で造られた水素も活用し、配送用として複数台の燃料電池(FC)トラックを導入するとともに、コネクティッド技術による運行管理や水素充填タイミングの最適化等、各地域の実情に応じたエネルギーマネジメントを実践するとしている。
また、FH2Rが立地する浪江町をはじめ県内各地域のニーズや困りごとへの対応として、FCのキッチンカーやドクターカー等の運用、福島県内の店舗や工場等で水素を活用することによるサプライチェーン全体での低炭素化にも取り組む。
今回の発表に併せて、福島県内に拠点を置く水素エネルギー事業を展開する企業や、スーパーマーケット、コンビニエンスストアなどが参画パートナーとして名を連ねる。
2050年カーボンニュートラルを背景に、連携の輪を広げつつ、福島県の多様な地域特性を活かし、世界に先駆けた水素社会の実現、カーボンニュートラルの実現に向けたチャレンジを進めていく。
参画パートナー(2021年6月4日現在)
■参画企業・団体
・アサヒグループホールディングス(本社:東京都墨田区)
・イオン(本社:千葉県千葉市)
・いすゞ自動車(本社:東京都品川区)
・佐藤燃料(本社:福島県郡山市)
・セブン‐イレブン・ジャパン(本社:東京都千代田区)
・デンソー福島(本社:福島県田村市)
・根本通商(本社:福島県いわき市)
・日野自動車(本社:東京都日野市)
・ファミリーマート(本社:東京都港区)
・マルト(本社:福島県いわき市)
・ヨークベニマル(本社:福島県郡山市)
・ローソン(本社:東京都品川区)
・国立研究開発法人 産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所 再生可能エネルギー研究センター
■関係機関
・国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構