車種別・最新情報
更新日:2018.11.24 / 掲載日:2018.08.29

【編集部イチ推し 太鼓判15モデル完全購入ガイド】MAZDA CX-5

■価格帯:249万4800~352万6200円 ■値引き目標(車両本体):23万円

安心感溢れる上質な走りは、クラストップレベル
 マツダ車に共通するウイークポイントとしてスペース効率の悪さがある。簡単に言えば、車体サイズの割りにキャビンが狭い。1クラス下と言っては大袈裟だが、居住性や荷室容量の優先順位が高いユーザーは注意が必要である。
 もっともプレミアムSUVは、スペース効率は二の次で、手狭なモデルも多い。上質感を売りとするライバルモデルたちと比べると、CX-5は実用的な容量は確保されている。つまり、プレミアムSUVとして見る分にはハンデにはならないのだが、ユーティリティを重視するユーザーならば注意が必要ということだ。
 CX-5の一番の魅力は走りである。しかも、それは快適性とかファントゥドライブといった視点ではない。分かりやすく言えば安心感であり、街中や山道、高速道路など、どの走行状況で走らせても操ることを意識させない素直さがある。特に意識しなくても綺麗に走ってくれるし、運転に不慣れな初心者でも不安なく走らせることができる。この自然体の運転感覚は、運転疲れを明らかに軽減する。
 パワートレーンは2Lと2.5Lのガソリンと、2.2Lディーゼルターボの3タイプを設定している。最近のマツダで興味深いのはガソリン車もディーゼル車も目指す理想像が同じなこと。ガソリン車は中庸域の力感、ディーゼル車は滑らかなトルク立ち上がりと高回転の伸びのよさを目指している。よって改良が進めば進むほど結果的に、どちらを選んでも、ドライブフィールに極端な開きがなくなってきているのだ。
 2Lのガソリン車は、FF車のみという設定からも分かるように入門車という感が強い。車格相応のゆとりを求めるなら2.5L車かディーゼル車が狙い目になる。ドライブフィールの心地よさを重視するなら2.5L車が上回るが、速度域にかかわらず余力感はディーゼル車が勝る。特に高速巡航では1クラス上の余裕がある。
 ランドクルーザー・プラドやパジェロにもディーゼルモデルは存在しているが、価格的にはかなり高価なものになってしまう。パフォーマンス面からもCX-5は魅力的だ。また、2.5L車とディーゼル車を同グレードで比較すると、ディーゼル車の価格は約30万円ほど高くなる設定。燃料費だけでその差額を回収するのは難しいが、長距離用途の多いユーザーならば、ロングドライブ適正がより高まるディーゼル車を選ぶ理由はあるだろう。
 先進安全&運転支援もひと通り揃っているなど、同クラスのライバル勢の中では優等生。ポストファミリーを狙ったツーリング向けのSUVの中では、筆頭といっても過言ではない実力を持つ。

エクステリア

  • ロングノーズが際立つスタイリングは、近年、マツダが進めている魂動デザインの特徴のひとつ。

  • Aピラーを適度に傾けることで軽めのオーバーハングを実現し、スタイリングを整えつつ、走行性能の底上げも巧みに狙っている。

パワートレーン

  • ガソリンエンジンも、耐ノック性能の向上やフリクション軽減などの改良を実施。2.5L直4エンジンには、一定の速度で走行している際に気筒を休止する気筒休止機構が搭載され、省燃費性能の向上も図られた。

    ■2488cc直4:190PS/25.7kg・m ■JC08:14.2~16.0km/L
    ■1997cc直4:156PS/20.3kg・m ■JC08:16.0km/L

  • 4Lガソリン車クラスの分厚いトルクを発生する2.2Lディーゼルターボは、今年3月の商品改良時にCX-8と同等のスペックに進化。市街路から高速道路まで幅広い走行状況で扱いやすい特性を手に入れた。

    ■2188cc直4直噴ディーゼルターボ:190PS/45.9kg・m ■JC08:18.0~19.0km/L

インテリア

  • インパネまわりはダッシュボード上面を低めにとるほか、直線を多用するフラットデザインを採用。

  • シートやパッド類の素材感の良さが際立つなど、プレミアム空間を楽しめる。リヤシートはやや手狭に映るが十分実用的だ。

【納得!】ディーゼル車は低速域から力感十分、イージードライブも得意

  • 2.2Lディーゼルターボは、DE精密過給制御の採用により、分厚いトルクの低速域からアクセル操作に対し俊敏な反応をみせる。

  • 段付きエッグシェイプピストン。

  • 超高応答マルチホールピエゾインジェクターなどの最新技術の採用も積極的だ。

【納得!】i-ACTIVSENSEを標準装着、安全性能もトップレベル

  • CX-5に搭載されるi-ACTIVSENSEは、「サポカーS・ワイド」に対応する最新機能を、全グレードに標準装備化。

  • フロントガラス投射型のカラードライビングディスプレイや360度ビューモニターなど、利便系装備の充実ぶりも見逃せない。

【納得!】熟成の足回りが生み出す上質な走りは大きなアドバンテージ

CX-5の走りは間違いなくトップレベル。ディーゼル車もガソリン車も、浅いアクセル踏み込みでも押し出すが如き反応を示し、巡航ギヤを維持する速度域でも加速感は十分。ライントレース性もすこぶる優秀だ。

  • CX-5専用に仕立てられるスカイアクティブシャシーは、操縦性と乗り心地の良さに大きく貢献。CX-5の走りの良さは、足回りセッティングを含めた入念な設計の賜物だ。

  • エンジン制御を巧みにコントロールすることで、車両の挙動に応じた最善のトルクコントロールを実現するG-ベクタリングコントロール。これも見逃せないメカニズムだ。

CX-5のオススメ!太鼓判

【XD プロアクティブ・4WD】
■価格:322万9200円


やや高価な選択になってしまうが、実践の場で示されるCX-5の魅力をすべて味わうならば、性能も先進装備も充実しているディーゼル車の中心グレードがお薦め。

■主要諸元(XD プロアクティブ・4WD)
●全長×全幅×全高(mm):4545×1840×1690 ●ホイールベース(mm):2700 ●車両重量(kg):1670 ●駆動方式:4WD ●パワートレーン:2188cc直4DOHCディーゼルターボ(190PS/45.9kg・m) ●トランスミッション:6速AT ●JC08モード燃費(km/L):18.0 ●燃料タンク(L):58(軽油) ●最小回転半径(m):5.5 ●タイヤサイズ:225/55R19

提供元:月刊自家用車

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ