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更新日:2022.05.13 / 掲載日:2022.04.29
新車購入必勝ガイド×10【9】ハスラー
いまや国産モデルに明確なハズレはないが、
できればお得なクルマを狙いたい。
そんな想いに応えるべく、新車購入のプロが選出した
「今、お買い得な10モデル」をピックアップ。
新車選びの参考にしてください。
●解説:渡辺陽一郎
SUZUKI ハスラー

実用車としての基本性能に
遊び感覚を巧みにプラス
ハスラーは、全高を1700㎜以下に抑えた軽自動車では、ワゴンRと並んでシートアレンジが最も充実している。後席にも前後のスライド機能が備わり、背もたれを前側に倒すと、座面も下がって床の平らな広い荷室になる。しかもこれらの機能はすべて左右分割式だから、シートアレンジはスペーシアやN‐BOXと同等レベルと考えていい。
また荷室には汚れを落としやすい加工が施され、アウトドアで使ったツールも気兼ねなく積み込める。SUVらしいデザインと併せて、実用性も高めた、ハスラーならではの優れた使い勝手も大きな魅力だ。
しかも価格は、マイルドハイブリッドを搭載して、各種の装備を充実させたハイブリッドXが151万8000円だ。ワゴンRスティングレーハイブリッドXとほぼ同額だが、荷室や収納設備の機能が充実する分だけ、ハスラーは買い得に感じる。
SUV感覚でデザインされたスペーシアギアハイブリッドXZとの比較してみると、ハスラーハイブリッドXは価格が約21万円安い。さらに燃費性能も優れている。全高が1700㎜を超えるボディやスライドドアの使用頻度がいらない場合は、ハスラーを選ぶ方が合理的だ。
【モデルプロフィール】

車内の広さやシートアレンジなど、基本的な機能はワゴンRと同じだが、ハスラーは内外装をSUV感覚で仕上げられている。フロントマスクはジムニーにも似ていて、最低地上高は180㎜を確保。悪路の走破にも配慮している。






【試乗インプレ】

NA車の動力性能も軽自動車の水準以上だが、登坂路の多い地域だとパワー不足を感じる場合もある。その場合はターボ車も検討する価値はあるだろう。乗り心地は少し硬いが、安定性は十分確保。水平基調のボディは、ボンネットが良く見えて車幅なども分かりやすい。
主要諸元(ハイブリッドXターボ 2WD)
●全長×全幅×全高(㎜):3395×1475×1680 ●ホイールベース(㎜) :2460 ●車両重量(㎏):830 ●パワーユニット:658㏄直3DOHCターボ(64PS/10.0㎏・m)+モーター(2.3kW/50Nm) ●WLTCモード燃料消費率 (総合モード):22.6㎞/ℓ ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)リーディング・トレーリング(R) ●サスペンション:マクファーソンストラット式(F)トーションビーム式(R) ●タイヤ:165/60R15
【オススメグレード】ハイブリッドX 2WD
装備と価格のバランス重視なら、LEDヘッドランプやアルミホイールを標準装着するハイブリッドXだ。しかし動力性能が足りない時は、ハイブリッドXターボにも注目したい。ハイブリッドXに比べて9万4600円高いが、アダプティブクルーズコントロールなども加わるため、ターボの正味価格は約5万5000円に収まる。