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更新日:2018.11.19 / 掲載日:2016.04.22
トヨタ パッソ 新車紹介
■リヤシートの居住性をアップ商品力が向上したコンパクト
トヨタとダイハツが、リッターカー分野で手を組んだのはストーリア(ダイハツ)/デュエット(トヨタ)時代。それが後継のパッソ/ブーンの世代となり、トヨタとの共同開発へと移行した。では、3代目となる新型パッソは?企画から生産までのすべてをダイハツが担当した。そのねらいは、軽で培ったダイハツの小型車づくりの技術とノウハウを、フルに活用することにある。先日の「ダイハツの完全子会社化」の発表からもわかるが、小さなクルマの分野で今後は、ダイハツの活躍の場がより増えそうだ。そうした事情も知っていると、新型パッソがより興味深く見えるはず。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野恭行
ヴィッツと軽自動車の間に挟まれ、正直、2代目パッソの存在感は希薄になっていた。その反省が新型の開発に活かされている。たとえばパッケージ。従来型の不満はゆとりのない後席空間にあったが、新型はホイールベースを50mm延長し、後席を後方に配置することで足元空間を75mmも拡大している。にもかかわらず、ウリの取りまわしのしやすさはキープ。新型のタイヤは全車14インチで、最小回転半径は4.6m。これは従来より0.1m小さい数値で、全長や全幅の寸法は不変だ。
バリエーションについては、1.3Lを廃止して1Lモデルに絞った上で、上級指向のモーダを新設定したのが注目点。従来型の「+Hana」(プラスハナ)は、女性ユーザーを強く意識するゆえにユーザー層を狭めていたが、今度はシニア層などにもアピールする内容を持つ。で、扱いやすさ、価格のリーズナブルさと並ぶアピールポイントは、クラストップの28.0km/L(2WD)を実現したJC08モード燃費値。いまの時代にあったコンパクトカーとして、パッソは生まれ変わった。
■インテリア/エクステリア写真[1]
中段にロングトレイを配置する実用的デザインを踏襲しながら、新型は質感向上にも配慮。丸型空調ダクトを左右の端に置くことで、広さ感を強調するのも造形のポイントとなる。
ホイールベースを50mm延長し、後席配置を見直すことで、前後席間スペースを75mmも拡大。わかりやすい進化点だ。
■インテリア/エクステリア写真[2]
もちろん自動ブレーキを設定。カメラ、レーザーレーダー、ソナーセンサーで構成する「スマートアシストII」を採用。歩行者も認識し、車線逸脱警報、誤発進抑制、先行車発進お知らせなどの機能も持つ。
ショルダーラインやフェンダーの膨らみがアクセント。フロントフェンダーやリヤゲートなどに樹脂素材を採用。
上級指向のモーダは流行のツートーンカラーにも対応する。ブラックルーフでスタイルを引き締めたのが見どころ。ご覧のように、専用のライト類やグリル、バンパーを採用し、モーダは個性化を図っている。
トヨタ パッソ X LパッケージS(CVT)
全長×全幅×全高 | 3650×1665×1525mm |
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ホイールベース | 2490mm |
トレッド前/後 | 1465/1475mm |
車両重量 | 910kg |
エンジン | 直3DOHC |
総排気量 | 996cc | 最高出力 | 69ps/6000rpm |
最大トルク | 9.4kg m/4400rpm |
JC08モード燃費 | 28.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ドラム |
タイヤ前後 | 165/65R14 |
価格
トヨタ パッソ | 115万200円~183万600円(全グレード) |
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