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更新日:2022.04.30 / 掲載日:2022.04.30

新車購入必勝ガイド×10【10】ジムニー

いまや国産モデルに明確なハズレはないが、
できればお得なクルマを狙いたい。
そんな想いに応えるべく、新車購入のプロが選出した
「今、お買い得な10モデル」をピックアップ。
新車選びの参考にしてください。

●解説:渡辺陽一郎

SUZUKI ジムニー

●価格帯:148万5000〜190万3000円

歴史ある本格オフローダー
唯一無二の魅力が宿る

 ジムニーは専用のラダー(梯状の)フレームに、ボディ、エンジン、後輪駆動をベースにした4WDシステム、サスペンションなどを搭載している。つまり軽自動車でありながら、ランドクルーザーのような悪路向けのオフローダーSUVだ。
 4WDには副変速機も備わり、悪路での駆動力を高められる。サスペンションも前後ともに車軸式で、耐久性も十分。コンパクトなボディは最小回転半径が4.8mに収まり、狭く曲がりくねった日本の林道に最適だ。小型車のシエラを含めて、日本で購入可能なSUVの中では、悪路走破力が最も高い。
 また現行型には横滑り防止装置や衝突被害軽減ブレーキも採用され、その応用技術として、悪路で空転しているホイールだけにブレーキを作動させる制御も行う。ドライバーがペダル操作をしないで、滑りやすい下り斜面を安定して走破できるヒルディセントコントロールも採用した。これらの相乗効果により、悪路走破力は従来型以上に優れている。
 エンジンはターボのみを搭載しており、専用設計に基づく抜群の悪路走破力、安全装備を含めた各種の装備内容を考えると、価格は割安にも感じる。リセールが強いのも人気を集める理由だ。

【モデルプロフィール】

最近はSUVが定番人気だが、ジムニーの初代モデルは、4WDが作業車だった1970年に発売された。軽自動車サイズの本格的な悪路向けのSUVで、その後、50年以上にわたりコンセプトを変えずに進化を続けている。

【試乗インプレ】

ステアリングは悪路向けのボール・ナット式だから、舗装路上では操舵感が鈍め。峠道では若干早いタイミングで操舵すると滑らかに曲がる。乗り心地も前後方向の揺れを生じるが、悪路に乗り入れるとすべてが激変して安定性が優れ、乗り心地の不満も解消される。

主要諸元(XC MT車)
●全長×全幅×全高(㎜):3395×1475×1725 ●ホイールベース(㎜):2250 ●車両重量(㎏):1030 ●パワーユニット:658㏄直3DOHCターボ(64PS/9.8㎏・m) ●トランスミッション:5速MT ●WLTCモード総合燃費:16.2㎞/ℓ ●ブレーキ:ディスク(F)リーディング・トレーリング(R) ●サスペンション:3リンクリジットアクスル式(F)3リンクリジットアクスル式(R) ●タイヤ:175/80R16

【オススメグレード】XC

悪路向けのSUVだから、スチールホイールを履いたシンプルなXGもカッコイイが、やはりLEDヘッドランプ、アルミホイール、キーレスプッシュスタートなどは欲しい。そうなると最上級のXCだ。価格は4速ATが190万3000円で、XLに比べると16万5000円高くなるが、それに見合う人気の装備が加わる。

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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