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更新日:2018.10.06 / 掲載日:2018.03.28
ニューヨーク国際自動車ショー トヨタ 新型RAV4を世界初披露 日本は2019年春発売

トヨタ自動車は3月30日から開催されるニューヨーク国際自動車ショーで新型RAV4を世界初公開することを3月28日に発表した。
RAV4は1994年に初代モデルがデビュー。初代は3ドアのコンパクトSUVからスタートしたが、1995年にはホイールベースを延長した5ドアモデルも投入。2000年には2代目がデビューし、2005年にデビューした3代目からは5ドアのみとなり、ショートボディとロングボディが販売地域ごとに用意された。ロングボディは日本においてはヴァンガードとして販売されていた。3代目RAV4は、2016年に販売終了。海外では2013年から4代目が販売されていたが、しばらく日本国内では途絶えていたモデルである。
5代目となる新型RAV4は、「Robust Accurate Vehicle with 4 Wheel Drive」(SUVらしい力強さと、使用性へのきめ細やかな配慮を兼ね備えた4WD)を開発コンセプトに設定。ユーザーの好奇心を刺激し、新たなライフスタイルを切り拓くきっかけとなるクルマを目指したという。 エクステリアのデザインコンセプトは「Adventure&Refined」。「ワクドキ感」を高めるオフロード性能や多用途ユース(Adventure)を想起するデザインを重視する一方、都市部でのシーンにも似合う洗練さ (Refined)を併せ持つスタイリングを実現している。
この新型RAV4。米国での発売は、2018年末頃(ハイブリッド車は2019年初頭)を予定してるという。さらに日本再発売も正式にアナウンスされ2019年春頃を予定しているという。



リヤコンビネーションランプ周辺からバンパーにかけて台形形状を強調したリアのスタイリングにより、ワイドかつ安定感のあるスタンスを演出。
幾何学形状の「オクタゴン(八角形)」をモチーフにしたデザインにより、タフさや力強さのなかにも洗練された遊び心を演出。
アッパーグリルとロアグリルの両方を台形形状としたフロントグリルや、切れ長のフロントヘッドランプを採用する。

インテリアは、本格的なSUVを想像させる機能性と上質感の実現を目指し、水平基調のインパネや幅広く骨太なセンターコンソールにより、視界の良さと膝のホール ド性を両立した快適かつ安心な空間を実現。SUVらしさを感じる硬質な素材だけでなく、人の手や体が触れやすい場所にソフトパッドを配置し、機能性に基づいたメリハリのある構成としている。また、エクステリアと同様、多角形をモチーフにした造形を随所にあしらうことで、統一 感と遊び心を表現している。また、サイドミラー設置位置の最適化やリヤクオーターガラスの拡大、後方の視界範囲を広げるデジタルインナーミラーの初採用などでドライバーの視認性を向上。さらに、 6:4分割可倒式リヤシートの採用やクラストップのラゲッジスペース確保など、使い勝手のいい荷室空間を実現しているという。



運動性能では、トヨタのクルマづくりの構造改革である「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ(TNGA)」に基づく新プラットフォームの採用でボディの高剛性化・低重心化を図り、リヤサスペンシ ョンの最適チューニングのほか、燃料タンク位置見直しなど、クルマのパッケージ全体を一新。操縦安定性と乗り心地を大幅に向上したという。
気になるパワートレーンは、TNGAによる直4直噴エンジン「ダイナミックフォースエンジン(2.5L)」と8速トランスミッションの「ダイレクトシフトー8AT」、2.5Lハイブリッドシステム(THS2)を設定。エンジンの高トルク化により、アクセル踏む込み時のレスポンスや加速性能を大幅に向上し、燃焼効率の向上とトランスミッションの高効率化により、優れた動力性能と燃費性能を両立しているという。
さらなる燃費性能と高い操縦安定性・走破性を目指して開発した新4WDシステム「ダイナミックトルクベクタリングAWD」(ガソリン車上級グレード)および「新型E-Four」(ハイブリッド車)をトヨタで初めて採用。乗り心地を犠牲にせずに、どのような路面でも意のままに走行できる操舵性と走行安定性を両立しているという。

安全面では、最新の予防安全システムを導入。第2世代の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備。Toyota Safety Senseには、車両に加えて、歩行者検知(昼間・夜間)と自転車検知(昼間)を行い衝突回避支援または被害軽減を図る「プリクラッシュセーフティ」、前方車両 の追従走行を支援する「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)」、レーダークルーズ コントロール作動時に車線維持に必要な運転操作を支援する「レーントレーシングアシスト」、 車線逸脱による事故予防に貢献するステアリング制御機能付きの「レーンディパーチャーアラート」、夜間の前方視界確保を支援する「オートマチックハイビーム」、カメラで認識した道路標識をマルチインフォメーションディスプレイに表示することで道路標識の見落としを減らし、 安全運転を促す「ロードサインアシスト」などが含まれる。

マルチメディア面も米国で展開している「Entune 3.0 Audio」を標準搭載。米Verizon社のWi-FiのHotspot、音声サービスの「Alexa」を利用可能とするAmazon Alexa、 iPhoneの機能を車載ディスプレイで操作できるApple CarPlayなどを利用可能という。インパネセンターの写真を見ると最近国内メーカーでも採用が相次ぐディスプレイオーディオが搭載されており、日本国内向けカーナビゲーションへの対応がどうなるか気になるところである。

主要諸元(米国仕様)●全長:4595mm(現行型+30mm)
●全幅:1855mm(現行型+10mm)
●全高:1700mm(現行型ー5mm)
●ホイールベース:2690mm(現行型+30mm)
提供元:月刊自家用車