車種別・最新情報
更新日:2024.08.30 / 掲載日:2024.08.30

セレナの《マスト装備》《買い得グレード》教えます!

SUVブームが定番化して久しいが、今なおファミリーカーの王道と言えるのがミニバンだ。子育てファミリーならなおさら、人生の一時期において最も使い勝手のいい車型であることは間違いない。今回は車種ごとに必須アイテムや買い得グレードに着目し、クルマ購入の達人・渡辺陽一郎が徹底解説!

●文:渡辺陽一郎

NISSAN セレナ

●価格:27687004798200円●発表年月(最新改良):’22年11月(’22年12月)

パワートレーン 2ℓ 〈FF/4WD〉 1.4ℓハイブリッド 〈FF/4WD〉

キャビンの快適性が高く5ナンバー車も設定する

ドルサイズミニバンの人気車で、ノア&ヴォクシーやステップワゴンに比べて室内空間が広い。特に3列目が注目される。身長170㎝の大人6名が乗車した時、2列目に座る乗員の膝先空間を握りコブシ2つ分に調節すると、3列目の膝先には握りコブシが2つ半収まる。ノア&ヴォクシーの1つ半やステップワゴンの2つ分を上まわり、3列目のサイズにも余裕があるから多人数乗車も快適だ。

シートアレンジも多彩で、2列目の中央部分を1列目の間までスライドさせると、収納設備として使える。この時には2列目の中央に空間ができるため、車内の移動もしやすい。セレナはノア&ヴォクシーやステップワゴンに比べると床の位置が70〜80㎜高いが、多人数乗車時の居住性とシートアレンジは優れている。

ボディはエアロパーツを装着したハイウェイスターと、標準タイプの2種類を用意する。注目されるのは標準ボディを5ナンバーサイズに抑えたこと。日産にはシエンタやフリードに相当するコンパクトミニバンが用意されないため、セレナの5ナンバー車を存続させた。3ナンバー車を好まないユーザーにとって、ミドルサイズの5ナンバーミニバンは貴重だ。

インパネシフトを採用し、サイドウォークスルーも可能。サイドウィンドウやAピラーの設定などによる見切れの良さは普段使いでの安心感にもつながる。

2列目の中央部分が1列目の席間までスライドするなどアレンジが多彩。3列目は膝前スペースが広く、座面の奥行寸法も長い。

マストアイテム

e-POWER [「e-POWER」に搭載

性能の違いが明白で価格差以上の価値あり

パワーユニットは、直列4気筒2ℓのノーマルガソリンエンジンと、直列3気筒1.4ℓをベースにしたハイブリッドのe-POWERだ。セレナを買うなら、e-POWERをマストアイテムとしたい。動力性能がアクセル操作に対して機敏に反応するモーター駆動の特徴が明確に感じられる。実用回転域の駆動力に余裕があり、3ℓエンジンを搭載している感覚で運転できる。

1.4ℓエンジンで発電し、走行はモーターのみで行う。瞬時に大トルクを生む電気モーターの特性をうまく制御した走りが◎。

買い得グレード

e-POWER ハイウェイスターV(FF)●価格:3686100

動力性能に加え、燃料代で価格差も吸収

e-POWERハイウェイスターVの価格は、ノーマルガソリンエンジン車よりも41万6900円高いが、税額が安く実質価格差は約28万円だ。レギュラーガソリン価格が170円/ℓなら、6〜7万kmを走ると燃料代の節約で実質価格差を取り戻せる。e-POWERハイウェイスターVの価格は、標準ボディのe-POWER・XVよりも18万7000円高いが、装備の違いを考えると割安だ。

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

内外出版/月刊自家用車

オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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