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更新日:2024.08.31 / 掲載日:2024.08.31
シエンタの《マスト装備》《買い得グレード》教えます!
SUVブームが定番化して久しいが、今なおファミリーカーの王道と言えるのがミニバンだ。子育てファミリーならなおさら、人生の一時期において最も使い勝手のいい車型であることは間違いない。今回は車種ごとに必須アイテムや買い得グレードに着目し、クルマ購入の達人・渡辺陽一郎が徹底解説!
●文:渡辺陽一郎
TOYOTA シエンタ
●価格:199万5200〜323万4600円●発表年月(最新改良):’22年8月(’24年5月)
パワートレーン 1.5ℓ 〈FF/4WD〉 1.5ℓハイブリッド 〈FF/4WD〉
使い勝手とコスパに優れ販売実績も好調だ
シエンタはミニバンながらコンパクトカーに近い性格を備える。全長は4250㎜だから、ミニバンでは最も短く、全幅も5ナンバーサイズのみだ。全高も2WDは1700㎜以下に収まる。さらに視界が優れ、最小回転半径も5mで小回りが利く。ミニバンは運転しにくいと思っているユーザーも、シエンタなら扱いやすい。
シエンタは販売も好調で、’24年1〜6月の小型/普通車ランキング(自販連)は、カローラシリーズとヤリスシリーズに続いて3位だった。1/2位は複数のボディを合計した台数だから、単一ボディならシエンタが実質1位だ。
シエンタは居住性にも工夫を凝らした。薄型燃料タンクを採用して床を低く抑えたから、3列目に座っても、膝の持ち上がる窮屈な姿勢になりにくい。3列目は2列目の下側に格納されるため、左右に跳ね上げるタイプに比べると、スッキリと広い荷室に変更できる。その代わり3列目を格納する時に、2列目も動かす必要があり、格納の操作には手間を要する。そうなるとシエンタは、通常は車内の広いコンパクトカーとして4名以内の乗車で使い、稀に3列目のシートをセットして多人数で移動するユーザーに向いている。
マストアイテム
ワンタッチスイッチ付パワースライドドア [X以外に標準]
装備の有無で乗降時の利便性が段違い
ミニバンが備える魅力に、後席側に装着されたスライドドアがある。ヒンジ式ドアと違って、開閉時にドアパネルが外側へ張り出さないから、狭い場所でも開閉できる。電動開閉機能を装着できることも、スライドドアのメリットだ。シエンタの場合、ベーシックなグレードは片側のスライドドアだけに電動機能が備わるが、できれば両側に欲しい。
買い得グレード
ハイブリッド G(7人乗り)●価格:272万7500円
両側電動スライドドア以外の装備も魅力的
両側スライドドアの電動機能がマストアイテムだから、グレードはハイブリッドGを選ぶ。Gには後方の並走車両を知らせるブラインドスポットモニターなども標準装着され、実用装備を充実させた。パワーユニットはハイブリッドだ。価格はノーマルガソリンエンジンよりも35万円高いが、購入時に納める税額の違いにより、実質価格差は25万円に縮まる。